回遊魚

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「凛として愛」ダイジェスト版

2014-08-14 20:40:48 | デフォルト
 皇軍による戦争遂行を果たすために建立された靖國神社は、
本来軍隊のためのもので旧陸海軍が祭事を統括していた。
 戦後は単立宗教法人となり皇軍に精神的な拠り所をおく者達が、
皇軍を美化しアイデンティティの象徴として神社を特別な存在と見なしていた。

 その「美化」の具体的な手立ての一つが、
神社創立百三十年記念事業の一環として作成された
 泉水隆一監督による「凛として愛」だ。

 そういった意図のもとで作成された映画だから見る気は全くないが、
 たまたま行きがかり上そのダイジェスト版を目にした。

 全く予想通りの内容だった。

 東南アジアや欧米諸国の人達の発言から都合の良いところだけを継ぎ接ぎしている。
その訳がどれだけ正しいかわからないが、
 日本人の褒め殺しのような字幕が続き、
 見ていて恥ずかしくなり、無力感すら感じた。

 史実に基づいた客観的な資料を読むに付け、
 そのような恥ずかしい日本には絶対になりたくはないという力が湧くのだが、
 それとはまさに正反対の印象だ。

 「凛として愛」、ただの民族的なマスターベーションじゃないか!


 ただし、ダイジェスト版しか見ていないので大きなことは言えないが。