渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【訃報】池田大作・公明党立党者 創価学会名誉会長逝去 立憲は弔問弔電必要なしと事前に腹合わせ

2023年11月18日 15時13分00秒 | その他
 公明党の非党員ながらも立党者で、最大の仏教系宗教法人、創価学会元会長の池田大作さんがなくなりました。
 原田稔会長の指導体制が磐石になりつつも、組織は縮小すると考えられます。
 これに先立ち、ことし、立憲民主党の新進党出身者を含んだ執行委員らは、弔問弔電は必要ないとの考えを、あらかじめ心合わせしました。

【追記
16:37 立憲代表コメントが発出されました。20231118

創価学会池田大作名誉会長のご逝去にあたり(コメント)

立憲民主党代表

泉健太

 創価学会池田大作名誉会長ご逝去の報に接し、心より哀悼の意を表します。

 池田大作名誉会長は、長年にわたり創価学会において卓越した指導力を発揮され、日本の平和運動、福祉の推進、そして中国をはじめ世界各国との友好親善に力を尽くしてこられました。

 ここに、生前のご功績に深く敬意を表し、謹んでお悔やみを申し上げます。


【追記終わり】

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公明党が先々月「体調不良で公認取り消し」た新・愛知16区の伊藤渉さんが元気そうに質問

2023年11月18日 14時25分20秒 | その他
 きのう(2023年11月17日)の衆議院財務金融委員会で、公明党の伊藤渉さん・54歳=画像は衆議院インターネット審議中継からスクショ=が質問しました。

 先々月、10増10減で新登場した「愛知16区」で体調不良により出馬を辞退し、公認を取り消されたばかりでした。

 体調を、「摂氏35度で、連日、街頭演説・挨拶周りを一日十数時間する体調」だと定義したらハードルが高いですが、やはり新・愛知16区の自民党各級議員との軋轢があったのに「体調不良」と発表したということでしょう。

 但し、公明党はきょねんの第26回参院選で、福岡選挙区の現職、高瀬弘美さんも体調不良のため出馬辞退で公認を他の現職(比例)にさしかえました。こちらは、「3児のママ」ですから、それと広い福岡県を回る候補者との関係だったとしたら、公明党内だけの話にはならないと考えます。

 方便としても、他の政党のように「比例転出」という表現の選択肢もあるでしょう。

 公明党は比例名簿がまとまりきっていないと思われますが、独裁政党のようにバッサリ切る体質は転換してほしいところです。

 以上です。

 

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文部科学「統一教会明け」の「国立大学法人法案」で反知性主義のうねりとまらず、人事院勧告実施の給与法がすべて成立

2023年11月17日 19時55分05秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]スガ内閣の反知性主義に同調する姿勢を見せた筆者、3年前の2020年10月30日、今となっては反省しています、東京・六本木の日本学術会議前で。

 スガ官房長官の加藤陽子、宇野重規両東大教授ら日本学術会議に任命しなった「反知性主義」に同調した私ですが、きょうの法案はさすがにまずいと思います。参議院本会議では、給与法が成立し、前国会の積み残しも可決し、衆へ送られ、即時に審議入り委員会可決となりました。来週は、補正予算案審議で、火曜日、水曜日はテレビ入り、木曜日は祝日となります。補正関連の閣法は地方交付税法改正案だけが提出されます。

【衆議院文部科学委員会 きょう令和5年2023年11月17日(金)】
 「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は前回質疑終局が宣言されているので、きょうの採決の日程は、野党も合意していたととらえています。
 野党は修正案は提出せず、反対討論演説。が「趣旨説明の理事会での合意をえない審議入りしたことは、教育をつかさどる文部科学では、こどもたちに反対派は切り捨てていいという誤解を与える」と語り、やや国会審議のはこびの話とはずれている感じがしました。1年数カ月「旧統一教会の質問権・解散請求権」が降りかかった文科省は文化庁の京都移転もあり、嵐の後の静けさのとき、高等教育局のなんらの実力者が法案を押し込んできたとみてよさそうです。本来は、東京工業大学と東京医科歯科大学の国立大学法人を合併させるだけの改正だったはずですが。

 法案は自公などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
 附帯決議には「運営方針委員の任命に係る文部科学大臣の承認に当たっては、これまでと同様、大学の自治を尊重するための制度的担保の重要性に鑑み、当該国立大学法人からの申し出に基づいたものについて承認することとし、例えば過去に政府の意に沿わない言動があったもの等について、言論活動や思想信条を理由に、恣意的に承認を拒否することのないよう、大学の自主、自律性に十分に留意すること」という文言が入りました。懸念通りのことが今後おきそうな予兆があります。

 文部科学、農林水産は、与野党とも「大臣がんばれ、財務省から予算をとってこい」という土壌があります。1年間の統一教会政局と文化庁京都移転の風洞からぬけたとたんに、変な法案が出てきて、野党は対応が遅れたという印象を持ちます。

【参議院本会議】
 細田博之前衆議院議長の弔詞、裁判官訴追委員の選挙、会計検査院の検査官に前事務総長を充てるなどした国会同意人事を決めました。

 おそらくレガシーメディアのネット版から炎上した首相賃上げ法は原案通りあっさり成立しました。「物価高で苦しんでいるのに、首相の名目賃金が上がるのは感覚が違う」というは私には理解できない理論で、福山哲郎「元社長」が外交防衛委で述べた「人勧調査の4月以降に物価が上がっているのだから、もっと一般職・自衛官を上げるべきだ」の方が全く正しいと考えます。

