アパホテルに本の撤去打診 冬のアジア大会組織
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170119/k10010845791000.html
1月19日 21時46分
・・・NHKの取材に対し、「組織委員会から正式に申し入れは受けておりませんので、書籍の撤去についてはお答えできかねます。ご依頼があったとしても、撤去する考えはございません」としています。
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2017.01.18
APA HOTEL「南京大虐殺否定本は撤去しません。文句がある奴は本のどこが間違ってるか具体的に指摘して。
参考にするだけだけど。」
・・・本書籍の中の近現代史にかかわる部分については、いわゆる定説と言われるものに囚われず、著者が数多くの資料等を解析し、理論的に導き出した見解に基づいて書かれたものです。
国によって歴史認識や歴史教育が異なることは認識していますが、本書籍は特定の国や国民を批判することを目的としたものではなく、あくまで事実に基づいて本当の歴史を知ることを目的としたものです。
したがって、異なる立場の方から批判されたことを以って、本書籍を客室から撤去することは考えておりません。日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます。
なお、末尾に本書籍P6に記載しています、南京大虐殺に関する見解を掲載いたしますので、事実に基づいて本書籍の記載内容の誤りをご指摘いただけるのであれば、参考にさせていただきたいと考えています。
https://www.apa.co.jp/newsrelease/8325
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※APA HOTEL「南京大虐殺否定本は撤去しない」報道に関連して
南京事件は「あったのかなかったのか」という議論と、人数の問題、「30万人なのか実際はもっと少なかったのか」を、ます区別して考えよう!
下記を参照してください。
南京事件FAQ project http://seesaawiki.jp/w/nankingfaq/ より引用
南京事件 初歩の初歩 |
一体、「南京」で何があったのか。
本来は笠原氏なり秦氏なりの新書を一冊読めば大体のところはわかるのですが、ネットではその手間すらかけずに、ネット情報のみでいい加減な発言をしている方を見かけることが珍しくありません。
例えば、よく見かける「南京大虐殺はなかった」という表現にしても、発言者はどこまで意味をわかって発言しているのか。「中国側のいう30万人規模の大虐殺はなかった」ということでしたら、この点は日本側研究者のほぼ合意ですので、理解できないことはありません。しかし「南京における(少なくとも数万の)大規模な虐殺」の存在まで否定してしまうというのは、ちょっと無理な議論でしょう。
・・・・
まずよく誤解されるのですが、「南京事件」というのは、例えば数万人なり数十万人なりを一箇所に集めて、まとめて機関銃なり銃剣なりで殺した、という事件ではありません。基本的には、数多くの中小規模の「事件」の集積です。
よく「南京大虐殺の存在を証明しろ」という大上段に振りかぶった議論をする方を見かけるのですが、その点さえ承知していれば、ネット掲示板の小さなスペースでそんなことが不可能であることぐらい、すぐにわかるはずです。「証明」のためには、数多い事件群についてそれぞれ資料を並べ、検証を行うという膨大な作業が必要になってきます。(ついでですが、そのような「証明」を求める方は、まず確実に、「基本的な入門書」すら読んでいません)・・・・
◆日本の外務省「公式見解」 (外務省のホームページより)
歴史問題Q&A 問6 「南京大虐殺」に対して、日本政府はどのように考えていますか。 1日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。 2先の大戦における行いに対する、痛切な反省と共に、心からのお詫びの気持ちは、戦後の歴代内閣が、一貫して持ち続けてきたものです。そうした気持ちが、戦後50年に当たり、村山談話で表明され、さらに、戦後60年を機に出された小泉談話においても、そのお詫びの気持ちは、引き継がれてきました。 3こうした歴代内閣が表明した気持ちを、揺るぎないものとして、引き継いでいきます。そのことを、2015年8月14日の内閣総理大臣談話の中で明確にしました。 |
◆「日中歴史共同研究」の座長、北岡伸一氏の見解
