異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

書籍紹介「戦場体験キャラバン」彩流社…23人の方の体験談を、一言一句そのままの形で書き起こし収録

2015-10-03 22:52:55 | ご案内

http://www.jvvap.jp/

戦場体験史料館 

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「戦場体験キャラバン」(彩流社、2014年)のご紹介

 いつもご来訪ありがとうございます。
 すっかり更新が滞っており、まことに申し訳ございません。
 
 保存会の最近の活動はこちらのブログ(全国キャラバン隊が行く)にて紹介してもらっています。
 
 そしてこのたび彩流社さまから本を出版させていただきました!
タイトルは 「戦場体験キャラバン」 です。


 戦場体験キャラバン表紙  


 私たちは全国で体験の聞き取りを行っておりますが、その時には希望者で班を組んでひとつの地域で旅程を組みます(単独行の場合もあります)。この体験聞き取りのツアーのことを私たちは「戦場体験キャラバン」と呼んでいます。
 この本は、そのキャラバンを疑似体験できるようにつくりました。読者の方はボランティアとしてそのツアーに参加し、8日間をかけて様々な体験者からお話を聞いて回る、という本の構成です。
 
 本には23人の方の体験談(の一部)を、一言一句そのままの形で書き起こしたものを収録しています。方言も感動詞も差別用語もそのままです。

 確かに一部分かりにくいところはありますが、詳細な描写と取り繕わない心情表現、その方のありのままの語り口で表現される戦場の姿は、私たちのひ弱な固定概念を打ち砕く力強さに満ちています。ぜひ、ご一読を。
 
 そして、意外と好評をいただいているのが、章ごとに出てくるショートエッセイと、巻末のボランティア座談会です。ショートエッセイというか、聞き取り裏話というか。それぞれの体験をどういう文脈のなかで理解するか、ということを知るのに少しは役に立つかなと思います。ちなみにボランティアJ子は私です。
 巻末の座談会では以下のテーマについてボランティアが集まって議論しています。 
なぜ戦場体験を聞いているのか/「戦場の話って暗いんでしょ?」/広く知られた空襲と原爆の体験、兵士しかしらない戦場の体験/無色という方針/加害体験でなければ意味がないか/日本人はなぜ特攻話が好き/沖縄で体験を聞く/戦場体験は民間で残そう/あの決まり文句について話してみた/継承って何だろう
 
 このテーマから推して知るべしですが、ボランティア同士でかなりさばけた話をしています。ぶっちゃけトークというのでしょうか。何も知らない奴が、素人が何をと思われる方もおられるかもしれません。しかし10年もこの運動に没頭してきてしまった者として、現在の率直な思いを語らせて頂きました。こちらもぜひ読んでみてください。ご意見を賜りましたら幸いです。 

 本のご注文はぜひ最寄りの書店で!(私はできるだけ地元商店で買い物したいと思います!)
 お近くに書店がない方はAMAZONでも販売中です。AMAZONに在庫がない場合は、彩流社のホームページ(リンクはこちら)からどうぞ!

 (戦場体験放映保存の会 中田順子)
 

 

 書名: 戦場体験キャラバン 元兵士2500人の証言から
 著者: 戦場体験放映保存の会 編著, 中田 順子 編著, 田所 智子 編著
 定価: 2,500円 + 税
 発行年月: 2014年07月  書籍コード: ISBN978-4-7791-1996-5 C0036

 

 


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