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「デモ参加は就活で不利」に津田大介氏がコメント 「トータルで見れば悪影響なんて出ない」

2015-08-01 04:38:50 | 労働 

意見をつなぐ、日本が変わる。BLOGOShttp://blogos.com/article/125538/

記事

「デモ参加は就活で不利」に津田大介氏がコメント 「トータルで見れば悪影響なんて出ない」

津田大介氏のtwitterより
津田大介氏のtwitterより

安保法制に反対するデモが全国各地で開かれ、多くの大学生も参加している。政治活動を行う学生たちに対し「就職活動で不利になる」といった言葉も一部で囁かれているが、こうした考えに対してジャーナリストの津田大介さんがツイッターで語った内容が、ネット上で話題となっている。

津田さんは最近のメルマガでデモと就職について言及。そして7月27日、ツイッターでフォロワーからメルマガの感想を寄せられると、こうツイートした。

「デモしてる若者に『就職できなくなるぜ』と言うのは一見彼らのこと考えているようでいてバカにしかしていない筋の悪い脅しだよな。就職なんてどうにでもなる(俺は就活全滅したけど何とか生きてる)し、そんな人にこそ森毅さんのこの言葉を贈りたいね」

ネットで炎上「就職は厳しいと言っているようなものだろ」

森毅氏は、京都大学の名物教授だった数学者。津田さんによると森氏は生前、以下の様な人生訓を語っていたという。

「高校受験に失敗したら、大学受験で取り戻せばいい。大学受験で失敗したら、就職で取り戻せばいい。就職で失敗したら、人生で取り戻せばいい。意外と何とかなるよ」

津田さんとしては将来を心配する若者に、就活できなくても大丈夫であることを伝えたかったのだろう。しかし「デモと就職」という文脈で出たツイートだったので、2ちゃんねるなどで炎上する事態になった。

「これ、つまりは『もう就職は厳しい』って言ってるようなものだろw」
「結局なんとかなる。おれは何とかなったしとしか言ってない」

普段炎上に慣れている津田さんもこれには「就職ネタは変な方向に話が広がりがちだな……」と困惑。改めて自分の真意を説明した。

批判に反論「世の中にどれだけ会社あると思ってるんですか?」

そもそも、新卒で就職できるか否かは「不安定な時代においてはさほど大きな意味はない」と指摘。その上で前出のツイートは、デモに参加すると就活に悪影響があるという趣旨ではなく、「就活なんてそもそも理不尽なものだから落ちたところで気にするなよというエール」だったと説明する。

ちなみに津田さん自身は、在学中にデモに参加したことはないという。デモに参加すると就職できなくなる、という考え方に対しても疑問を呈する。

「トータルで見れば就活に悪影響なんて出ませんよ。世の中にどれだけ会社あると思ってるんですか?」

確かに企業の中には、従業員が政治活動を行うのを快く思わない会社もあるかもしれない。しかし今の就職活動では、何十社もエントリーするのが普通。仮にデモへの参加が企業に知られ、それが原因で落とす企業があったとしても、また別の企業を受ければいいともいえる。

落ちたとしても「イエスマンしか求めてない会社に入らずにすむ」

さらに津田さんは、政治活動をすることで落ちたとしても、それは決して悪いこととはいえないとする。

「兵隊・イエスマンしか求めていないであろう会社に入らずに済むので、むしろ自分の主張をはっきり述べることにはメリットもあるかもしれませんね」

デモに参加する人が個人の主義主張を封じ込める会社に就職したとしても、結果として不幸になるだけだ。それなら最初の時点で落ちた方がいい、ということなのだろう。

津田さんのこうした一連のツイートに対し、10年ほど人事で新卒採用をやっていたという人からは「犯罪ならいざ知らず、社会的デモなら感心こそすれ、マイナス評価なんてありえません」というツイートも寄せられていた。

 

 


デモに参加すると「就活が不利になる」? /デモが就職に不利なんて、いつの時代の話ですか。

2015-08-01 04:38:20 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

J-CAST ニュース  http://www.j-cast.com/2015/07/29241460.html

デモに参加すると「就活が不利になる」 SNSや掲示板で拡散する話は本当なのか

   デモに参加したら就活が不利になる――1か月ほど前からネット上でまことしやかにささやかれている噂だ。数日前、福岡県のある市議会議員がブログ記事で噂を取り上げ、デモ参加者の多くが就活で「不本意な結果」に終わると指摘したことから、SNSや掲示板で一気に拡散された。