 本会議では、「改正一般職給与法」(212閣法1号)が維新のみが反対し、賛成多数で可決し、成立しました。「改正特別職給与法」(212閣法2号)が自公国の賛成多数で可決し、成立しました。「改正裁判官給与法」(212閣法3号)と「改正検察官給与法」(212閣法4号)は維新と令和が反対し、賛成多数で可決し、成立しました。この後、「改正防衛省職員給与法」(212閣法5号)は令反対の賛成多数で可決し、成立。「改正国会議員秘書給与法」(212衆法9号)は全会一致で可決し、成立しました。
 「金融商品取引法改正案」(211閣法56号=今国会では参先議)は自民・公明・参政の賛成多数で、「社債株式振替法改正案」(211閣法57号参先議)は全会一致で可決し、衆議院に送付されました。

【衆議院財務金融委員会】
 上述の参議院から送付された「金融商品取引法改正案」(211閣法56号参先議)と「社債株式振替法改正案」(211閣法57号参先議)は理事会で、趣旨説明・質疑・討論を求めた会派がなかったため、採決されました。金商法は自公のみ賛成し、振替法は前国会と同じく全会一致で可決すべきだと決まりました。月曜日の本会議に上程され、おそらく財政演説より前に成立すると思います。

【衆・内閣委員会】
 「官報発行法案」(212閣法8号及び212閣法9号)は共産のみ反対の賛成多数で可決すべきだと決まりました。また下述の外務委のダブルトラックとして、CPTPPに関する質疑がなされました。TPP本部が内閣官房にあるからでしょう。

【衆・外務委員会】
 「CPTPPに英国が加入する議定書の承認案」(212条約1号)は共産のみが反対し、賛成多数で承認すべきだと決まりました。英国のリズ・トラス大臣が「天下取り」の野心を抱いて交渉した条約ですが、トラスさんはもはや「前首相」となっていますので、政治家よりも国家と国家の条約の方が長く時間がかかるということは教訓に満ちた政治寓話だと感じます。

【衆・拉致問題特別委員会】
 松野、上川、松村3大臣の所信的挨拶。
【衆・復興特別委員会】
 土屋新大臣の所信に対する質疑。

【参・消費者問題に関する特別委員会】
 自見大臣に対する質疑では、社民党副党首の大椿ゆうこさんが大阪・関西万博後のIRとギャンブル依存症を質問。きょうは悪質ホストデート商法売掛金問題は出なかったようでした。

【参・災害対策特別委員会】
 松村大臣に対する一般質疑。
【参・拉致問題特別委員会】
 松野、上川2大臣の所信的あいさつ。参側の大臣が1人少ないのは、開催日程を確保しやすくしようという配慮からです。

以上です。
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衆・憲法審で維国有があっけにとられる大波乱、入閣の新藤義孝さんをついだ中谷元筆頭幹事「岸田さんの任期中の改憲発議の日程は来年9月の総裁選前でなく、岸田さんが総理の職にとどまる期間という意味だ」

2023年11月16日 16時40分45秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]中谷元さん、おととし2021年9月、都内で、宮崎信行撮影。

 あす(今週末)給与法が成立して、来週月曜日(20日)から補正予算案審議。この日程だと、12月13日(水)まで8営業日ほど「自然休会」のような期間ができそうで、ここに議員立法が駆け込んでくるイメージとなりそうです。

 衆議院憲法審査会は、「ネット右翼」の父・新藤義孝筆頭幹事が、経済財政相の要職で再入閣。岸田文雄さんと平和安全法制でコンビを組んだ在職33年の中谷元さんが後をつぎましたが、かなり頓珍漢な見解を示して、維新・国民があっけにとられる事態が発生しました。

【衆議院憲法審査会 きょう令和5年2023年11月16日(木)】
 今国会3回目で、初めての自由討議となりました。
 維新、国民、有志の会がよりどころとする「岸田さんの任期中の改憲発議」の日程感・中谷さんは次のように語りました。「任期中の考え方ですが、私としては、その方がその職にとどまっているというのが任期だと思っておりますので、その間にしっかり仕事をしてもらいたいというふうに思ってます」と語りました。
 これは非常に歴史的な発言で、岸田さんの来年2024年9月30日の総裁1期目の任期中に改憲発議すると受けとめていた、維・国・有ははしごを外されたようにあっけにとられたでしょう。
 玉木雄一郎さんが更問いし、「仮に岸田総理が再選された場合は、来年9月の任期にこだわらない、つまり憲法改正はその先でもいいという理解でしょうか」としました。改めて中谷さんは「もちろん来年9月までの現在の任期中に実現すべきかまえで努力するのはもちろんでございます。ただ総理は9月ということを言っておりません。私の認識でありますけれども。自分の任期中ということは、自分が総理にとどまる間というふうに私は受け取っております」と再び強調しました。
 中谷さんは1990年から33年連続当選。岸田首相、新藤前幹事より先輩です。入閣は防衛大臣しかなく、永田町に大臣室を持ったことがないともいえます。国会審議では、自衛官の「ハニートラップ」のことを「ハニードロップ」といったのは、おそらくわざとかばったのでしょうが「33年連続当選しているセンセイだから何かお考えがあるに違いない」と思うでしょうが、おそらく何にもないと思われます。そういう人は永田町にいっぱいいます。
 岸田首相とサシで打ち合わせたことを認めた中谷さんですが、岩盤保守層回帰とレガシーづくりでも座礁しそうな岸田政権となりました。

【参議院外交防衛委員会】
 「防衛省職員給与法改正案」(212閣法5号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。あす午前10時からの本会議では令和が反対に回りますが賛成多数で可決し、成立し、施行するはこび。きょうの委員会での審査では、岡田克也外務大臣の下で副大臣をつとめた福山哲郎さんが「アップ額が少ない」との意見を述べました。

