鴻風俳句教室

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春の世界遺産白川郷・金沢・能登半島旅行 2-2

2015年04月21日 23時35分25秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

兼六園

 

 

>以下、兼六園と金沢の街

 

・金沢「兼六園」に入る。金沢の街が花見の客で賑わっている。まして「兼六園」など人・人・人で写真を撮るのも大変であった。

 

 

 

・「兼六園」には池もたくさんある。この池は「霞ケ池」であり、一番広い池である。

 

・・池の面を蝶渡り来て消えにけり

 

 

 

・池の面に水の皺が立っている。わずかに風があるようだ。

 

・・水皺のわずかな動き池広し

 

 

 

・琴柱灯篭(ことじとうろう)で、「兼六園」の中でも有名なものの一つである。

 

 

 

 

・昔はこの飛び石の雁行橋を渡らせていたそうだが、今では進入禁止となっている。

 

 

 

 

・ひとつ一つの石が結構大きい。昔は渡したというが、手前の石から次の石には足が届くのだろうか。

 

・・飛石を帰雁のさまに掛け渡し

  

・枝ぶりの見事な松で、冬に入る前に雪つりが美しく造られる。13代藩主が琵琶湖畔の唐崎から種を取り寄せて植えたという。 

 ・芭蕉さんの俳句に「唐崎の松は花より朧にて」とあるのを頭の中を駆け巡っていた。

・・ゆく春を唐崎の松見る兼六園

  

・池の中に亀が首を伸ばしているように見える岩が見える。

 ・・亀の首思はす巌春の水

   

・「兼六園」には桜のほかにさまざまな種類の松がたくさん植えられてある。金沢城主13代が長年にわたり植えた松である。 

・・老松を支ふる杙を山笑ふ

  

・桜①

・・満開の桜に集ふ人の群れ

  

・桜②

  

・日本武尊は伝説上での英雄で、熊襲を討ち東国を鎮定したぐらいしか知らない。 

・・花の園日本武尊の像鎮座

 

・この土台は蛇と蛙とナメクジが支えており、三方すくみになっており、どんな地震が来ても崩れないそうだ。

 

 ・本当に巨木の松である。

 ・・根上の松の巨木を包む苔

  

・人間が手をつないで木を囲むと何人の人が必要だろうと思う。

 

・ここに一日寝ころんで、俳句でも考えていたらと思う。 

・・水上の亭料峭の陰うつし

 

 

 

・霞ケ池を掘り拡げた時に出た土を盛り上げたところが小高い山になっている。 

   

・栄螺山を下る途中に椿が落ちている。美しいと思う。

 ・・地に還る紅椿こそ愛ほしき

  

・何の木かわからないが、木の根元に洞ができ、春の小鳥が出入りして遊んでいる。

・・木の洞に出入りし春禽遊びをり

 

・桜③

  

・桜④ 遠くから見たときにも、近寄って見ても、わが家と同じ桜だと思った。わが家の桜は5月末でないと咲かない。

 ・・八重桜一粒綻ぶ兼六園

  

・池の面に桜の花びらが吹き集まっている。「花筏(はないかだ)」という言葉も美しい日本語絵ある。 

・・岸に寄り船頭不在の花筏

 

・兼六園の公園案内人のお姉さんが、「この噴水が日本で最も古い噴水で、水の流れる落差だけで作られている噴水です。」といった。

 ・・噴水の高みへ古代の風通ふ

 写真24枚

 

 


世界遺産白川郷・金沢・高山・能登半島旅行 2-3

2015年04月21日 23時32分38秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

 

 

兼六園から金沢市内茶屋街(18枚)

兼六園を後にして再びバスに乗る。バスの窓から見る桜はまるで雪かと思うばかりに白く見える。

・・城外の桜心へなだれこむ

 

 

 

・金沢城の石垣が非常に立派である。大阪城の石垣を思わせる。平山城の特徴であろう。


 