   市議のブログ記事をめぐり賛否両論の意見が出る中、専門家は「まずありえない」と噂を否定する。

  • デモ参加者は「不本意な結果」に…?(写真は2015年7月撮影)
    デモ参加者は「不本意な結果」に…?(写真は2015年7月撮影)

デモの参加者は「腐った蜜柑」

   安全保障関連法案への反対を表明する大学生グループ「SEALDs(シールズ 自由と民主主義のための学生緊急行動)」が国会前で大規模なデモを実施し、注目を集めている。ネット上では「SEALDs」の活動がマスコミに報じられ始めた2015年6月末頃から、「反体制活動は進路に影響する」という噂が流れていたようだ。

   この噂を補強したのが福岡県行橋市の小坪慎也市議だ。小坪市議は15年7月26日に投稿した「#SEALDsの皆さんへ 就職できなくて#ふるえる」と題するブログ記事で、デモの参加者を「腐った蜜柑」と表現、多くが就職活動で「不本意な結果」に終わると指摘した。また、デモの参加者が大学のブランド価値を毀損するという持論を展開し、「同じ箱に入った、腐ってない蜜柑も一緒に廃棄されます」としている。

   記事はツイッターなどで勢いよく拡散、「正論ですね」 「ほんとこれ」

と賛同を示す意見や、「思想信条差別発言。絶対に許されない」 「組織への同質性を強制するクソのような意見」といった反論が寄せられた。

   ただ、どちらかと言えば反論の方が多いようだ。評論家の古谷経衡さんも29日、「私が面接者だったら、この小坪という議員の書いているブログを真に受けている大学生を真っ先に落とす。それぐらいヒドイ」と痛烈に批判している。

 

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デモに参加すると就職に不利? 「人生詰む」飛び交う (朝日新聞 7月30日)より引用

 ・・・・・・・

実際に採用する側はどう感じるのか。

 大手化学メーカーで採用を担当する幹部は「デモが就職に不利なんて、いつの時代の話ですか

学生がデモに参加したかなんて調べるヒマもリソースもありませんよ」と一刀両断。「うちの会社には学生運動出身の役員も何人もいますし、私もキャンパスの学長室で座り込みをしていて写真を撮られました。もう30年以上も前かなあ」と笑う。 引用終わり                                                                                                     

      ⇈  ↓  ⇈  ↓  
 

①すべての企業がこうだとは断定できませんが、ほとんどの大手企業はこの通りだと思います。
 小生も、サラリーマン時代に学生の面接や新入社員教育に携わった経験がありますが、政治的な意見なんか気にしたことはありま  せん。
 デモに行ったかどうかより、仕事ができる人間かどうか、協調性があるかどうかを見ます。
学生のみなさん、デモに出ても絶対に人生詰んだりしませんから、安心してデモや集会に参加してください。(小林 哲雄さんFBより

②デモ参加者は、学生だけではない!会社帰りのサラリーマン、OLも多い!~デモに参加したからと言って解雇させられた例を聞いたことがない。ただ、就職を前にした学生さんは、「学生運動をどう思うか」等の面接を想定し、会社の気質から、答えの要領を練習しておかれたほうがよいと思う。面接には要領も大事、議論の場ではないのだから。昔と違い今の時代、そんな質問をする会社はないと思うが。・・・・いや、「戦争は嫌、平和であって欲しいから、デモには参加しました。」ときっぱり言ったほうがいいかも。この答えを嫌がる面接官はいないと思う。(ブログ管理人)

 

<関連>

 
 
 
 
 
 

「先制攻撃」さえ認める安倍解釈改憲に潜む日本会議&日本青年協議会の深謀遠慮ー草の根保守の蠢動 第12回

2015-08-01 04:35:39 | 日本会議  神道政治連盟

Harbour Businness Onlinehttp://hbol.jp/52836

「先制攻撃」さえ認める安倍解釈改憲に潜む日本会議&日本青年協議会の深謀遠慮――シリーズ【草の根保守の蠢動 第12回】

 いよいよ参議院で安保法制の審議が始まった。審議は冒頭から波乱含みだ。28日に開催された「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」では、安倍晋三首相が、民主党・大塚耕平議員の質問に対し、「日本に対する直接的な攻撃意思を表明していない場合でも、集団的自衛権の発動はありうる」と答弁し、事実上、「先制攻撃」を認める格好となった。(参照:琉球新報

