高次脳機能障害者家族会・鳥取

事故や病気で脳に障害のある人とその家族,仲間のブログです。
定期的に例会を行い、賠償や年金などの相談も受けます。

研修会がありました

2010-02-27 23:38:11 | 関連情報
2月27日(土)、米子市で、「平成21年度 第2回 高次脳機能障がい支援研修会」が行われました。(主催:高次脳機能障害支援拠点である鳥取大学医学部附属病院)
今回は、具体的な支援事例を通して支援者が学習するもので、会員には案内していません。

参加者は、病院の医師、看護師、セラピスト、相談員、就労や生活支援センターの方々、施設や作業所のスタッフなどで約100名ほどでした。

発表者はそれぞれの現場からです。
①鳥大医学部看護師 ②倉吉・野島病院ST ③鳥取医療センター医師 ④大山リハビリテーション病院OT ⑤障害者福祉センター支援員 ⑥家族会 でした。
各機関がとても一生懸命に支援してくださっているのですが、支援できる内容に、地域間格差があることもよくわかりました。

ただ、家族会ができた8年前に比べると、専門的な支援が増えてきました。
支援機関のみなさんが、熱い気持ちで向き合ってくださることで、どれだけ本人や家族が力をいただいているかわかりません。
本当にありがとうございます!

3月の定例会

2010-02-25 01:15:50 | 例会・勉強会
とても暖かいせいか、一気に春になったようです。
梅や菜の花があちこちで咲いています。

大山を始め、山陰が美しく撮られたブログを発見しました。
「じげ風呂」の中の『こっちでも大山王国』です。


3月の定例会のご案内

●中部地区     
日時: 3月6日(土) 13:30~ 
会場: 倉吉市 ヘルパーステーション蔵まち
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●東部地区   
日時: 3月21日(日) 13:30~ 
会場: 鳥取市 いこいの杜・喫茶「まわりみち」
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●西部地区  
日時: 3月21日(日) 13:30~ 
会場: 米子市 ふれあいの里
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どの会場に参加されても構いません。
みんながさまざまな困難の中で頑張っています。
ぜひ情報交換してください。

障害者の在宅支援が足りない!

2010-02-21 18:05:21 | 例会・勉強会
東部地区の例会が終わり、夕暮れの国道を走りながら、やり切れない気持ちになりました。

障害はそれぞれの方でちがうのですが、在宅生活での支援がほんとに足りません。
サービス事業所それ自体が少ないし、そのうえボランティアもいない…
家族は、日々の介護と先への不安でいっぱいです。

医療では「もうやることはありません」と言われる、訓練を継続できる場所がない…
在宅生活では、本人も我慢することばかりで、意欲や喜びのある生活なんて夢なのかな~と、考えこんでしまいました。


どんな制度にすれば、ほんとに人間らしい暮らしができるようになるのでしょうか?
力を合わせて、誰もが笑顔で暮らせる社会にしていかなくては!

最近の相談から

2010-02-19 02:28:05 | 日々のできごと
①就労の問題では

ご本人からの相談がかなりあります。

いろいろな問題が起こるのですが、
一例としては、会社自体が、高次脳機能障害のある人に合ったやり方を説明されても、個別に支援体制を作りにくい所もあるようです。
その上、本人が自分の障害状況についてよくわかっていなかったり、何でもできると信じていたりすると、職場で指摘された問題点を、自分へのいじめや人格否定と受け止めてしまうこともあるようです。

我慢してギリギリまで一人で頑張り、やっと相談される頃にはもう心が疲れ果てている人もあります。
少しでも早めに誰かに相談して、手伝ってもらって欲しいです。


②精神障害者ということへの意識について

高次脳機能障害では、身体障害や知的障害での制度が使える人もありますが、多くの方が精神障害での制度利用になります。
しかし、周囲に障害を知られたくない、制度を利用するための手続きが大変で、という人もあります。

実際、障害が有って日常生活がしにくい、仕事が続かないなど問題が起こることが多いのですから、少しでも安定した生活をしていくために、ぜひ制度は利用してください。
精神障害者保健福祉手帳、自立支援医療や訓練・サービスの利用、障害者年金の確保なども可能です。

詳しくは、家族会や支援機関にご相談ください!



事務局住所が変わりました

2010-02-17 00:38:08 | 関連情報
事務局を置いている「まちでくらす会」本部が移転しました。
加茂川遊覧船やカッパの彫刻がある付近です。

そして同じ場所に、高齢者や障がいのある方を共同で介護する住居
「にしくらの家」がオープンしました。

住所は
683-0816 
鳥取県米子市西倉吉町83-3
障害者生活支援センターまちくら内 高次脳機能障害者家族会です。 
電話番号やメールは変わりありません。

家族会宛ての文書など、変更もお願いします。
もっとも当分は、以前の住所でも届くとは思います。

中部地区研修会を行いました

2010-02-09 02:17:17 | 例会・勉強会
2月6日(土) 倉吉市在住の林るみ子さんと麻衣子さん親子を講師に、「中部地区での障害のある人の生活支援について」話していただきました。
(林るみ子さんは、いつも会報に寄稿していただいている方です)

子どもさんに、生後1ヶ月でてんかん発作が起こったそうです。
長い入院生活の後、在宅生活へ。
不安も大きかったそうですが、支援の少なかった時代を生きぬいてこられたのです。
支援体制にも変化があり、生まれた頃は“措置”という制度、次に“支援費”そして今は、自立支援法となってきたのです。

嬉しかったこととして、「療育園」が中部にできたことを話されました。
重い障害の子どもさんと鳥取まで通うことは大変で、中部地区にも必要だ!と、以前の片山知事に訴えたら、翌年にはできたそうです。
今は、日中のディサービスや、ショートスティを利用してのレスパイトサービス(介護を要する高齢者や障害者を、一時的に預かって家族の負担を軽くする援助サービス)が使えるようになり、安心が増えたそうです。

これまで積極的に遠方まで旅行をしたり、いろいろな場に参加して、多くの人とつながってこられました。
それによって、理解や支援の輪を広げて行かれたことがわかりました。

こうした地道な活動があったからこそ、制度が良くなってきたことを私たちは知らねばなりません。そしてさらに暮らしやすい地域を作っていくために、もっととつながっていかねばなりませんね!