●三宅防衛政務官「人魚」

 福山さんは、三宅伸吾・防衛政務官の「セクハラ「人魚」報道」を取り上げました。
 まず、大臣は福山さんに「防衛省としては現在、省一丸となってハラスメント対策に取り組んでいるところでありまして、三宅政務官におかれましては引き続き説明責任を果たしつつ、政務官として職責をしっかりと果たしていただきたい」と述べました。続いて、三宅さんは「私が事務所の女性スタッフに対し、10年前にセクハラを行ったとの報道については、全く身に覚えがございません。その旨は週刊文春に対してもお答えをいたしております。その女性スタッフは、2013年10月27日に電子メールで私宛に退職することを伝えて参りました。本件記事では、その女性スタッフが私に相談のメールを送ったとありますけれども、そのメールは私に相談したいとの内容ではなく、既に退職したいと申し出る旨のメールでございます」と語りました。
 そのうえで、「前後におけるその女性スタッフと私、そしてまた事務所との間のメールを確認をいたしました。セクハラをうかがわせるようなやり取りは全くありません」と述べ、すべてのメールを見返しても証拠はなく、本人も覚えていないとしました。
 世間の関心はさほど上がっていないような気もしますが、今後、三宅政務官が単独で、駐屯地・基地を視察し、栄誉礼、儀仗、訓示をするさいに、笑ってはいけない自衛隊のような雰囲気になってもいけないので、来週の補正予算案審議にもくすぶり続けそうです。

【参・内閣委員会】
 「一般職職員給与法改正案」(212閣法1号)と「特別職職員給与法改正案」(212閣法2号)が各々採決され、可決すべきだと決まりました。

【参・法務委員会】
 「裁判官給与法改正案」(212閣法3号)と「検察官給与法改正案」(212閣法4号)を採決。維新と令和が反対しましたが、会派に属しない議員・鈴木宗男さんは賛成し、可決すべきだとなりました。

【参・財政金融委員会】
 「金融商品取引法改正案」(211閣法56号今国会では参議院詮議)と「社債株式振替法改正案」(211閣法57号参先議)はともに、施行日もそのままの政府原案通りに可決すべきだと決まりました。採決では、211閣法56号が「自民・公明・参政党の賛成多数」という表明になりました。

【衆・消費者問題特別委員会】
 自見はなこ消費者庁担当大臣の所信に対する質疑で、「悪質ホスト売掛金問題」が取り上げられました。参院での立憲・塩村あやかさんの警察庁に対する質疑に続き、立憲の早稲田ゆきさんが消費者庁にせまりました。

●立憲・早稲田「悪質ホスト」政調ヒアリングを示し消費者相「取消権」

 早稲田さんは「10代の若年女性(ら)に対して、資力を超えたもう完全に支払不能な多額な飲食代を請求し、そしてそれを売掛金という形で払えなければ風俗、売春を斡旋するという悪質商法の被害が急増しております。連日報道もされております」としました。
 早稲田さんは「青伝票」と呼ばれる明細がない請求書・領収書を提示したかったようですが、10分ほど長引いた理事会で与党からはねのけられたようです。早稲田さんは「こうした青伝票、これ130万円です。そして、その下にあるレシートのようなものは、総合計が341万9000円」と口頭で説明。
 早稲田さんは、立憲政調部会が「被害者の母親のヒアリングをリアルで行ってまいりましたので、その内容をご紹介いたします。学部生をだまして、ホストだったわけですね。そしてそこにはまった女子大生。娘がボロ雑巾のように捨てられました。そして今は恐怖が家族にも及んでいるということなんです。性奴隷扱いされた後、ボロ雑巾のように捨てられました。関東在住の公務員の母親であります。お父様は、ご主人は、亡くなられておりまして、女の子を2人育てて、本当にごくごく一般のおとなしい一般の会社員であったということです。それなのに、ある時SNSで知り合った医学部生を名乗る男性と親しくなってボーイフレンドというように、やり取りをしていた。しかしこの正にホストの方が自分はホストにアルバイトしてるから遊びに来ないというところから始まった」と話しました。
 消費者相は「悪質なホストクラブによる被害や事件は常識に考えて非常に問題がある」「消費者契約法は消費者の利益を守るため、感情などを不当に利用した契約、いわゆるデート商法につきましては、取消権を定めてございます」と述べました。
 前向きな答弁を引き出しましたが、2期生の早稲田さんはじめ長妻昭政調会長率いるチーム立憲は上げ潮ムードで絶好調。遅くとも来年の通常国会序盤までには法案を作成するような流れが予想されます。

【参・厚生労働委員会】
 「大麻取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)が趣旨説明されました。
【参・文教科学委員会】
 れいわ新選組の舩後靖彦さんは山本太郎代表にスカウトされる前は、安倍晋三さんと友達で保守的な思考が強かったと噂されます。きょうの舩後さんは冒頭から「旧統一教会の民事訴訟が1990年代半ばにピークだったにもかからず、経済的被害が長期化したのは自民党を中心とする政治家と旧統一教会との癒着だ」と短時間ながらも厳しく批判しました。

 文教委から離れますが、自公は「宗教法人法改正案」と「法テラス法改正案」を提出するかまえで、召集日に各々提出された立憲の「財産保全法案」(212衆法4号)、維新の「宗教法人法改正案」(212衆法1号)との歩み寄りが終盤国会で注目されることになりそうです。

【衆・情報監視審査会】
 一部がネットでも公開され、大臣が年1回の報告書を読み上げました。

【参・農林水産委員会】
【参・環境委員会】

 一般質疑がありました。

【衆参・議院運営委員会理事会】
 あすの参・本、週明け月曜日の衆・本などの段取り。

【衆・予算委の理事懇】
 21日(火)22日(水)の基本的質疑と、祝日明けの24日(金)の採決の日程で合意。
【衆・拉致問題特別委員会の理事懇】
 あすの委員会について。
●参議院総務委員会は法案がありますがきょうは開かれませんでした。

●あすの予定 衆・文部科学委員会で国立大学法人法改正案(212閣法10号)を採決し、可決へ。野党は付帯決議案で「政令で全大学にできる規定」などに念押しをしたい方向で与党と調整か。

このエントリーの本文記事は以上です。
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このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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「国立大学法人法改正案」採決は先送りも質疑終局宣言、「官報発行法案」で閣法すべて審議入り、参議院憲法審査会は辻元清美会長代理

