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【再・熟読を】2月1日今日は本当に心重たい思いでこの原稿を書き始めなくてはならない。鳥越 俊太郎

2015-02-03 17:11:56 | シェアー
  • 「ISILと闘っている周辺諸国に2億ドルの支援をしたい」

このスピーチは日本とイスラム過激派との関係を根本から変える歴史的転換点だったと思っている。

(これまで)一国の総理が相手を名指しで発言することは無かった。

「安倍よ、お前の無謀な決断のために健二の命は失われ,今後お前の国民はいつ,どこでも殺戮の対象になるだろう」
テロリストが日本国に対し,あるいは日本国民に対しここ迄明瞭に殺害予告を出すのは初めてなのではないだろうか?


1月17日の安倍カイロスピーチを境に日本はアメリカやイギリス並みのテロ対象国になった瞬間だった。

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 鳥越 俊太郎さんのFBより 2月1日

今日は本当に心重たい思いでこの原稿を書き始めなくてはならない。

 イスラム国(ISIL) に囚われの身になっていた後藤健二さんがとうとう殺害されてしまったのだ。私は後藤さんには何としてでも生きて帰って紛争地の実情を他のメディアの伝えない市民や子供目線できちっと伝えて欲しかったのだ。
今朝からテレビを見ていると政府関係者の「このような行為は人間が行えるとは到底思えない残虐非道な行為です」(岸田外務大臣)「卑劣きわまりない行為に心から憤りを覚えます」(安倍総理大臣)などというコメントがテレビ上で次々と流されている。
私もイスラム国のやった行為には怒りを覚えるし、後藤さんのような他の戦場取材者とは基本的に違った視点で取材をしていた人物の喪失を心から悲しい,残念だと思う。


そうした点を強調した上で一連のテレビメディアが伝えない重要なポイントをここで指摘しておきたい。
私たちは後藤さんと言う具体的な1人の人物の死を悼んでいるが、あのシリアやイラクの戦場では戦闘で勿論多くの命が失われていることをもきちんと抑えておきたい。更に言えば後藤さんの取材した映像の中にも出て来るが、米、英など所謂有志連合の空爆で多くの市民も巻き添えになって家や財産だけではなく命もまた多くが失われている事実だ。その点ではイスラム国の戦闘員からすれば米、英国などの有志連合国は敵である。これはどちらに味方するのではなく客観的に見れば、テロリスト集団とされるイスラム国と有志連合は戦争中なのだ。
これが昨年来かの地で続いている現実なのだ。
そこに今年1月17日日本の安倍総理大臣は公然と割って入った。
「ISILと闘っている周辺諸国に2億ドルの支援をしたい」
エジプト・カイロでの安倍総理の世界に向けてのスピーチだった。


このスピーチは日本とイスラム過激派との関係を根本から変える歴史的転換点だったと思っている

日本はこれまでイラクのサマワヘの自衛隊派遣やアフガン戦争でのインド洋上での給油など危険な綱渡りをして来たが、一国の総理が相手を名指しで発言することは無かった。今回ははっきりとISIL(イスラム国)と名指しをした。これが三日後に公表された湯川さん,後藤さんの捕虜になっている姿の映像で
その意味するところがあきらかになった。映像に付けられたコメントにはハッキリと安倍総理の2億ドル支援発言を踏まえて身代金を要求していた。これはイスラム過激派が日本の首相の名前を挙げて非難する初めての出来事だった。


僕はこのとき「これはちょっとヤバいことになったなぁ!」と正直思った。
そして今日その僕の不安は現実のものとなった。
イスラム国のテロリストのコメントにはこうあった。


「安倍よ、お前の無謀な決断のために健二の命は失われ,今後お前の国民はいつ,どこでも殺戮の対象になるだろう」
テロリストが日本国に対し,あるいは日本国民に対しここ迄明瞭に殺害予告を出すのは初めてなのではないだろうか?


1月17日の安倍カイロスピーチを境に日本はアメリカやイギリス並みのテロ対象国になった瞬間だった。

これが後藤さん殺害事件の裏にある重大なテーマだ。
そのことをテレビはどこも,誰も言及しようとはしない。
はっきりと言うと日本の地下鉄の中で自爆テロがいつか起こるかもしれない事態に日本人の環境は移行した、これこそが私たちが本当に警戒しなければならない現実なのだ。

 

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 【安倍総理】イスラム国警告2日前のエジプトでの演説② ...   www.youtube.com/watch?v=u9cCOHITQ_c

  • 日・エジプト経済合同委員会会合での政策スピーチ(写真提供:内閣広報室)
 
 
 

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