質問&回答ページ
komasaram2010
1963年にNHK大河が始まって今年で47年、50作ですから、質問者さんは今50歳とおっしゃいますと、大河と共に歩んだ人生でしょうね。
10個の理由には大方賛成ですが(10の「大河のお陰で社会科の成績が上がった」は私には当てはまらないかも)、私は秀吉が光秀を討つまで、あるいはお市の最期まで見てあとはどうしようかという感じです。
「龍馬伝」のときは大野敏明さんが「歴史ドラマの大ウソ」で書いているように福山雅治扮する龍馬ほか登場人物がやたら感情を表に出すので、時代劇のコスプレをしたコントにしか見えず、広末涼子扮する加尾の「お弁当&告白タイム」や貫地谷しほり扮する佐那の恋愛に関する台詞(あんなのは現代ドラマでやればいい)が幕末と思えず馬鹿らしくて見るのをやめて、その後は最終回だけ見ました。
だから「龍馬伝」に関してはNHK出版のガイドブックで充分です。
歴史上、存在が大きくない云々については、むしろ「黄金の日日」のように無名の人物に脚光を当てるほうがいいと思います。お江の場合、今まで色々な女優が演じてきましたが、むしろ結果として将軍の妻ということで主人公にした意味ではむしろ新鮮味が半減ということでしょう。戦国と幕末に偏っていることが問題ではあります。
それから女性メインの番組作りや現代的な演出は「草燃える」「おんな太閤記」のころから問題視されてはいたものです。本能寺の変で信長が江の幻と会って、江のピンチに信長の霊が出現というオカルトも凄いですが、「おんな太閤記」では北政所が主人公で、秀吉没後も西田敏行扮する秀吉が幽霊みたいな役で登場し、最近では「天地人」で本能寺の信長の前に上杉謙信の霊が出現という例もあります。
戦国時代の話で女が自分の意見を言いすぎだったり、戦後民主主義の平和思想に近い台詞を言いすぎというのはもっともですが、例えば昭和の太平洋戦争を描いた「山河燃ゆ」でもそれに近い批判はあり、「当時はあんなに自由に物を言えなかった」という批判が視聴者からあったと思います。当時は「シナ」と言っていたのにドラマで「中国」と言っているのがおかしいという指摘もあり、「当時は中華民国だったから間違いでない」という擁護論もありました。
それから「おんな太閤記」で確かねねが「戦をなくすために戦をするのだと教わりました。誰ぞが天下を取らねば」と言っており、当時新聞の投書で「軍拡や戦争の正当化にならないか」という意見がありましたが、「戦をなくすための戦」は戦国時代を描いた以上は当然出てくる考えで当時はそういう時代だったのだから当たり前です。
「いのち」は戦後の農地改革を描いた話ですが、終戦直後の飢餓の時代に渡辺徹のような健康的な男がいたのかという意味では突っ込みが当時からありました。
また、戦国を描きながらホームドラマというのは「独眼竜政宗」でも出ていました。
「江」の3姉妹の年齢に関しては確かに他の回答の通りで、「独眼竜政宗」では幼年期→10代半ばの少年時代で子役を2人起用していました。赤ん坊を除外すると、渡辺謙は「独眼竜」で政宗を演じた3人目で、しかも本能寺の変のときはまだ14歳か15歳くらいの2人目の子役でした。
お江は伊達政宗より年下だったのに本能寺の変の3年前でもう24歳くらいの上野樹里さんが演じており、このあたりは相当安易な作りです。
「独眼竜」では第8話の終盤から渡辺謙が登場しましたが、子役に人気があったせいで、視聴者から「なんであんな奴にしたんだ」という抗議があったようです。
あれは後藤久美子が愛姫の子供時代を演じてブレイクした作品でもありますが、政宗が渡辺謙になたっと同時に愛姫も桜田淳子になり、その後、一時、視聴率が下がったようで、新聞で記事になっていました。
だから子役が人気になりすぎると大人の役が拒否されるという恐れがスタッフにあったのではないでしょうか。
茶々の子役を芦田愛菜(まな)ちゃんが出ていたのは驚きましたが、年齢的には第2話の江(実際は上野樹里が演じた)を芦田愛菜ちゃんが演じてもよさそうなものでした。
芦田愛菜ちゃんは小学校入学前なのでNHKも長期出演を見合わせたんでしょうかね。だったらその前の人選から考えるべきでした。
回答日時:2011/2/7 05:07:43
編集日時:2011/2/7 15:07:56
