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甲府城は近世城郭として豊臣時代の文禄・慶長年間に築城された野面積み石垣が良好に残る県指定史跡です。
さて、今回のシンポジウムは、史跡化を念頭に開始した石垣整備等が四半世紀を迎えたことを契機に企画しました。甲府城の野面積み石垣の歴史的文化的価値を全国の城郭との比較検討を通じて再評価・再確認します。我が県のお城から我が国のお城への一歩を踏み出すため、また全国有数の野面積み石垣を持つ県として、城郭研究の一助となる調査研究活動を展開するため本シンポジウムを開催いたします。
今回は、天正から文禄、慶長年間に造られた野面積み石垣を対象に、石垣の積み方、隅角部、勾配、石材加工、内部構造、地盤等をテーマに各担当者のお城自慢の報告をいただき、甲府城の再評価に繋げられたら幸いと考えております。大規模かつ良好に石垣が残る特別史跡肥前名護屋城、東国近世城郭の先行事例史跡石垣山、同時期城郭史跡武田氏館跡や史跡松本城、そして同じ豊臣家が築城した県史跡郡山城との血縁者城郭の比較検討を行います。
日時:平成28年3月26日(土曜日)午後1時から5時
平成28年3月27日(日曜日)午前9時~正午
会場:山梨県恩賜林記念館大会議室(舞鶴城公園内)甲府駅南口から徒歩5分
※駐車場はありませんので、公共機関をご利用いただくか、周辺の有料駐車場をご利用下さい。
内容:
【第1日目】
13時15分~ 基調講演「いまなぜ、甲府城石垣なのか」
甲府城跡調査検討委員 北垣聰一郎氏 (石川県金沢城調査研究所名誉所長)
14時35分~ 報告1「史跡石垣山の野面積み石垣」 小田原市文化部文化財課 土屋 了介氏
15時05分~ 報告2「史跡松本城の野面積み石垣」 松本市教育委員会田 多井 用章氏
15時45分~ 報告3「特別史跡肥前名護屋城跡の野面積み石垣」 佐賀県立名護屋城博物館 市川 浩文氏
16時15分~ 報告4「県史跡郡山城の野面積み石垣」 大和郡山市教育委員会 十文字 健氏
【第2日目】
9時00分~ 報告5「山梨県史跡武田氏館跡の野面積み石垣」 甲府市教育委員会 佐々木 満氏
9時30分~ 報告6「山梨県県指定史跡甲府城跡の野面積み石垣」 山梨県埋蔵文化財センター 宮里 学
9時50分~ パネルディスカッション
コーディネーター 甲府城跡調査検討委員 北野 博司氏(東北芸術工科大学教授)
定員:100名(参加費無料、申込み制、先着順)
申込み方法:埋蔵文化財センター丸の内調査事務所まで電話またはFAXで申込み
電話:055-228-0512電話受付時間:平日のみ 午前9時~午後5時
FAX :055-269-7677 (24時間受付)
※山梨県埋蔵文化財センター・山梨県立考古博物館では受け付けておりません
その他:3月27日(日曜日)午後1時より90分程度、任意参加の甲府城跡石垣見学会を開催。
主催:山梨県埋蔵文化財センター