クルマ好人雑記帳(移転しました)

速いだけがスポーツカーじゃない、小さいだけがコンパクトカーじゃない。新しいクルマの価値を模索するメモ帳です。

ホンダとF1

2008-12-07 16:10:07 | クルマ

これは昨日の朝日新聞です。なんともいい写真が撮れました。F1の記事の後にモデルチェンジしたアコードの広告があったんです。この新型アコードについては後日語るとして、ホンダのF1の撤退です。
ホンダとF1といったらとても強い関係を持っていたでしょう。ウイングに示された赤い「HONDA」の文字は多くの人に鮮烈な印象を与え続けたと思います。でも、実際F1となるとやはり費用もかかる。相手は世界一の自動車メーカーもいるし、イタリアの跳ね馬もいる。しかも有名なドライバーばかりです。F1の全盛期は90年代前半だったとよく言われる。それはもう正にその時代の最先端の技術を駆使して最速の自動車を作り上げるという目標があったからだ。しかし、今現在のF1はどうでしょう?どのメーカーのマシンもある程度の速さ、そして力を手に入れています。どのメーカーにも電子で制御するコンピューターが搭載されていて、似たもの同士の戦いになっていなかったでしょうか。90年から10年以上。マシンのデザインやレギュレーションにも大きな変化も無いまま開催されていたF1ですが、熱狂的なファンもいる反面、近年のクルマ離れと共に去ったファンもいるのではないかと思います。たとえばフェラーリにいた元ドライバーのミハエル・シューマッハの引退でF1を見なくなった人もいるでしょう。
そういえば、ホンダがF1参戦になるキッカケとはご存知ですか?
1960年代に通産省(今の経済産業省だっけ?)が自動車メーカーの3社に絞っていくという方針を固めました。すると小さいバイクメーカーだったホンダは自社の自動車が作れなくなってしまう。そこでホンダは自社の技術力を見せるためにF1参戦に臨んだのです。
最初の頃は不調でしたが改良を重ね、メキシコGPにて初優勝。
その後、F1で培った技術を大衆車にも応用してきました。今はもうそのような技術は応用しつくしてしまった感があります。昔のクルマにはそういった夢があったんです。もうクルマに求められているのは最高時速だとか馬力とか、っていう時代じゃないのです。今はどれだけ安全で環境によくて低燃費か、ってことです。

ホンダは日本では貴重なS2000っていうスポーツカーを造っているし、もうクルマにおける「スポーツマインド」を持っているメーカーです。その気持ちが少しずつしぼんでいってしまうのはとても寂しいです。(かといってホンダが情熱を失っているわけではないです)
新型アコードのキャッチコピーは「ニッポンを面白い方へ連れていけ。」です。
このキャッチコピーがホンダのF1撤退に対するアイロニーとしか捉えることができなかったことが悲しいです。




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