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星野富弘さんの詩画を歌に乗せて、横浜でコンサート 超満員の観客が涙

2015-05-15 20:47:15 | キリスト教 歴史・国家・社会

http://www.christiantoday.co.jp/articles/16079/20150514/colors-of-tomihiro-hoshino.htm

星野富弘さんの詩画を歌に乗せて、横浜でコンサート 超満員の観客が涙

2015年5月14日23時57分 記者 : 守田早生里

星野富弘さんの世界を熱唱した6組のアーティスト。満席の会場を感動の涙に包んだ=4日、みどりアートパーク(横浜市緑区)で

富弘美術館開館25周年記念プロジェクト主催によるコンサート「Colors of Tomihiro Hoshino―詩画の彩りを音楽と共に―」が4日、横浜市緑区のみどりアートパークで行われた。出演したのは、昨年発売したアルバム『Colors of Tomihiro Hoshino Vol.1』に楽曲を提供した5組のアーティストと女性ユニット「Olive」。6組のクリスチャンアーティストが、それぞれに星野富弘さんの詩に曲を付け、歌にした。330席分ほど用意されたチケットは、コンサート2週間前に完売。キャンセル待ちが出るほどだった。「来られなかった人には本当に申し訳ない。こんなにたくさんの方々が私たちの歌を聞きたいと思ってくださるなんて、本当に幸せです」と冒頭、アーティストの一人、Migiwaさんがあいさつした。

来年で開館25周年を迎える群馬県みどり市にある「富弘美術館」は昨年、来館者数が650万人を突破。緑と水に囲まれた富弘さんの故郷を訪れ、詩画の世界に触れる人が今後もますます増えることを願っている。コンサートのあいさつの中で、聖生(せいりゅう)清重館長は、「当館を訪れる人を見ていると、入り口に立ったときのお顔と、出口に立ったときのお顔が違うように思う。富弘さんの詩画に触れ、どこか優しい気持ちになるのでしょうね」と話した。また、富弘さん本人からのメッセージとして、「このコンサートは、私が詩に添えて絵を描くように、絵の代わりに曲を付けたもの。若いアーティストたちによる音楽はとても新鮮です」と伝えた。

星野富弘さんの詩画を歌に乗せて、横浜でコンサート 超満員の観客が涙

透き通るような高音の歌声と力強いピアノの音色を披露した姉弟ユニット「Rainbow Music Japan」の2人。姉の佐々木静さんは、感動して涙を流す観客を見て「もらい泣きしそうだった」と話した。
 

  富弘さんの作品の世界は、もともと詩と絵だけの静かな空間。そこに音を付けるとき、その世界観を壊さないために一番気を付けていることは「やさしさ」だという。そう話すのは、アルバム制作に関わり、今回のコンサートの企画を行ったグロリア・アーツ株式会社の大嶋英知さん。「やさしさ」を表現するために、コンサートでは音響や照明などさまざまな点で、細やかな配慮をしているという。

6組のアーティストは、いずれも個性が豊か。声質、曲の雰囲気も全く違うと言ってよい。共通しているのは、歌詞が富弘さんの詩ということ。「この6人を選んだというより、祈っている中で自然に与えられたのがこの6人でした。全ては導きで、少しずつ変化しながら、今の形になったように思います」と大嶋さんは語る。

星野富弘さんの詩画を歌に乗せて、横浜でコンサート 超満員の観客が涙

個性的なノリの良い楽曲で会場全体を明るくさせる Samuelle さん(左)と、熱唱する TAKEO さん(右)

星野富弘さんの詩画を歌に乗せて、横浜でコンサート 超満員の観客が涙

「若手アーティストではないのですが・・・」と笑顔で話す Olive の2人。子育てに奮闘した過去を話した。

 

 最近では、教会でのコンサートに限らず、今回のように公共施設を会場にしたコンサートも多い。大嶋さんは「富弘さんの詩画は、聖書を富弘さん自身が咀嚼(そしゃく)されて描かれたものだと聞きました。私たちは、その素晴らしい詩画の世界を教会に限らず、一人でも多くの方に知っていただきたい」と話す。富弘さんの詩画の世界を歌で表現するこのコンサートが、教会へ行くきっかけになればと願っているという。

満席となった会場では、時折、感動し涙を流す人々の姿も見られた。ステージ上でその姿を見ていた Rainbow Music Japan の佐々木静さんは、「もらい泣きしそうになっちゃいました」と話す。訪れた人々を毎回、感動の渦に巻き込む力はどこにあるのか。「アーティストも制作者も、一人ひとりが中途半端な気持ちでは、伝えたいことの1割も伝えることはできません。会場で涙してくださる方がいらっしゃったことは、私たちの伝えたいことが、祈りによって少しでも伝えられたのだと思います」と大嶋さんは語る。

コンサートでは、アーティストたちも自然と富弘さんの詩への思いが出てくる。2人とも母親であるユニットのOlive は、子育てに奮闘していたときに富弘さんの詩画を見て慰められたことを思い返す。牧師家庭で育った TAKEO さんは、「僕が初めて富弘さんの詩画に出会ったのはいつか分からないくらい、いつも身近なところに(富弘さんの)詩画があった」と話した。Samuelle さんは、日本語と英語で富弘さんの世界を表現し、ポップでノリの良い曲で会場を盛り上げた。一方、大宮香織さんが先日婚約し、今月末には結婚式を挙げることを、突然ステージ上で Migiwa さんが話してしまう一幕も。会場が一体となって祝福すると、大宮さんも満面の笑みを浮かべた。

星野富弘さんの詩画を歌に乗せて、横浜でコンサート 超満員の観客が涙

一番手に登場した Migiwa さん(左)。少々緊張した面持ちで登場し、超満員の客席に感謝を述べた。しかし、コンサートでは途中、大宮香織(右)の婚約と今月末の結婚を暴露。大宮さんは、照れ笑いを浮かべながらも、会場からの祝福をいっぱいに受けた。
 

 今後は、コンサートはもちろんのこと、お茶を飲みながらスイーツと音楽、そして朗読などを楽しむ「Colors of Tomihiro Cafe」も企画中という。コンサート会場では所狭しと走り回り、さらなる企画も計画中の大嶋さんに、そのパワーの源となる御言葉を尋ねると、「神は、すべての人々が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます」(Ⅰテモテ2:4)だと答えた。

教会に人が来るのを待っているだけではなく、その建物を飛び出して、富弘さんの詩画を通して、福音を宣べ伝える若きクリスチャンアーティストたちと、それを支える制作者。教会の外でも、一人ひとりのうちに聖霊が働き、一人ひとりが「教会」となり、神の愛を伝えている。

 

 


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