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【スピーチ全文掲載】「誰の子どもも殺させない! 戦争の理由を作るのやめよう!」ーー来週にも採決か!?国会前に1万人!全国40ヶ所で誕生した「ママの会」から池田亮子さんがスピーチ
政府与党は参院で審議中の安全保障関連法案について、16日に神奈川県で公聴会を開くこと決定。強行採決に踏み切る姿勢を見せている安倍政権に対し、2015年9月11日、1万人の市民が国会前に集まり怒りの声をあげた。
自由と民主主義のための学生緊急行動「SEALDs」に触発されて立ち上がった、安保法案に反対する「ママの会」から池田亮子さんがスピーチ。今までに40もの「ママの会」が全国各地で誕生しといい、池田さんは「ママたちの中でも革命は起きています!」と訴えた。
普段、NGOの女性団体で仕事をしているという池田さんは、戦前に参政権を持てなかった女性たちに思いを馳せる。
「戦前、女性やママたちは『戦争反対』と声をあげることができませんでした。女性は参政権もなく国策の『産めよ、増やせよ』のもとに、進んで我が子を戦場に送り出していました。
権力に絡め取られて戦争を推進に賛成した女性リーダーも少なくありませんでした。戦前の女性たちがどうやって当時の女性の活用政策に取り込まれたのか。我が子を戦争に駆り出していったのか。私たちが歴史を学ばなくてはいけない理由はこういうことにあると思います」
「ママは戦争しないと決めた」「パパも戦争しないと決めた」「戦争の理由作るのやめよう」「誰の子どもも殺させない」。池田さんはスピーチの最後、「ママの会」のコールをあげ安保法案反対を叫びながら、全国の母親たちに向けて「選挙に行きましょう」と呼びかけた。
以下、「ママの会」池田亮子さんのスピーチ全文と動画を掲載する。
「ママの会」池田亮子さんスピーチ
「安保関連法案に反対するママの会の池田亮子です。
うちには5歳の男の子がいるんですけども、小さい子どもを育ててるとなかなか外出しづらくて、この金曜日行動に参加したのは今日が初めてです。
こんなに沢山、自分の子どもより少し大きくなった学生さんたちが頑張っているというのはすごく嬉しくてさっきから胸がドキドキしています。
私たち『ママの会』はSEALDsのみなさんにすごく触発されて会を立ち上げました。それはみなさんひとりひとりが自分自身の言葉で『戦争法案』反対を語っているからです。その姿に物言わぬ人々、サイレントマジョリティと言われていたママたちも立ち上がることを決意しました。
私たちが声をあげることで社会は変わるのか?よりより未来はあるのか。でも周りの人に政治的なことを話すのはすごく怖い。でもこのままにしたら、自分の子どもたちが生きている日本がこれからどうなるのか、声を上げ始めたことで私たちが見える世界は変わりました。
『誰の子どもも殺させない』。この思いで繋がっています。
戦争法案を絶対に止めたいママたちは、自分一人じゃないことに気づきました。この2ヶ月間で40を超えるママの会が立ち上がりました。
九州の宮崎では臨月のママが大きなお腹を抱えて8月30日の国会行動に連帯して宮崎で、震える手でスピーチをしました。静岡の浜松ではこんな話友だちにしたら引かれちゃうんじゃないかと心配したママも、自分たちで動き始めています。それぞれ繋がっています。
そのママが言いました。
『一国の総理大臣相手でも間違っていると思ったら声をあげ、政治を変えていく。民主主義ってそういうこと。声をあげましょう!』
ママたちの中でも革命は起きています。
私は普段、NGOの女性団体で仕事をしています。仕事柄、女性の歴史に触れることも多いです。戦前、女性やママたちは『戦争反対』と声をあげることができませんでした。女性は参政権もなく国策の『産めよ、増やせよ』のもとに、進んで我が子を戦場に送り出していました。
権力に絡め取られて戦争を推進に賛成した女性リーダーも少なくありませんでした。戦前の女性たちがどうやって当時の女性の活用政策に取り込まれたのか。我が子を戦争に駆り出していったのか。私たちが歴史を学ばなくてはいけない理由はこういうことにあると思います。
今の安倍政権が出している少子化対策としての女性手帳や女性の活用は、戦前の政策に非常に近いと言われています。
『3年間、抱っこし放題』なんて政府方針は母性を権力が利用した歴史そのものではないでしょうか。
私は同じ過ちを繰り返したくはありません。命がけで生んだ我が子を戦争に取られてたまるか。参政権も持たず声をあげられなかった戦前とは違い、今の私たちには参政権が保障されています。ママたちみんな、選挙に行きましょう!
だから私たちは日常の中でも、社会の中でも戦争反対、民主主義を守れと声をあげます」
「戦争させない」
「子どもを守る」
「大人も守る」
「みんなも守る」
「ママは戦争しないと決めた」
「パパも戦争しないと決めた」
「みんなも戦争しないと決めた」
「70年間決めてきた」
「戦争の理由作るのやめよう」
「戦争の道具の作るのやめよう」
「誰の子どもも殺させない」
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