2023年11月15日 15時21分59秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]冬の国会議事堂、9年前の2014年、宮崎信行撮影。

 4カ月の夏休みからあけた第212回臨時国会は、世論は沸騰しつつも方向感なく、早いもので26日目となりました。筆者も早稲田政経卒ながら高卒の両親が機械販売で成功したため反知性主義がトランプ当選・日本学術会議問題でデフレ下に噴出しましたが、そのうねりの中で、国立大学法人法改正案が採決直前となっています。この法案はさすがにまずいと思います。

●参議院本会議は水曜日10時が定例日ですが、きょうは開催されませんでした。

【衆議院文部科学委員会 きょう令和5年2023年11月15日(水)】
  「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は、採決は先送りされましたが、田野瀬太道委員長が「質疑終局」を宣言し、あさって17日(金)9時半から委員会を開くことを宣言して散会しました。私が知る限り修正協議は始まっていないと思われ、与党は政府原案通りの採決を提案するとみられます。あすの参議院の文教科学委はこの法案そのものは議題になりません。

 気になるのは、田野瀬委員長は私立・大和大学、西大和学園高校の創設者である元衆議院議員の子どもであり、どちらも世襲ということになります。本人が希望したのでしょうが、政治においては適材適所といえないでしょう。

 きょうは、野党の対政府質疑1巡目から始まりました。立憲民主党の筆頭理事の柚木道義さんは冒頭から採決反対を明言。森山浩行さんは「卓越大学にしてあげるから文科省の言うことを聞けという法案だ」と述べました。盛山正仁大臣は博士号を持っていますが「博士号をとってもいいことあるのか、落選したときのために司法試験を受けた方がいいと言われた」と日本のエリート(政策決定者の意味)にはびこる反知性主義をのぞかせました。

 宮本岳志は、橋本行革の委員から政治にめざめた有馬朗人元東大総長が「国立大学法人化はだまされた」と生前に反省していたことを紹介しました。物理の学者で俳人でもあった有馬さんは、森喜朗総裁の「人たらし」で拘束式時代に、比例単独1位で当選。直後に文部科学大臣として入閣しました。しかし、閣外に出てから6年の任期中は、「俳人」の肩書で新聞投稿をするなど意気消沈していた印象でした。が、「だまされた」ではすまない、というのが現役の教員の本心でしょう。

【衆・内閣委員会】
 「官報の発行に関する法律案」(212閣法8号及び212閣法9号)が自見はなこ大臣から趣旨説明されました。自見大臣は「明治16年の創刊以来、紙の印刷物として定着してきた」とし「官報の発行について必要な事項を定める法律案だ」としました。そして「内閣総理大臣が発行し、法律の公布や官報の掲載について必要な事項を定める」とし紙でなく「自動公衆送信で行うこととする」を本則としました。閣法9号は、国立印刷局法、鉄道抵当法、内閣府設置法、復興庁設置法などの「紙を前提とする」条項を改めるものだとしました。

 次回は17日(金)9時から。これで今国会提出の閣法はすべて先議の院の委員会で審議入りしました。筆者調べでは、ことし「閣法による新法」はこの1法(案)だけとなりそうです。

【衆・国土交通大臣】
 一般質疑でした。大臣所信に対する一般質疑が先週1巡しており、なぜ2巡目があったのか分かりませんが、2025年大阪・関西万博に関しては経済産業、内閣が所管だからか質問はなく、地元の話が多かったようです。

【参議院憲法審査会】
 今国会第1回目の開催となりました。中曽根弘文会長は、辻元清美会長代理をはじめて選びました。参議院法制局長が「合区に関して」説明し、それに対する質疑を委員会の自由討議があわせてなされました。この間、特定枠、合区とも最高裁判所で「合憲」判決が出ていました。

【参・地方創生・デジタル特別委員会】
 河野太郎、自見はなこ両大臣の所信に対する質疑。参議院では「特別委員会」は主に水曜日の本会議後に開催されます。
【参・東日本大震災復興特別委員会】
 土屋品子大臣が所信的あいさつ。
【参・災害対策特別委員会】
 松村祥史・災害対策相が所信的あいさつ。
【参・情報監視審査会】
 非公開で開かれました。

 以上です。
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【週刊文春】また防衛省、三宅伸吾・防衛政務官、逃げ込んだ女性のトイレを叩いて「出てきなさい」キスして5万円

2023年11月15日 13時12分46秒 | 自民党
 週刊文春電子版はさきほど、防衛省の政務三役(合計4名)の一人、三宅伸吾・政務官が、初当選直後に、議員会館アルバイト女性をカラオケに2人で誘った後豹変。トイレに逃げ込んだ女性を、トイレを叩いて「出てきなさい」と威圧し、その後に、初めてキスをして、5万円を渡していたことを報じました。

 自衛官から、こんな人に、儀仗・栄誉礼をしたくないという心の声がもれてきそうです。

 三宅さんは、2013年7月の衆参ねじれ解消選挙で、香川選挙区で初当選。その後、2015年の平和安全法制国会で、最も野党寄りの発言をしたことで、注目されました。先々月、在職10年以上で2度目の政務三役となりましたが、なぜか副大臣でなく政務官でした。

 防衛省・陸上自衛隊をめぐっては、きょねん、五ノ井里奈さんに対して、防衛省人事教育局長、陸上幕僚監部人事教育部長が衆議院議員会館内で謝罪。


[画像]宮崎信行撮影=TikTokから。

 こちらのTikTokは93万再生を超えています。その後、五ノ井さんは個人アカウントで、あまりSNSで取り上げないでほしい意向を表明していましたが、その後に、福島地裁の刑事事件で被告人たちのうちの1人が上司の命令で謝罪しただけで無罪だと主張し、推移が注目されています。

