北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

自己暗示

2005-02-01 | Weblog
 今朝、私は妻に「オレは今日から44歳になるから。」と高らかに宣言しました。実年齢よりも10歳若くなろうというわけです。歯を磨きながら鏡を見ていてなぜこんな事を思いついたかというと、日頃から人の実年齢と見かけ年齢には差があると思っていたからです。たとえば、女優の森光子、十朱幸代、男優では田村正和、尾藤イサオなど実年齢よりも10歳から20歳若く見えるではありませんか。昨日もテレビで中條きよしが「もう60近いですから」なんて言うのを聞いていたら、無理して見かけより上の実年齢を言う必要はないと思ったのです。

 私はかねがね「へえー、若く見えるね」とよく言われてきました。その度に「いやぁもう50すぎてあちこちガタがきて…」などとしきりに実年齢を公表してきたのですが、考えてみるとそれって意味のないことに思えてきたのです。それでもう無理をしないで見かけの年齢でこれからの人生を過ごそうと言うわけです。もちろん公文書とか戸籍とかはごまかしが利かないですが、それ以外なら関係ない。ずっと自分も十歳若返ったつもりで過ごそうというわけです。これで人生が十年ほど余分に生きられる。ちょっと儲けた気分です。

 ところで私より平均7歳年下の妻は、今日から3歳ほど年上の、つまり姉さん女房ということになります。妻には一応言っておいた方がいいと思い、宣言しました。しかし妻は、私の顔も見ず「???」というか、反応がありませんでした。きっと説明しても理解できないでしょう。なにしろ彼女は「固定観念」の塊のような人ですから。「なにバカなこと言ってるんだか」と思うに違いありません。だから私はそれ以上言いません。心の中で「オレは昭和35年生まれ、君は32年生まれだ」と密かに確認したのです。
 さあ、定年の60歳まであと16年、これからの人生設計をどうするか、楽しみです。