現在は天守閣がない、あるのは櫓だけである。それでも、立派である。

・・白雪に見紛ふ桜金沢城

 

 

 

・城と桜ほどぴたりと合うものはないであろう。長浜城の城を取り囲んでいた桜が思い出される。

 

 

 

・城門も見える。バスから降りてゆっくりと見て見たいが贅沢な話なのであろう。

 

 

 

・茶屋街とは時代とともに変遷をしているが、現在のソープランドと思えばよいだろうか。

・・茶屋街の正面に据ゆ山桜

 

 

 

この説明書きを読んで「茶屋」がわかるだろうか?建物の説明であるからわからないでしょう。

 

 

 

・さすが金沢は金箔の街である。この金の蔵には20000枚の金箔が使われていると説明していた。

・・春もみぢの陰のあやなす金の蔵

 

 

 

・金額では2千万といったか、2億といったか、聞き洩らしてしまった。

 

 

 

・蔵の中も金箔であり神々しい。椅子ひとつおかれあった。

 


 

 

 

能登半島のつけね羽咋市に「千里浜なぎさドライブウエイ」というところがあり、渚をバスが突っ走るのは気持ちがよい。

・・千里浜の渚を春の風となり

 

 

 

・観光バスの運転手さんが渚を走ったらということでできあがった道という。ぬかるんだら男はバスをおり押すそうだ。

 

 

 

・こんな誰も通らないとおもう渚の道に「焼き蛤屋」が出ている。

 

 

 

・韓国から様々なゴミが流れ着くという。本当に様々なものが打ち上げられてある。

・・打ち寄せし漁網や春の日本海

 

 

 

・砂が流れ出さないために、工夫がなされてあるが、それでも砂は流れ出ているという。

 

 

 

・日本海側でも海ガメの産卵場所があるとは初耳であった。

・・海亀の産卵の浜春深む

 

 

 

・渚の砂を使い、戎さんの像が作られ、道の駅の玄関を飾っている。触らないでください。壊れますよ。

・・ゑびす翁抱える砂の桜鯛

 

 

 

・快晴とは言えないが、2日間雨が降らないのは、儲けものといわなければならない。あとは和倉温泉を目指すだけである。

・・ぼんやりと春の日輪能登の海

  

・以上、金沢から和倉温泉まで

 

 

 

 

 

 

 

・和倉温泉加賀屋姉妹館「あえの風」に宿泊

 

 

 

・夜、会食場の立派な舞台上で「御陣乗太鼓」を聞かせてくれる。すばらしいの一言である。


 

・OSK日本歌劇団の団員のようである。御挨拶と舞踊を見せてくれた。

・・春の宵舞台の麗人凛々しかり

 

 

 

・男性二人での舞であるが、曲を「七尾まだら」と思ったが、違うかもしれない。

・・めでたさの「七尾まだら」や夜半の春

 


 

・御陣乗太鼓は武器を持たない村に上杉謙信が攻め寄せてきた。

・・幽霊面の悲しみを込め 能登の春

 

 

・防衛に困った村人は古老に相談した。

 

 

 

・古老は村に伝わる太鼓を打ち鳴らすことだ。顔にはできるだけ怖い面と鬼のような姿をすることだ。

・・春の夜を御陣乗太鼓打ち乱す

 

 

 

・村人は木の皮で面を作り、頭には改装やつる草をつけて、神社の村にひとつの神社の太鼓を浜辺に据えた。

 

 

 

・・夜叉面の鬼神が吼ゆる春の闇

 

 

 

・かがり火を夜空を焦がすほどに焚き、太鼓を命を込めて打ち続けた。

 

 

 

・上杉謙信はこのすさまじい太鼓と形相を見て、戦わずして退散したと言い伝えられている。

 


 

・この御陣乗太鼓は、昭和36年輪島市指定文化財、昭和38年石川県無形文化財に指定された。

・・白目剥く達磨は親し春灯火

 

 

 

・以上、和倉温泉ホテル「あえの風」にて10枚