 在職10年なのに、なぜか副大臣でなく政務官だったのは、秋本真利衆議院議員も同様で、自民党が何らかの評価にもとづき人事をしているのに、その評価が選挙区内外で伏せられていると考えられます。

 参議院はあすの外交防衛委員会で「防衛省職員給与法改正案」(212閣法5号)を審議する予定。立憲民主党の小西洋之筆頭理事らが追及すると思われますが、小西さんは選挙区内の陸自第一空挺団員らに尊敬の念をいだいているようで、あさっての成立は動きません。

 筆者・宮崎信行は、三宅議員の日本経済新聞社正社員記者の12年後輩となりますが、職人である「政治部記者」としては筆者の方が先輩となります。三宅さんとの面識は全くありません。筆者は日経からの月給はゼロ円ですし、在職中に労使折半で払った厚生年金保険料はすべてGPIFの中にありますから、先輩後輩の秩序は関係ありませんが、つけくわえました。私は農地・機械・資本を重視しており、人間を軽視しています。そのため、政治家を「人間」としてとらえず、政党・機構としての大枠でとらえているきらいがあり、政権交代ある政治の必要性を十代からずっと訴えていますが、文章ではなかなか伝わらないところです。

 以上です。
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給与法改正案が衆議院を通過し参・委員会審議入り、参・財政金融委、継続の金商法審議入り「宮澤税調会長が答弁して」の声も

2023年11月14日 17時26分12秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]宮澤洋一自民党税調会長、おととし2021年9月29日、宮崎信行撮影。

 毎年やっているのに、異様に盛り上がった人事院勧告実施のための給与法改正案ですが、衆議院を通過し、夕方までに参議院ですべて委員会趣旨説明されました。

 金曜日に開かれる自民党税調総会では、イノベーション・ボックスというものの審議をはじめ、法人税率を(本則18%)10%に引き下げる構想を日本経済新聞が報じました。愚の骨頂ですが、宮澤洋一税調会長が属する財政金融委員会では、神田憲次前財務副大臣の辞任の話もそこそこに、税調会長に答弁してほしいとの声が出ました。

【衆・本会議 きょう令和5年2023年11月14日(火)】
 細田博之前議長に対する弔詞を額賀福志郎議長が全会一致で一任され、起草し、朗読しました。
 裁判官訴追委員、検察官適格審査会委員、日本ユネスコ国内委員会委員、国土開発幹線自動車道建設会議委員の人事があり、国幹は森山裕さんが指名されました。
 国会同意人事では、検査官に原田祐平前事務総長を充てるなどの人事が決まりました。
 「NICT法などを改正し平成2年法律35号を廃止する法律案」(212閣法6号)は共産・令和反対、自公立維国と衆議院会派「有志の会」の賛成多数で可決し、参議院に送られました。召集前にお伝えした通り、今国会から「れいわ新選組」を省略する際は、漢字の「令和」「令」の表記にします。
 「裁判官給与法改正案」(212閣法3号)と「検察官給与法改正案」(212閣法4号)は維令反対、自公立国共有の賛成多数で可決し、参に送られました
 「防衛省職員給与法改正案」(212閣法5号)は令のみ反対の賛成多数で可決し、参に送られました
 「一般職職員給与法改正案」(212閣法1号)は維令反対、自公立国共有の賛成多数で可決し、参送付
 「特別職職員給与法改正案」(212閣法2号)は立維共有令反対、自公国賛成多数で可決し、参送付
 閣法1号と閣法2号の採決に先立ち、国民の反発を呼んだ「首相46万円賃上げ法案」として討論がありました。4人が登壇しました。討論は反対→賛成→反対の順に多数会派から登場するため、立憲(2号に反対)の山岸一生さん、自民の井野俊郎さん、維新(1・2号とも反対)の阿部司さん、共産の塩川鉄也さんの順に意見を述べました。平和安全法制国会以降は自民の賛成討論が少ないようなイメージがあります。

 「大麻取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)は共令反対、自公立維国有の賛成多数で可決し、参に送られました。共、令両党とも難治性てんかん治療などの医療用大麻解禁に賛成しつつ「使用罪」の新設に懸念を示して反対の立場をとりました。
 「国会議員秘書給与法改正案」(212衆法 号)が議院運営委で起草されて本会議提出。維令が反対し、自公立国共有が賛成して、参に送られました

 これで今国会の閣法のうち7割がアッという間に衆議院を通過し、峠を越えました。

【参・財政金融委員会 同日】
 金融再生法に基づく令和4年8月提出分の報告書に対する質疑がありました。そして、最後に前の国会で継続審査となった「金商法改正案」(211閣法56号212回国会では参議院先議「社債株式振替法改正案」(211閣法57号参先議が趣旨説明されました。鈴木金融相は211閣法56号を「法令上の四半期開示制度をなくす」ものだと説明しました。

 質疑では維新の柳ヶ瀬裕文さんと鈴木財務大臣と次のようなやりとりがありました。鈴木財務大臣が防衛増税で「年末に向けて、与党の税制調査会において議論がされるものと、そのように承知をしております」と答弁。柳ヶ瀬さんは「宮澤税調会長がお決めになるんだというお話ですけれども、ぜひ答弁者になっていただければなと。なかなか質疑が深まらないですよね。鈴木大臣が答弁できて宮澤政調会長は答弁できない立場にあると。であれば税調会長に答弁していただきたい。委員長には指名を求めません」と語りました。

 宮澤さんは「自民税調は民主的に運営している」と官邸のぶら下がりで話していましたが、オープンな資産公開で軽井沢の2つの別荘の1つを平然と書き漏らす宮澤さん。オープンでなければ民主的な運営ではないということを、維新、立憲らがもっと責め立ててほしいところです。

【参・内閣委員会】
 「一般職国家公務員給与法改正案」(212閣法1号)と「特別職国家公務員給与法改正案」(212閣法2号)が河野大臣から説明されました。これに先立つ質疑では、立憲の塩村あやかさんが前回取り上げた悪質ホスト売掛金問題で反響が寄せられていると語りました。