 おおよそ、憲法の条文をどう読んでも「集団的自衛権」も「先制攻撃」も容認できるはずがない。やるならやるで、憲法を変えてからやるべきだと、筆者などは思うのだが、どうやら政権は全て「憲法解釈の変更」で乗り切るらしい。

 これでは、憲法は骨抜きになってしまう。骨抜きになって否定されるのは、昭和憲法だけではない。「憲法を政府こそが守らなければならない」という立憲主義の根幹まで溶けてなくってしまうだろう。

安倍発言に垣間見える「反憲」テーゼ


 この連載ではこれまで、連載第5回や塚田穂高氏の対談記事のこの回(http://hbol.jp/49520)やこの回(http://hbol.jp/49526)などで、日本会議のコアが日本青年協議会であること、および、日本青年協議会が、70年安保の時代に、「民族派の全学連」を目指して結成された全国学協の社会人組織として結成されたこと、そして、全国学協および日本青年協議会が、「生長の家学生運動」を母体として結成されたことをお伝えしてきた。

日青協ビル

同じフロアに同居している

 日本青年協議会は、現在、日本会議の事務局をつとめており、日本会議の本部と日本青年協議会は、東京都目黒区にあるオフィスビルの同じフロアに入居している。

 また、日本青年協議会の会長・椛島有三氏は、日本会議の事務総長をつとめている。これらの事実にのっとれば、日本会議と日本青年協議会は密接不可分な関係にあるといっても過言ではなかろう。

 日本青年協議会は、全国学協の社会人組織として発足しながら発足直後の1973年(昭和48年)に全国学協から除名処分をうける(その経緯については後日詳述)。学生組織からの後ろ盾を失った日本青年協議会は、自前の学生運動組織を結成する必要に迫られた。そして結成されたのが「反憲法学生委員会全国連合」、略称、「反憲学連」だ。

 つまり、1973年(昭和48年)以降、連載第5回でお伝えした「長崎大学学園正常化運動」からはじまる椛島有三が率いる路線は、「生長の家」と日本青年協議会と、反憲学連の三枚看板で運動を展開することとなったわけだ。

「反憲法学生委員会全国連合」の名前が指し示すとおり、民族派といえども彼らの狙いは、「憲法改正」ではない。あくまでも「反憲法」なのだ。

「反憲法」とは、つまるところ、「現行憲法を徹底的に否定する」という点にポイントがある。この地点からは、「昭和憲法を昭和憲法の改憲規定に基づいて改憲する」という手法さえ否定される。もし昭和憲法の規定に基づいて改憲などすれば、それは畢竟、昭和憲法を憲法として認めてしまうことになってしまう。昭和憲法を呪詛し続けた生長の家の創始者・谷口雅春の愛弟子を自称する彼らにとって、それは絶対的に避けねばならない路線であった。だからこそ、彼らは「改憲」ではなく「反憲」を唱えたのだ

昭和50年代から用意されていた「反憲」のシナリオ


神国への構想 筆者は今回、この「反憲路線」を解説する、昭和50年当時の「生長の家」(※1) 教団内の内部資料を入手した。

 谷口雅春の書籍を古本屋で買いあさっていた筆者が偶然、古本と古本の間からみつけた「神国への構想」と題されたこのパンフレットは、昭和50年前後、「反憲学連」「日本青年協議会」そしてその母体たる「生長の家青年会」の政治目標を信者に解説するものだった。

 すこし長いが、その一節を引用しよう。

“占領憲法体制の解体は、何よりその成立の暴虐的過程を糾弾し、占領軍の強制々定のあり方が、大日本帝国憲法に於ける法的違反および、国際法違反であることももって正統憲法復元を克ち獲らなければならないが、そのためには復憲の大義に、自己生命を捨て得る内閣総理大臣の出現(中略)しなければならない” (生長の家青年会 1979)

 この箇所など、安倍のような総理大臣を生み出すことが彼らの運動の目標であると言い切っているとも読み取れるのではないだろうか。

 また、「神国への構想」は憲法解釈の変更こそが改憲より必要であると力説する。

“それ故、先ず、われらの今日的課題は(中略)、現占領憲法下に於いても可能な限りわが国を防衛する対策を樹て、これ以上失ってはならぬものを死守するために非常なる努力を為さねばならないということである。その第一が、反憲的解釈改憲の”たたかい”に他ならない。”(太字部分筆者) [生長の家青年会 1979]