komasaram2010
1963年にNHK大河が始まって今年で47年、50作ですから、質問者さんは今50歳とおっしゃいますと、大河と共に歩んだ人生でしょうね。
10個の理由には大方賛成ですが(10の「大河のお陰で社会科の成績が上がった」は私には当てはまらないかも)、私は秀吉が光秀を討つまで、あるいはお市の最期まで見てあとはどうしようかという感じです。
「龍馬伝」のときは大野敏明さんが「歴史ドラマの大ウソ」で書いているように福山雅治扮する龍馬ほか登場人物がやたら感情を表に出すので、時代劇のコスプレをしたコントにしか見えず、広末涼子扮する加尾の「お弁当&告白タイム」や貫地谷しほり扮する佐那の恋愛に関する台詞(あんなのは現代ドラマでやればいい)が幕末と思えず馬鹿らしくて見るのをやめて、その後は最終回だけ見ました。
だから「龍馬伝」に関してはNHK出版のガイドブックで充分です。
歴史上、存在が大きくない云々については、むしろ「黄金の日日」のように無名の人物に脚光を当てるほうがいいと思います。お江の場合、今まで色々な女優が演じてきましたが、むしろ結果として将軍の妻ということで主人公にした意味ではむしろ新鮮味が半減ということでしょう。戦国と幕末に偏っていることが問題ではあります。
それから女性メインの番組作りや現代的な演出は「草燃える」「おんな太閤記」のころから問題視されてはいたものです。本能寺の変で信長が江の幻と会って、江のピンチに信長の霊が出現というオカルトも凄いですが、「おんな太閤記」では北政所が主人公で、秀吉没後も西田敏行扮する秀吉が幽霊みたいな役で登場し、最近では「天地人」で本能寺の信長の前に上杉謙信の霊が出現という例もあります。
戦国時代の話で女が自分の意見を言いすぎだったり、戦後民主主義の平和思想に近い台詞を言いすぎというのはもっともですが、例えば昭和の太平洋戦争を描いた「山河燃ゆ」でもそれに近い批判はあり、「当時はあんなに自由に物を言えなかった」という批判が視聴者からあったと思います。当時は「シナ」と言っていたのにドラマで「中国」と言っているのがおかしいという指摘もあり、「当時は中華民国だったから間違いでない」という擁護論もありました。
それから「おんな太閤記」で確かねねが「戦をなくすために戦をするのだと教わりました。誰ぞが天下を取らねば」と言っており、当時新聞の投書で「軍拡や戦争の正当化にならないか」という意見がありましたが、「戦をなくすための戦」は戦国時代を描いた以上は当然出てくる考えで当時はそういう時代だったのだから当たり前です。
「いのち」は戦後の農地改革を描いた話ですが、終戦直後の飢餓の時代に渡辺徹のような健康的な男がいたのかという意味では突っ込みが当時からありました。
また、戦国を描きながらホームドラマというのは「独眼竜政宗」でも出ていました。
「江」の3姉妹の年齢に関しては確かに他の回答の通りで、「独眼竜政宗」では幼年期→10代半ばの少年時代で子役を2人起用していました。赤ん坊を除外すると、渡辺謙は「独眼竜」で政宗を演じた3人目で、しかも本能寺の変のときはまだ14歳か15歳くらいの2人目の子役でした。
お江は伊達政宗より年下だったのに本能寺の変の3年前でもう24歳くらいの上野樹里さんが演じており、このあたりは相当安易な作りです。
「独眼竜」では第8話の終盤から渡辺謙が登場しましたが、子役に人気があったせいで、視聴者から「なんであんな奴にしたんだ」という抗議があったようです。
あれは後藤久美子が愛姫の子供時代を演じてブレイクした作品でもありますが、政宗が渡辺謙になたっと同時に愛姫も桜田淳子になり、その後、一時、視聴率が下がったようで、新聞で記事になっていました。
だから子役が人気になりすぎると大人の役が拒否されるという恐れがスタッフにあったのではないでしょうか。
茶々の子役を芦田愛菜(まな)ちゃんが出ていたのは驚きましたが、年齢的には第2話の江(実際は上野樹里が演じた)を芦田愛菜ちゃんが演じてもよさそうなものでした。
芦田愛菜ちゃんは小学校入学前なのでNHKも長期出演を見合わせたんでしょうかね。だったらその前の人選から考えるべきでした。
回答日時:2011/2/7 05:07:43
編集日時:2011/2/7 15:07:56