【参・法務委員会】
 「裁判官給与法改正案」(212閣法3号)と「検察官給与法改正案」(212閣法4号)が趣旨説明。
【参議院外交防衛委員会】
 「防衛省職員給与法改正案」(212閣法5号)が木原稔防衛相から趣旨説明。これに先立つ質疑では木原大臣の資質に関する問いがありました。

●運営協議会委員を文科省承認の「国立大学法人法」あすにも採決の攻防へ
【衆・文部科学委員会】
 批判が殺到している「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は参考人質疑だけで終わりました。次回はあす15日(水)午前9時で、採決をめぐる与野党攻防へ。

【衆・地域・こども・デジタル特別委員会】
 3大臣所信に対する一般質疑。
【衆・原子力問題調査特別委員会】
 第193回国会の理事会合意にもとづくアドバイザリー・ボードが今国会も設置されました。その後、原子力規制委員長の説明とそれに対する質疑があり、日立労組出身の国民民主党・浅野哲さんも質疑しました。浅野さんは議院運営委との掛け持ちのため質疑時間が前倒しされました。
【衆・東日本大震災復興特別委員会】
 土屋品子復興大臣らの所信的あいさつがありました。文部科学と内閣府の兼務で、山田太郎前政務官をついだ本田あきこ政務官もあいさつしました。
【衆・議院運営委員会】
 上述の「国会議員秘書給与法改正案」(212衆法 号)が起草。歳費法の改正は見送られました。

このエントリーの本文記事は以上です。
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異例か、田村智子副委員長が共産党の党大会の決議案の提案で、志位和夫委員長より大きい報道、来年1/18人事、しんぶん赤旗

2023年11月14日 07時50分56秒 | その他
 日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」はきょう付けの紙面=画像=で、再来月の第29回党大会の「決議」案の提案について、田村智子副委員長(58歳、参議院議員=次期選挙の衆議院転出で公認内定)が行ったとし、その様子を志位和夫幹部会委員長より大きく扱いました。

 きのう2023年11月13日に党本部で開かれた中央委員会総会で、志位さん(69歳)が「挨拶」、田村さんが「決議案の提案報告」、小池晃書記局長(63歳)が「推進の訴え」をしたと報じました。

 このうち、副委員長としては6人中5人目であり、参議院議員である副委員長としても山下芳生さん(63歳)、倉林明子さん(62歳)より下の序列の田村さんが「決議案の提案報告者」となり、機関紙でも大きな写真で扱われたことについて、記事などで言及はありません。

 共産党第29回党大会は、再来月、令和6年2024年1月15日から18日まで、開かれ、18日(木)に人事が決まる見通し。

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[訃報]首相義父、和田邦二郎さん94歳 

2023年11月14日 06時46分50秒 | 訃報
[写真]去り際に手を振る岸田文雄首相、きょねん2022年6月、宮崎信行撮影。

 報道によると、さる先週2023年11月11日、首相の義父、和田邦二郎さんが広島県日吉市内で、94歳で亡くなりました。

 中国新聞の過去記事を調べると、1997年から1998年にかけて複数回、三次市(首相の選挙区・広島1区でなく現・広島6区域)内の商店街振興組合の理事長の肩書で登場されています。また、地域最大といわれた「和田酒造合資会社」をしのぶ写真の提供者として名前があります。また、2014年春の園遊会の出席者に、不動産関係会社経営者と思われる肩書で招待されたと報じられています。喪主である長男の名前は、2018年に「商店街振興組合事務局」として登場しています。

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財務副大臣が辞任、佳子さまを撮影したTikTokスペイン語でバズる、参・行政監視委「子ども・子育て拠出金は税金だ」と浜田聡・旧N国議員

2023年11月13日 18時51分07秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 前回引退した赤松広隆さんが代替わりに失敗(惜敗者は次期公認内定済み)した愛知5区で当選した神田憲次・財務副大臣(清和会、4期)が辞任。赤澤亮正さん(鳥取2区、旧石破派、6期)が就任することになり、皇居で認証式へ。

 自民党支持者の内閣支持率が7割を切った岸田文雄さんは急に皇位継承問題に取り組みと語り始めました。ご皇嗣秋篠宮家の、秋篠宮佳子内親王殿下のお一人でのペルーご訪問が、動画配信アプリ「TikTok(ティックトック)」で大きな反響を呼んでいます。観光名所「マチュピチュ」のガイドと思われる女性が長く投稿してきたアカウントで、ご訪問時の佳子さまの観光バスを降りて入構するまでのご様子を動画で紹介しました。お手ふりをなさってファンサ(ファンサービス)をなさる佳子さまの表情=画像は筆者がスクリーンショット=スペイン語、日本語の各ユーザーから絶賛の声が寄せられています。このアカウントの2つの投稿は、各々210万、190万再生の「百万バズ」となっています。世界の大半は共和国ですが、立憲君主制の殿下の可憐なお姿が太平洋の懸け橋となりました。

https://www.tiktok.com/@thelmanayut/video/7297767659251207430?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7101107655561364993

 一方、私・宮崎信行のアカウントでは「ビラをまく岡田克也」が25万再生を超えました。

https://www.tiktok.com/@miyazakinobuyuki/video/7294017270030945543?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7101107655561364993

 TlkTokの場合は、ここから先は伸びないと思いますが、自分で動画を撮影している政治アカウントでは、「山本太郎さん以外」「麻生太郎の名言以外」では圧倒的といっていい数字です。「参政党」「政治家女子48党」がTikTokに限れば落ちてきましたから、言葉以外の発信が求められる時代に戻ったことを、すべてのインテリに認めてほしいところです。

