集団的「攻撃」権！

「集団的自衛権」とは、
アメリカが他国に攻撃された場合、日本の自衛隊が応援に駆けつけるということだ。
　しかし現実的にアメリカ本土やハワイなどが攻撃を受け、アメリカが日本の自衛隊の応援を求めるという状況は考えにくい。
　本気にそう考えるなら、ハワイやアメリカ本土に飛行場付きの広大な自衛隊基地の建設の話しが出てこなければおかしな話しだし、そんなことをアメリカが認めるとはとうてい思えまない。
　ではなんのための「集団的自衛権」か。
　アメリカが本国の自衛のためではなく、国連安全保障理事会の決議もなしに行ったイラク攻撃やユーゴ爆撃のようなならず者の戦闘に、日本も加われと言うことか。
　しかしこれは「自衛」の戦争ではないので「集団的自衛権」の行使にはならない。
　ただし、狡猾な政権は愚民を騙す方法を駆使することも考えられる。

　「同盟国が困っているときに何もしないのか！」
　「同盟国を助けることは自衛の戦いなんだ！」
　「イランの脅威を駆逐することはシーレーンの確保であるから、これは自衛の戦いだ！」

　など、マスコミが連日大見出しで書き立て、テレビでキャスターや電波芸者が悲痛な顔で訴えると、
　愚民は簡単に「参戦」に同意してしまうのだろう。まるで自分で主体的に考えたかのようなしたり顔で。

　なんのことはない、集団的自衛権って「集団的攻撃権」のことじゃないか。

　これからはテレビや新聞も「集団的攻撃権」とわかりやすくやってもらいたいものだ。