北岡伸一『「日中歴史共同研究」を振り返る』より 南京事件をめぐって 南京事件について、日本軍の虐殺を認めたのはけしからんという批判がある。 先述した通り、共同研究では南京事件にとくに時間をさいて議論してはいない。よく報告書を読んでもらえればわかるが、日本側は、日本側には犠牲音数について諸説あるということを紹介しているだけである。 ただ、虐殺がなかったという説は受け入れられない。 日本の近代史の研究者の中で、南京で相当数の不法な殺人・暴行があったということを認めない人はほとんどいない。それは、戦前から日本の内部でも不祥事として割合知られていた。中国国民党が宣伝に利用したことは確かだが、だから虐殺がなかったということにはならない。 実際、多くの部隊の記録に、捕虜の「処分」に関する記述がある。「処分」のすべてではないにせよ、相当部分は処刑である。捕虜に対しては人道的な対応をするのが国際法の義務であって、軽微な不服従程度で殺してよいなどということはありえない。 便衣隊についても、本来は兵士は軍服を着たまま降伏すべきであるが、軍服を脱いで民衆に紛れようとしたから殺してもよいというのは、とんでもない論理の飛躍である。 どの国でも最も愛国主義的な団体は、在郷軍人会など元軍人の組織である。日本陸軍では偕行社がそれであるが、偕行社は南京で調査を行ない、周囲からの強烈な批判にもかかわらず、虐殺があったと認定している(『南京戦史』)。(P235-P236) こうした不快な事実を直視する知的勇気こそが、日本の誇りなのであって、過去の非行を認めないのは、恥ずかしいことだと思う。 また、われわれは報告書において、南京事件は主として日本に責任はあるが、中国側の対応にも問題があったことを指摘している。 蒋介石は勝てるはずがないと知りながら南京防衛を決意し、かつ、南京戦の前に南京を脱出している。唐生智という南京防衛を担当した将軍も直前に脱出している。 ふつう軍隊は勝てなくなったら降伏する。そうすると指揮官は軍法会議で死刑になるかもしれないが、兵士は助かる。それが戦闘のマナーなのであって、そういうことをしないで指揮官が脱出するという無責任な行動をとったことが大きな虐殺を引き起こした一因であることを明記した。中国側がよく受け入れたと思う。 全体として中国側の出席者にはあまり柔軟な姿勢はみられなかったが、それでもこの点などは変化の兆しなのかもしれない。歴史家の秦郁彦氏が新聞紙上で同様に中国側の柔軟化について言及しているが(「産経新聞」二〇一〇年二月一日)、さすがは昭和史研究の第一人者だと感じた次第である。(P236) (『戦争を知らない国民のための日中歴史認識』所収) |
<関連>
南京事件に関するFB記事へのコメントに対して
吉原 庸郎
・・・・
ついでに...失礼ながら...
南京事件について、ご本人は調べられたことがあるんでしょうかね?
・・・
南京事件について、証拠写真や書類や証言は幾多もありますが、反論される方々は「それはねつ造だ」とか、「~~されるはずがない」という主観の思い込みが殆どのように思えます。
南京事件について、ご本人は調べられたことがあるんでしょうかね?
張り付けた資料は、
日中歴史共同研究の日本語論文(2010年1月31日発表)。
http://t.co/8TxA9ZVfEi
2006年10月に安倍晋三氏が訪中した際に胡錦濤国家主席に提案し、翌月、麻生外相と李肇星外交部長との会談で決定された「日中両国政府の共同歴史研究(2006年―2009年)」でまとめられたものです。
国際協力の共同研究で、”安倍晋三氏から提案し出来上がった”ものです
南京攻略と南京虐殺事件については全305ページの271ページから・・
旧来の歴史家も、安倍晋三氏が自ら選んだ歴史家も、南京虐殺事件の存在を認めています。
265ページ/305ページ
・第 2 章 日中戦争―日本軍の侵略と中国の抗戦
波多野澄雄 庄司潤一郎
第 1 節 盧溝橋事件の発生と全面戦争への拡大
1)盧溝橋事件の勃発と拡大要因
2)関東軍の積極介入と北支那方面軍の南下
3)上海派兵
270ページ/305ページ
4)南京攻略と南京虐殺事件
当然のことながら、安倍晋三氏と歴史認識の違う真っ当な学者や政治家は、もっと詳細な資料を根拠に、もっと残虐な事実として解明しています。
少なくとも、反論は、先ずこの資料を編纂した安倍晋三氏の息のかかった学者さんにするべきではないですか?
<関連記事>
安倍首相が否定したい南京大虐殺を日本テレビの番組が精緻な取材で 「事実」と証明!ところが番組告知は...
2015.10.08
『NNNドキュメント'15』HPより
「南京大虐殺や慰安婦の存在自体を、我が国はいまや否定しようとしている時にもかかわらず、(中国が)申請しようとするのは承服できない」
こんな驚愕の発言をしたのは、自民党の原田義昭・元文部科学副大臣だ。原田氏は、中国がいま、世界記憶遺産に「南京大虐殺」と「慰安婦」関連の資料を登録しようとしていることへの対策を検討する自民党「国際情報検討委員会」の委員長。今月2日の会議後、記者団に対しこのように語ったという。
「存在自体を」「否定」というのは、つまるところ“慰安婦も南京大虐殺も全くなかった”という主張だ。これは政府の公式見解とも異なる問題発言だが、しかし、ほとんどのマスコミは深く追及するそぶりを見せないでいる。
そんななか、奇しくもその2日後に初放映されたひとつのテレビドキュメンタリーが話題を呼んでいる。4日深夜放送の『NNNドキュメント』(日本テレビ系)が、自民党が「否定」する「南京事件」を検証したのだ。その内容は、元日本軍兵士の証言や当時の日記といった“一次資料”を取りあげ、さらに矛盾や不自然な点がないか、番組取材班が徹底的に裏取りを試みるというものだった。
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