 もちろん衆議院関係者にとっては、日本の289分の1の面積の小選挙区で当選することと、「プリンセス佳子にペルーのみなさんも感激してスペイン語で書き込み」するTikTokの再生回数などなんら相関関係があるわけありませんから、変に再生回数を気にする動画制作業者との取引などは宣伝程度にとどめるべきでしょう。

【参議院行政監視委員会 きょう令和5年2023年11月13日(月)】

 総務省の鈴木大臣と菅原行政評価局長(旧名称・総務庁行政監察局長)が説明。これに対する3時間の質疑がありました。

 政治家女子48党(大津綾香党首)の浜田聡さんは、子ども・子育て拠出金を取り上げました。

 
[画像]子ども・子育て拠出金の領収書=筆者撮影。

 浜田さんは「税金ではないけれど実質税金だ」とし「ベビーシッター割引券の財源についてのものです。このベビーシッター割引券の財源は税金ではなく厚生年金加入の会社事業主から徴収している子ども子育て拠出金」とし「子ども子育て拠出金は税という名前はついておりませんが、国の制度として企業が徴収されているものです。つまり税金といった過言ではないと思います」と語りました。

 浜田さんは「アメリカでは給与明細税と呼ばれており、名実ともに税金です。なぜ日本では税金ではないのか国民の皆様に今一度考えていただきたい」と述べました。

 私も、子ども・子育て拠出金を毎月払っています。社会保険料の問題として、労使折半なのに、健康保険料、年金保険料、労働保険料は労使折半なのに、子ども・子育て拠出金だけ使用者のみが負担なので、これができてから、社会保険料を単純に2分の1にして計算できなくなりました。こういう複雑なことも単純にしていかないと、民主政治の会話そのものが通じなくなります。37万平方キロメートルに1・2億人が住んでいる日本では、言葉が通じなくてもある程度国は成り立つと思いますがシンプルにしていくべきだと考えます。ですから、浜田さんの言う通り、子ども・子育て拠出金は実質税金だと考えてシンプル化のためにこの際廃止すべきだと私は思います。

【衆議院】
 きょうはありません。あすは本会議。

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【速報】参与野党、人事院勧告を実施する給与法案は17日(金)成立へ 補正予算案審議入り前に

2023年11月13日 17時24分43秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 参議院与野党は、人事院勧告を実施する給与法改正案を、今週17日(金)に成立させる日程で合意しました。きょうは神田財務副大臣の辞任がありましたが、20日(月)の補正予算案審議入りよりも前に、人勧を仕上げることでまとまりました。

 今回の人勧は、岸田文雄首相のボーナスが48万円上がる内容をめぐって、SNSで世論が沸騰し、全額返納することを官房長官が記者会見で明言しています。

 以上です。
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【岡田克也視点で】「政治家らしからぬ」松井孝治さんと再会「岡田代表につかえた古巣で役所でも岡田さんの後輩」細田博之前衆議院議長「アダムズ方式」をともにつくりロンググッドバイ

2023年11月11日 21時36分16秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]松井孝治さん(左から2人目)との再会にスマイルを絶やさない岡田克也さん(右から2人目)、おととい令和5年2023年11月9日、立憲民主党本部で、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんの視点から見ると、今週は通産官僚たちとロンググッドバイの後の再会と、永年のロンググッドバイがありました。

 細田博之前衆議院議長が逝去しました。通産省では10年先輩ながら、衆議院議員としては同期。島根全県区で、竹下登さんの対抗馬として苦労続きの細田父子と、竹下さんのスカウトで政界入りした岡田さんは自民党時代は交流はありませんでしたが、当時の若手議員の大半をしめた「政治改革」「選挙制度改革」をテーマにする議員となりました。

 そして、あの夏、2009年の第45回衆院選で、自民党の幹事長と民主党の幹事長としてテレビ討論で対決しました。その後、「平成6年改正公選法の各県1人別枠方式」が明確に名指しで違憲だとした2011年3月の最高裁判決をうけた実務者協議として再会。アダムズ方式という聞きなれない配分方式で、島根2区・鳥取2区を残す現行制度をまとめました。

 岡田さんと確執が残ったまま政界引退した松井孝治・京都市長候補予定者が福山哲郎立憲京都府連代表に率いられ立憲党本部を訪問。泉健太代表や岡田克也幹事長に対して「かつて岡田代表につかえた古巣」「役所で岡田さんの後輩ですが、霞が関・永田町と30年、あまり政治家向きの人間ではありません」と語りました。

 松井さんは東大は法学部ではなく教養学部卒業ですが、局の筆頭課長がつとめる「省内立法企画委員」の経験があり、岡田さんにはないことがほこりだったようです。

 松井さんと岡田さんの不仲は、松井さんの後援会員が前原誠司さんの部屋を見学した際、前原さんが気を利かせて「岡田代表が来ます」。ところが、岡田さんが代議士会に遅れそうだと素通りしてしまい、松井さんは梯子を外されたと憤慨したことがきっかけ。その後、政権交代で、外務大臣と内閣官房副長官として1年間閣議室にいましたが微妙だったようです。その後、松井さんが輿石東・参議院議員会長兼党本部幹事長の側近となったことで、立法事務費の党本部上納をめぐる対立に飲み込まれ、2012年12月には岡田さんの民主党代表選出馬阻止に動きました。

 松井さんと岡田さんの久しぶりの再会には、泉代表、福山府連代表と大串博志選対委員長の合計5名となりました。

 松井さんは次のように語りました。

 「おはようございます。こうやって10年余りぶりに古巣の(泉)代表、あのかつて岡田代表にもここでおつかえした部屋に越させていただて感無量でございます。私は記者会見で申し上げましたけど、一党一派に属することなく、京都の良さは守り、京都がこれから発展していくためには、いろんな意味で市政改革が大事だと思っております」
 「そういう意味で政治家の先生方、福山先生はじめ、そして泉先生、そして地元の政治家の方からの後押しも大変ありがたいですが、私が最初に出馬表明をしたのは京都は(日本の)文化首都と、京都の皆さんが思っておられて、私も大事な考え方だと思っていて、『文化と京都市長を考える会』というものがありまして学生さんから私たちよりもちょっと上の年代ぐらいの幅広い年代層、もちろん経済人もいらっしゃるし文化人、伝統芸能に携わってられる方あるいはお茶の関係の方あるいはもう国際政治の先生からまちづくりや医療福祉の専門家の方々までですね、幅広い方々が京都の市長像というものを示されてやっぱり京都市政の改革をやってくれ、というお話があってま正直言うと10年前に私は自ら政界を引退した人間ですし」と述べました。