「反憲的解釈改憲」こそが第一の運動目標であると言い切るこの箇所など、まさに、今の安倍政権がすすめる「憲法解釈変更だけで先制攻撃すら可能」という路線に、筆者にはダブって見えるのだ。

安倍政権がすすめる路線と反憲学連路線の同一性

 

動脈

衛藤晟一・首相補佐官が日青協の機関誌「祖国と青年」1975年11月号に寄稿した文章

 安倍首相が学生時代に反憲学連に属していたエビデンスは一切ない。一切ないどころか、彼の出身校が成蹊大学であることを考えると、おそらく、高偏差値大学でのオルグをもっぱらとしていた当時の「生長の家」の運動方針からすると、相手にもされなかった可能性が高い。しかし、安倍首相の周りには、日本青年協議会の委員長を務める衛藤晟一・首相補佐官や、「生長の家」教団で、教育宣伝部長まで勤め、目下、「日本政策研究センター」の代表として安倍首相のブレーンを務める伊藤哲夫など、「生長の家ネットワーク」の存在が見え隠れする。衛藤晟一にせよ伊藤哲夫にせよ椛島有三にせよ、生長の家ネットワークに属する人々は、昭和50年前後から、「改憲」ではなく「反憲」こそを掲げて活動してきたのは今回振り返った通りだ。

 これらのことから、安倍自民党が目指すものが、「改憲」ではなく「反憲」—つまり、憲法改正ではなく、立憲主義の否定そのものーであると考えるのは、筆者の考えすぎであろうか?

※1:この連載でも繰り返してきたように、現在の「生長の家」は、政治運動から一切手を引いており、日本会議・日本青年協議会とのつながりは一切ない。

<文・写真/菅野完(Twitter ID:@noiehoie)>

 

 


安保法案に反対 大学で有志のグループ設立 / 全国の大学 50以上で

2015-08-01 04:27:17 | 報道

NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150731/k10010174261000.html

安保法案に反対 大学で有志のグループ設立

7月31日 22時45分
 
東京の立教大学で31日、700人を超える教職員や学生らが、安全保障関連法案に反対する有志のグループを設立しました。法案を巡っては、各地の大学で、教職員が廃案を求める声明を出すなどの動きが広がっています。
東京・豊島区の立教大学では、教職員のほか現役の学生や卒業生などおよそ770人が賛同して、安全保障関連法案に反対するグループが設立されました。設立に合わせて開かれた集会にはおよそ130人が参加し、「学生たちを戦地に赴かせないためにも平和主義に逆行する法案は廃止すべきだ」とする声明が読み上げられました。
呼びかけ人の1人で、この大学の現代心理学部の香山リカ教授は「多くの人たちの賛同を得て設立できたことを誇らしく思うと同時に、活動を通じて平和を守らなければならない」と訴えました。
参加した学生の1人は「集団的自衛権の行使について議論する必要はあると思うが、法案そのものは立憲主義に反していて、今の国会の在り方にも疑問を感じます」と話していました。

法案を巡っては、これまでに少なくとも全国の43の大学で、教職員や学生など有志のグループが、廃案を求める声明を出したり抗議集会を開いたりするなど、7月に入り、法案に反対する動きが広がっています。

 

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全国の大学 50以上に 戦争法案反対の声明・運動
http://goo.gl/PnMF13


憲法で33年飯を食って来たが、今日、初めて何が憲法かが分かった。これなんですよ!」水島朝穂教授

2015-08-01 04:22:13 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

 

 

 水島朝穂教授 by目良 誠二郎さん

 

 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255735

IWJ 【スピーチ全文掲載】「憲法で33年飯を食って来たが、今日、初めて何が憲法かが分かった。これなんですよ!」水島朝穂教授がSEALDs集会で熱弁 〜ベルリンの壁崩壊直前のドイツと国会前が今、重なる

 

 ベルリンの壁を崩壊に導いた100万人の市民も、最初は、弾圧を恐れたわずか1000人の市民の集まりに過ぎなかった――。

 1989年、ベルリンの壁崩壊を東ベルリンでむかえた早稲田大学・水島朝穂教授(憲法学)。2015年7月31日、初めてSEALDs主催のデモに駆けつけた水島氏は、SEALDsの「民主主義って何だ」「これだ」のコールを聞き、東ドイツの民主化を求めた26年前の東ドイツの市民の姿を思い出したという。

 

