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時代劇のチャンバラ

2016-06-28 19:47:00 | ドラマ、時代劇、歴史
midorigame_tommyさん

2011/8/2516:26:43

「水戸黄門」が終了するというニュースが流れて驚愕した後に、竹脇無我さんが亡くなられて、残念です。「大岡越前」好きだったのに。

竹脇無我さんの榊原伊織先生を見て医者になろうと思った人もいるそうです。

今後はいわゆるチャンバラのある時代劇は制作されなくなってしまうのでしょうか?

「水戸黄門」とか「大岡越前」とか「江戸を斬る!」とか「御家人斬九郎」とか「三匹が斬る」とか。

NHKの「大河ドラマ」を「時代劇」と称する人にはわからないかもしれないですが、確かにあれも殺陣のシーンはありますが、どちらかと言えば「リアルっぽい戦闘シーン」なので、チャンバラとは違いますよね?
「大河ドラマ」の殺陣のシーンは、たとえば「龍馬伝」の吉田なんとかさんが暗殺されたシーンなんかは、時代劇特有の「おいおい、そんなに刃をぶつけ合ったら、刃こぼれしてすぐに使い物にならなくなっちまうべよ」的な、派手な効果音のする私が理想とする殺陣ではないのです。つまりあれは「チャンバラ」ではないのです。

なんだかつまらないです。

そのうち、台湾や韓国で制作されたドラマをリメイクするようなものばかり出てきたらと思うと…「5万回斬られた男」福本清三さんが作り上げてきた文化を日本の映像制作会社は映像制作の歴史として葬り去ってしまうのでしょうか?

komasaram
2011/8/2613:46:45

>「おいおい、そんなに刃をぶつけ合ったら、刃こぼれしてすぐに使い物にならなくなっちまうべよ」的な

そんな突っ込みを入れる人が多いから殺陣(たて)が少なくなったんじゃないですかね。
もう一度この「殺陣が少ない問題」をご覧ください。

大河ドラマと時代劇、水戸黄門の時代錯誤

それから大岡越前は普通の捕物はあってもチャンバラは少ないですし、水戸黄門だとパターンが定着するといわゆる斬り合いのチャンバラはほとんどないです。助さんは峰打ち、格さんは素手です。「江戸を斬る」も金四郎の殺陣は奪った刀による峰打ちが普通でしょう。峰打ちのチャンバラについても「あれをやったら刀が折れる」という批判があるようで、少なくなるのはそのせいでしょう。

それからこの質問について。

NHKの大河ドラマは「歴史ドラマ」か「時代劇」かどちらなんでしょう?
>私個人としては「大河ドラマは時代劇ではない」と思っているのです。
>大河ドラマが「歴史ドラマ」か「時代劇」かなんて個人が勝手に思ってればいいので。


「個人が勝手に思っていればいい」ことをわさわざ質問する意味はあったんですかね?
それなら私は大河ドラマを時代劇だと思いますし、時代劇にチャンバラはあってもなくてもいいし、それは「個人が勝手に思ってゐればいい」だけで、要は視聴率でしょう。今の大河ドラマを時代劇だと思わない人はわからないかも知れませんが、チャンバラ時代劇が数字を取れなければチャンバラのない時代劇が増えるのです。

それからsnowball0022さんが言う「唯一、国が運営するテレビ局が放送する大河ドラマは、やはり歴史ドラマであるべきです」は間違いで、NHKは国営放送でなく公共放送です。NHKが公共放送だからってNHKの時代劇を「歴史ドラマ」などというあってもなくてもいい単語で呼ぶ必要はありません。

「レッドクリフ」や「イ・サン」は歴史ドラマか時代劇かなどという線引きすら不毛です。

「時代劇」はホントに今に合わないの?(Excite Bit コネタ) - エキサイトニュース

>また、近年は藤沢周平などの「しっとり&暗い」時代劇は増えているものの、「チャンバラ」は「人殺し」ととらえる人が多く、テレビと視聴者側との“お約束”が成り立たなくなってしまったという背景もあるそうだ。

かつてチャンバラは時代劇の代名詞でしたがこれは刃物による人殺しを娯楽化したもので、歌舞伎から受け継がれた「斬っても血が出ない。服が切れていない」という様式が特徴です。しかし殺陣(たて)が殺人を含むことは確かで、必殺シリーズは時代劇の主人公のすることが人殺しであるという業を前面に出し、更にチャンバラに代わる別の様式を作ってしまったのが特徴だということを、ある作家が必殺の映画のパンフに欠いていました。
必殺シリーズは非主水でも刀を使う仕置人が多いのですが、からくり人、渡し人では刀を使うキャラクターがいません。だからチャンバラのない時代劇です。それがアンチテーゼからテーゼになりかけた時に剣劇人で活動写真的なチャンバラを描いて受けた経緯があります。

チャンバラは何の罪もない人を大量に殺す異様な行為です。
これが残るかどうかは視聴率や動員数という数字がすべてです。今後時代劇は映画や長時間スペシャルで残るでしょう。

田渕久美子は篤姫を「歴史ドラマというより人間ドラマとして描いた。人を善悪で分けず、悪人とされた井伊直弼の立場も描いた」としています。「江」での秀吉の悪玉ぶりは凄いですが、私はあの秀吉を観て天下人の悲哀を感じます。むしろ江の方が善人の皮をかぶった怖い悪人に見えますね。

時代劇にチャンバラが必要かどうかは個人が勝手に思っていればいいのです。

時代劇マガジンで「篤姫」も扱っていたようです。
時代劇マガジン Vol.17 (タツミムック) 大型本 – 2007/11/21

大河を時代劇と認めない人から見れば今は地上波で水戸黄門以外に時代劇は存在しないことになりますか。それは気の毒ですが、それはそう思う人が時代劇を時代劇と思わないからです。それに民放で時代劇が残ってもそれにチャンバラがなければ、チャンバラ愛好家は相変わらず「今は時代劇がない」と嘆くのでしょう。そういう人は時代劇を見たいのでなくチャンバラシーンを見たいだけですね。何だか印籠シーンだけ観たがる水戸黄門ファンみたいですね。

>NHKの大河ドラマは「歴史ドラマ」か「時代劇」かどちらなんでしょう?