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福島での甲状腺がん多発を証明した津田敏秀氏らの 論文が世界的な疫学雑誌に掲載される!

2016-02-01 19:40:29 | 福島、原発

医療問題研究会
http://ebm-jp.com/2016/01/news-482-2015-10-p01/より転載

福島での甲状腺がん多発を証明した津田敏秀氏らの 論文が世界的な疫学雑誌に掲載される!(NEWS No.482 p01)

福島での甲状腺がん多発を証明した岡山大学津田敏秀教授らの論文が世界的に権威のある疫学雑誌に掲載されました。
これにより福島で甲状腺がんが多発していることが世界中に知られることになります。
これまで頑なに多発を否定してきた福島県、政府に対して、甲状腺がんとそれ以外の広範な障害に関する症例把握と科学的対処、被ばく線量の高い地域への帰還政策中止と避難の権利を要望するためにも大変意義のある論文掲載です。
この論文の結論は医問研が主張してきたことでもあり、大変うれしいことです。

その雑誌は「Epidemiology」で、国際環境疫学会が発行しています。
この論文の内容は、世界的に極めて強い力を持つ原子力産業やそれを後押ししている世界の政府にとって都合の悪いものですから、この論文への批判も極めて厳しいことが予想されます。
にもかかわらず同誌が掲載したことは、この論文の内容が環境疫学にとって非常に重要であることを認めたことによると思われます。
ちなみに、この雑誌は「文献引用影響率」という評価方法で、公衆衛生・環境・職業医学系統の160近い雑誌中6位という高いものです。(2014年)

論文の内容は、福島県健康調査の結果の集計から、甲状腺がん発生率は、1)同県中通り中部では全国平均の50倍(95%CI:25-90)、2)県内では発見率の低い所に対し高い地域では、オッズ比で2.6(95%CI:0.99-7.0)倍である、3)2巡目の検査では2次検査がされていない人から今後一人も発見されなくても、全国平均の12倍の高い率になる。
事故後4年での超音波検査による過剰な甲状腺がんの発見はスクリーニング効果説では説明がつかない、という結論です。

より詳しくは、ネットのFukushima Voice version 2に論文の要約と津田教授の記者会見で発表した文章と映像、それに疑問点への解説が載っていますので、ぜひご覧ください。

「ふくしま国際医療科学センター」は、この発表にびっくりしたのか、自らの見解を載せることができず、Scot Davisの「量反応関係が示されていない」などの意見を、津田氏の論文の意義を低めるかのように紹介しています。
ところがこの論評には、福島の検診方法が科学的でないとも記されているようで、その言い訳もしているというしろものです。

この件も含め、様々な批判や誹謗中傷まがいの「意見」がネットなどに流れ、それに対する丁寧な解説が津田教授からされています。
難しいところもありますが、これもぜひ見てください。
この論文が様々な角度から問題点を詳しく検討して完璧を期していることが理解できます。なお、論文はネット上から無料ですぐ入手できます。

はやし小児科 林

 
 
 
 
 

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