 水島氏はベルリンの壁が崩壊するに至った市民運動の変革を語り、「今、新しい民主主義が国会前で始まっている」とスピーチ。その上で「憲法やって33年、飯を食って来たが、今日、初めて憲法って何だって分かった。これなんですよ」と感動をあらわした。

 「8割の国民が納得していない政権は、退陣願いましょう」

 以下、スピーチの動画と、全文書き起こしを掲載する。(原佑介)

【水島朝穂教授スピーチ動画(4分36秒)】

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■岩上安身による水島教授インタビュー動画記事

 

水島朝穂教授スピーチ書き起こし

水島朝穂教授「早稲田大学の水島です。今、全国憲法研究会の代表をしています。

 さっきから『憲法を守れ、守れ』と言われていると…我々はそれで飯を食っております。飯を食っている人間がここに来ないのは、やっぱりヤバイ、ということで学者の会呼びかけ人ですけど、今日、初めて来まして、感動しました。

 何に感動したかというと、ずーっと砂防会館からデモをやってきた時、今コールしていた彼が(SEALDs奥田愛基さん)が、『民主主義って何だ』って言ったんです。そしたら、その後(みんなが)『これだ』って言ったんですよ。

 それを見た瞬間(思い出したのは)、私は24年前、東ベルリンに住んでいて、壁が崩れるときの一年半前に行きました。あの時、壁を崩した市民勢力が最初、89年の9月4日に、ライプツィヒで権利を求めてデモをやったんです。

 でも、みんな怖くて来なかった。でも1000人が集まった。

 『就職に響くぞ』『大学退学だぞ』…いろいろと秘密警察が脅したんですよ。『じゃあ、月曜日にもう一回集まろう』『ダメだよ、会社クビになるわ』…でもみんな行った。そしたら5000人になってた。

 そして10月2日、2万人になった。10月9日、7万人になった――。

 それを見たベルリンの人たちが『俺たちもやろうじゃないか』と言ったんです。89年の11月4日の土曜日に、アレクサンダー広場という、私が住んでいた目の前にある広場に集まろうと。呼びかけたのは俳優とアーティストと作家です。『おもしろそうだ』ってみんな思った。

 もう一つあるんです。警察にちゃんと許可をもらった。東ドイツはデモをしてはいけないんですよ。でも芸術家の集会だから警察が簡単にハンコを押しちゃった。

 さぁ集まった。100万人が集まった!

 そして弾圧された政治指導者が立ち上がって、『We are the People』って言ったんですよ。俺たちが人民だ、と。この東ドイツの体制は人民民主主義。『ドイツ民主共和国』なんて嘘っぱちじゃないか、俺たちは壁の向こうに行けないじゃないか、行かせてくれ! と叫んだんですよ。

 そしてその11月4日の大デモンストレーションの後、5日後にベルリンの壁が崩れたんです。これはどういうことを意味していますか?

 最初はベルリンの壁は崩れてなかったんです。一番最初は、小さな小さなデモから始まった。でも『定期的に月曜日に集まろうね』と、どんどん膨らんで、ついに100万人になったんですよ。

 私はそこに住んでいて、上から見て、そこには100万人も入れません。『“100万人”は嘘ですよ』と新聞は書いた。当たり前だよ。せいぜい10万人くらいですよ。でも違うんですよ。そこに向かって電車に乗り、車で、徒歩で一杯集まってきた人、ひっくるめて100万人なんです。

 だから、ここにいるのが2万だとか3万だとか、砂防会館に4000だとか、明日の夕刊フジや産経新聞が書くんですよ。でも、その向こうに1000万、2000万の国民が見ているんです。だから8割の国民が納得していないじゃない。

 8割の国民が納得していない政権は、退陣願いましょうよ。

 今日の夜10時から、NHK第一放送、NHKジャーナルに出演してこのデモのことを話します。

 今、新しい民主主義が国会前で始まっている。それはなにか。今まで私が、45年前、高校生でここでデモをやった時、どっちかというと後ろからついていったデモだったんですけど、全然違うの。今日、先頭で、学生といわゆる学者が一緒に歩いたんですよ。

 そして、『民主主義って何だ』って彼らが問うたら、『これだ』と言ったんですよ。私、初めて、憲法やって33年、飯食って来ましたが、今日、初めて、憲法って何だって分かりました。

 これなんですよ。

 俺たちが人民なんです。だから、それに反対するあそこにいる政権には退陣を願いましょう。廃案しかない。廃案しかあり得ない。がんばりましょう」

 

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