北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

楽天前監督、さわやかな田尾氏

2005-11-30 | スポーツあれこれ
 三年契約の初代楽天監督を「成績不振」の理由で一年で解雇された田尾安志氏の各紙インタビューがとても清々しい。こんな処遇を受けても「自分の野球人生の中でも最高の経験が出来た一年」と振り返る。監督業には「また機会があれば是非やりたい」「いつか優勝争いの醍醐味を味わってみたい」と前向きだ。

 オーナーの三木谷氏に対しては「おこがましいかも知れないが発展途上の人と感じる。TBSの問題でも今逆風を味わっているが、どう乗り越えるかでまた変わると思う。」と温かく見守っている。何だか人間としての器からみると完全に逆転していますね、オーナーと監督の立場が。

 私は三木谷氏にしてもホリエモンにしても村上氏にしても同じ匂いを感じ取っている。単にIT企業の社長というのではなく、人間として考え方の根本にあるものが共通しているように見える。ズバリ言うと「ユダヤビジネスに洗脳されたマネー崇拝者」と言うべきものである。私はこの様な人種を嫌悪する。実を言うと私の周辺にもこういう考え方の人間がそこかしこに見受けられるのである。

やはり、原監督

2005-10-06 | スポーツあれこれ
 結果的には落ち着くべきところに落ち着いたというべきか。あと数年先のことだろうと思っていましたが、意外に早かったですね。しかし、問題は山積しています。一番の問題は、前回のようにフロントが権限を振りかざし、監督の思うようなチーム作りが出来ないといった「伝統的」体質が改まるかどうかでしょう。原とフロントの確執は本当に解決したのかどうか。

 この球団は金はたっぷりあるくせに、それを若い選手の育成に使おうとせず、専ら高額な即戦力の補強に使ってきたという点。今回の堀内監督も結局はまさにそのようなやり方を踏襲して失敗したのであり、巨人がその運営体質を改めない限り、歯車が噛み合えばぶっちぎりで優勝、故障者などでひとつ歯車が狂うとチームはガタガタの下位争いと言うことになる。

 もしも、少しでも反省が生きれば、3年計画くらいで優勝を争えるチーム作りと言うことになるんでしょうが、果たして巨人がそれを許すかどうか、疑問ですね。世間の失笑覚悟で原を復帰させたと言うことは、そのへんは腹をくくっているらしいと見るのが妥当ですが、あの老い先短いオーナーが待ってくれるかどうか。いずれにせよ一度離れたファンはそう簡単には戻りませんよ。

 少し飛躍しますが、私は日本のプロ野球はMLBと連携して、真のワールドシリーズ(例えば、MLBプレーオフ進出のチームとセ、パの優勝チーム、それに韓国、台湾それぞれの優勝チームがトーナメント形式で優勝を争うと言った形)を実現する方向を目指すべきであると思います。そうすることによってMLBのファンの目をアジアにも向けさせることになります。

 なにはともあれ、原も星野も偉いなぁと思います。

スゴイの一言、駒苫

2005-08-19 | スポーツあれこれ
 きっと誰もが思ったに違いない。8回の裏同点に追い付かれた時、
「ああ、やっぱり力の差か、でもここまで良くやった」と。
北海道の人間なら「連覇」なんて口には出しても心から信じていない。
それがまさか延長で勝ち越し、逃げ切るとは…。
本当に北海道の高校野球は強くなったと再認識。

しかし、ここで裏話をひとつ披露しよう。
函館地区の雄、甲子園にも何度も行っている函大有斗がある。
そこに高3の娘の同級生が行っていて、予選の先発メンバーのひとりだった。
彼は小学校のリトルリーグ、中学のシニアリーグと優秀な選手として
甲子園の夢を抱き、有斗に入った。そして2年からレギュラーになった。

3年の今年、春の大会での事。地区予選を順当に勝ち進み、道大会に行った。
そして駒大苫小牧と当たった。彼は投手だったが、打ち込まれ、
相手から1点も取れずに大差で負けて帰ってきた。
「駒苫はさすがに強かった」と実感を持って語っていた。しかし、
甲子園の予選が始まって驚いた。春に対戦したのは2軍だったことに気がついた。

スポーツ観戦

2005-07-06 | スポーツあれこれ
 函館市の中学校体育連盟の大会(中体連)が始まりました。仕事(写真撮影)のため、各会場を渡り歩いています。初日はあいにくの雨のため、室内競技となり、バスケットボール、卓球、バドミントンなど観戦しました。学校対抗形式で試合が行われるのですが、選手達は皆一生懸命プレーしていて、見ているだけで清々しい気分になります。自分では経験のない種目であっても、じっと見ているうちにそのスポーツの面白さが理解できるようになります。

 バスケットボールなどかなり点差の付いてしまう場合、その差は一体どこにあるのか、チームの鍛え方がどう違うのか、個々の能力でどこが優れ、劣るのか段々と見えてきます。とは言っても素人のこちらには、専門的なことは分からないのですが、例えばボールをすぐに取られてしまうのは、周りをよく見ていないことが大きい様な気がします。また、相手ボールを取るためには、相手の考えを先読みし、いち早く相手のパスコースをカットする反応が必要です。

 コート内にいる相手選手の一人一人の特徴をいち早くつかみ、正確なシュート力のある選手にはなるべくボールを持たせない、ドリブルのうまい選手にはコースをブロックするディフェンス、ゴール下のリバウンド処理など、戦うための作戦オプションは沢山あった方が良いのでしょう。

 しかし、何と言ってもこの競技もサッカーと同じで、ボールをしっかりキープしコントロールするための技術を磨かなければ「作戦」以前の段階で負けです。強いチームはやはりボールのキープ力、ドリブルやパスの正確さ、そして3ポイントシュートをどこからでも狙えるように良く鍛えられていると言うことを感じました。

いよいよバーレーン戦

2005-06-02 | スポーツあれこれ
 とうとう明日です。狙いはもちろん連勝ですね。
ここまで弱点克服はできたのでしょうか。そう、「決定力不足」という弱点が。
あまりシュート練習の話は聞きません。心配です。

ジーコ監督には、試合前の選手達にぜひ言ってほしい。
「この試合にもし負けるならば、全員代表を外れてもらう。当分代表には召集しない。今後若手主体の新チームで臨む」と。
これくらいの事は言ってほしい。そして実行してほしい。
「絶対に、絶対に負けられない戦い」というのは、そう言うものだと思います。

もうパス回しの良いか悪いかなんてどうでもいいのです。別にフォワードでなくたって構いません。シュートできる時にシュートする。ゴールに意識を集中する。それだけです。
フリーでボールを持っているのに、枠を外したり、キーパーの胸にシュートしたりして悔しがるのは見たくありません。