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【戦争法案ノー】民意無視、首相は独裁者に 戦争より尊敬される国に (倉本聰さん憤る)

2015-07-23 20:45:21 | 平和 戦争 自衛隊

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015072102000057.html

 中日新聞 2015年7月21日 朝刊

民意無視、首相は独裁者に 戦争より尊敬される国に 

安保関連法案の問題点について語る脚本家の倉本聰さん=20日、名古屋市千種区の愛知淑徳大で

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 安全保障関連法案に反対する市民団体「戦争をさせない1000人委員会」の呼び掛け人の一人、脚本家の倉本聰さん(80)が二十日、本紙のインタビューに応じ、強行採決などで安保関連法案の成立を目指す現政権を「民意を無視しており、安倍首相は政治家というより独裁者になりつつある」と批判した。自らの戦争体験を交え「『戦争する国』ではなく、外国から尊敬される国であってほしい」と訴えた。

◆倉本聰さん、安保法案に憤り

 倉本さんは東京出身で、国民学校一年のときに太平洋戦争が始まった。山形県や岡山県に疎開し、一時戻った東京都杉並区の自宅からは、遠く空襲で赤く染まる街を見た。自宅は焼失を免れたが、板の間に焼夷(しょうい)弾や高射砲の焼けた破片が突き刺さったこともあった。

 「弾の飛んでくるヒュルヒュルという音や機銃掃射で狙われる音など、皮膚感覚で体験しないと『戦争』が何かは分からない」と話す。安保法案成立を目指す政治家には「賛成するなら、首相も含めて自分が最前線に立つべきだ」と憤る。

 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とした安保関連法案が十六日、国会で衆院を通過した。反対の民意を押し切った採決に「首相は(民意を届けるという)政治家の原点を忘れたのでは」とあきれる一方、「選挙で自民党を選んだ国民にも問題がある」と述べた。昨年末の衆院選で経済問題が争点となり、自民党が大勝したことを踏まえ「選挙の陰に安保法制が隠れていたことに気づかなかったわれわれの責任であり、それを伝えなかったマスコミの責任でもある」と指摘した。

 安保関連法案が成立すれば、自衛隊が海外で戦闘に加わる可能性が出てくる。「戦後七十年もたてば、風化はしてしまう。原発問題も四年で風化し始めている。過去を忘れず、日本には外国から尊敬される国であってほしい」と話した。

 倉本さんはこの日、名古屋市内であった公開講座「愛知サマーセミナー」に講師として登壇。自宅のある北海道富良野市での生活や、これまで手掛けた作品などについて話した。

 (社会部・蜘手美鶴)

 <くらもと・そう> 1935年、東京都生まれ。東京大文学部卒。ニッポン放送を経て、63年に脚本家として独立した。77年に北海道富良野市に移住し、作品を手掛けるかたわら、現地で俳優や脚本家の育成に努めた。代表作はテレビドラマ「北の国から」「前略おふくろ様」などで、今年初めには東日本大震災と原発事故を題材にした舞台「ノクターン」も手掛けた。2006年からは、環境教育などに取り組むNPO法人富良野自然塾塾長も務めている。

 
 

 


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