高次脳機能障害者家族会・鳥取

事故や病気で脳に障害のある人とその家族,仲間のブログです。
定期的に例会を行い、賠償や年金などの相談も受けます。

7月の地域支援セミナー

2016-07-11 22:34:31 | 関連情報

鳥取県西部障害者自立支援協議会 主催

平成28年度 7月 地域支援セミナー

 

テーマ

児童の支援について ~放課後等デイと児童発達支援いろいろ~

講 師

 〇放課後等デイサービス孫の手    錦織 信雄 さん  

 〇NPO法人いるか          井田 猛 さん

 〇After school fam         井上 晋吾 さん

 〇放課後等デイサービスフリージア  川添 北斗 さん

 〇こどもデイサービスわこう皆生通り 廣瀬 晃子 さん

日 時

 平成28年7月22日(金) 午前9時30分~午前11時30分

会 場

 ふれあいの里 4階 中会議室 1・2

 

鳥取県内でも障がい児童を対象とした関連事業所が増えてきました。昨年も開催しましたが、今回は昨年の夏以降に開設された事業所さんを対象に、療育や児童の安心できる居場所、家族支援などの視点から各事業所に支援内容を紹介していただきます。

当日参加できます。ふるってご参加ください。





「介護者の権利章典」(柴本さんのブログから)

2016-07-08 15:47:22 | 日々のできごと

介護に疲れて家族が苦しむことが無いように、本人もできるだけ安心していられるようにと、家族会で支えあってるつもりなのですが。 家族みんなが、いつも笑顔で!というのはなかなか難しいことかもしれません。

 

『日々コウジ中』というブログを書かれている柴本玲さんから、許可を得ての転載です。ぜひ読んでください。

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2016年7月5日

私が講演やこのブログで紹介してきた、児玉真美さん訳による「介護者の権利章典」ですが、それは2008年12月の改定版もので、そのあと2011年10月に再び児玉さんから再改定版が出されていました。 

ですので、今日はその新しい方を載せます。

 


介護者の権利章典(再改定版)

私には……

・自分を大切にする権利があります。自分をいたわり大切にすることは身勝手とは違います。自分を大切にしなければ、家族を介護する力も出ません。

・外に助けを求める権利があります。身内からは反対されるかもしれないけれど、誰にだって耐えられること、頑張れることには限界があります。どこまで耐えて頑張れるか、私自身の限界を知っているのは私です。

・介護者として以外にも様々な役割や立場を持った私自身の生活を、中断することなく続ける権利があります。家族に介護が必要となった時を境に私の生活は変わらざるを得なくなりましたが、できる限りの介護をしているのだから、時に介護者以外の役割や立場を大切にすることがあっても、バチは当たりません。

・腹を立てたり、落ち込んだりする権利があります。たまには、自分で持て余した気持ちをぶちまける権利もあります。

・罪悪感を煽ったり落ち込ませるようなことを言って、こちらを思い通りにさせようとする身内(わざとやる人も無意識にやる人も)がいても、その手には乗らない権利があります。

・気を配り、愛をそそぎ、許し難きを許し受け入れながら介護しているのだから、そういう私にも気を配り、愛をそそぎ、許し受け入れてもらう権利があります。

・こうして介護をやりおおせている自分を誇らしく感じる権利、時としてメゲそうなほど大きい介護ニーズにも踏ん張っている自分を褒めてやる権利があります。

・一人の人としての自分を失うことなく、私自身の人生を生きていく権利があります。私が介護している人には、いつか常時介護が要らなくなる日が来ます。その後にも私は自分の人生を生きていくのですから。

・この国の障害のある人々への支援が進み、そのための方策が新たに見出されていきますように、また介護者を助け支える支援も進んでいきますように、と望み求める権利があります。

原文は
http://www.zarcrom.com/users/yeartorem/rights.html
だそうです。

この「介護者の権利章典」は、もっともっと日本で知られなくてはいけない、と思います。
介護する人(それが高次脳機能障害者の介護であっても、認知症者の介護であっても、どんな病気や障害の介護であっても)は、まず自分が元気にならければ、いい介護ができません。
この権利章典を読まれて、(ああ、自分はこういう風に思ってもいいんだ。こう感じるのは自然で当たり前のことなんだ。)、と気を楽にされ、また新たな気持ちで介護に向かわれるといいと思います。そういう力を介護者に与えてくれる言葉の数々です。
このアメリカ人の書かれた「介護者の権利章典」を見つけて下さり、訳して日本に紹介して下さった児玉真美さんに心から感謝致します。 そして私にこの権利章典の存在を教えて下さった、広島県の元高次脳機能障害支援コーデイネーターSさんにも、深く感謝します。

皆さんもご自分だけにとどめることなく、どうかこの権利章典を、あちこちに広めて欲しいと思います。

また、「患者の権利章典」というものもアメリカから出てきたもので、調べますと1973年のアメリカ病院協会というところが発表されたものが最初のようです。 その後リスボン宣言というものを経て、日本にも輸入されたようです。
佐久総合病院では1983年に、医療生協には1991年に、その後全国あちこちの病院で取り入れられてきているようです。

これを読むと、亡き父と私が病院で遭遇してきた諸々の疑問や不快感は、権利章典からはずれるものではないか、という怒りを今改めて感じています。
尚、「患者の権利章典」をまたここに書きますと、すごく長くなってしまうので、各自でご検索下さい。