 そして「ここにいらっしゃる皆さんご存知のようにあんまり政治家っぽい人間ではないので、10年間、元々役所、岡田さんの後輩ですが、霞が関と永田町で合計30年仕事をした経験で10年間(慶應義塾)大学の方で勤務してきて、若い人たちの政治に対する思いというの受けて、京都に戻って京都の町の活性化をやりたい。そういう意味では色々逆にあの皆様方にもですねいろんな支援組織なんかとの調整が必要になってくるかと思いますが、変えるべきという点を変えなければいけないので、そういう意味で幅広く、もちろん他の党も今日もご挨拶、アポが取れたところは行きますけれど、それぞれ背景がありますけど、そういう背景を越えてですね、市政の改革というものにお力をいただきたいと思います。そういう意味で力強い古巣として私としてはものすごく親しみを持っておりますんでご支援いただけることはとてもありがたいことですし何卒よろしくお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします」と語りました。

 通産省の後輩で、代表時代の部下だった松井と再会した岡田さん。仮に当選しても京都市長と野党幹事長となると会う時間が少ないのはいままでと変わりませんが、ロンググッドバイの後に再会した岡田さんがスマイルを絶やさなかったことが印象的でした。同党は同日中に推薦を決定しました。

[写真]松井さんとの確執を水に流した岡田克也・立憲民主党幹事長、おととい2023年11月9日、同党本部で、宮崎信行撮影。



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立憲代表、来週からの新政治文化「全国ポスティング大作戦」は「私の地元でもチラシを作るなら政策を届けたい」とのボトムアップ「党本部のシステムから申し込んで」

2023年11月11日 20時57分01秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]立憲民主党の泉健太代表、同党本部での同党京都府連代表と無所属の京都市長選立候補希望者との会談で、今週令和5年2023年11月、宮崎信行撮影。

 泉健太代表はきのう10日の記者会見で、同党が来週13日(月)から来月3日(日)まで初めて実施する「ポスティング大作戦」について「ポスティングっていうのは、ポストに政策をお届けするということで、実際にピンポン押してということを考えてはいるわけではないです」と語りました。

 記者会見では、ポスティングは2017年秋の「枝野りっけん」のパートナーズが重視する手段ではないかとの指摘に対して泉さんは「私の地元でも、新立憲になってからという方も含めて、チラシを作るんだったら、その政策を多くの人たちに受けたいので、私たちも協力しますよと言ってくださって」いるとし、京都3区総支部では旧・新が融合していると強調しました。

 そのうえで全国では「そういう方々にどんどん党本部の申し込みシステムから申し込んでみていただいて、全国でね、という取り組みです。これは議会で仕事をしている議員だけで政党が成り立ってるわけではなくて、一人ひとり一緒に活動する支援者がある」と強調。「我々はこういった企画を、一緒に盛り上がって取り上げていく企画を、これからも広げたい」と述べました。

 自民党本部はネット工作の「JーNSC」を組織していますが、全国一斉ポスティングはしていません。党内における草の根からのボトムアップで、国政と市民のリーチの厚みを増す政治文化の芽として注目されそうです。現職議員空白地域での取り組みと成果も次の選挙に影響を与えるかもしれません。

 それとは別に「大きな塊」をめざす岡田克也幹事長が今週の常任幹事会で、来年5月に党本部主催の政治資金パーティーを開きたいと発案し賛同を得たことに関して「野党議員は政策づくりに取り組んでいますが、自民党に比べれば業界周りを足しげくできていないところもある」としました。現状として「党の仲間たちは自分のノルマを心配している状況だ」と語りました。

 以上です。
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「首相ボーナス48万円増」で人事院勧告が例年を凌駕する盛り上がりも衆・委員会で通過、れいわ新選組「4月時点だから、これでは実質賃下げ法案だ」

2023年11月10日 17時41分49秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[画像]4回にわたる地方税滞納が明らかになった神田憲次財務副大臣。

 毎年この時期に審議される、人事院勧告実施の給与法案が「首相賃上げ法案」と報じられ、異様な雰囲気のなか、原案通り委員会を通過しました。

 世界はインフレ、日本は賃上げムード。5月のコロナ明けで、70歳以上の男性も東京に仕事を探しにきて、みんな決まったようです。手に技術がある人は制服を着て社用車で現場で即戦力。但し「ワンオペで赴いた現場で東京弁で見積書の話をされた」のは求人票以外でストレス。東京生まれ東京育ちの女性は固定月給が賃上げされず。が、固定月給があるので来月、再来月に生活が立ち行かなくなる不安はゼロで「来年になったらインフレ対策で買う数・量も検討しますか」。コロナ禍のサービス業正社員と打って変わって、固定月給があると生活は当面持ちそうです。賃上げの流れに水をさすなというのが正しい感覚でしょう。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年11月10日(金)】
 令和5年人事院勧告を実施するための「裁判官給与法改正案」(212閣法3号)と「検察官給与法改正案」(212閣法4号)が維新のみ反対で、可決すべきだと決まりました。すでに追記・訂正していますが、前回の一般質疑の後に、小泉龍司法相から趣旨説明され、審議入りしていました。

【衆・内閣委員会】
 まず、令和5年人事院勧告の件で、人事院総裁らに質疑。
 続いて、「一般職公務員給与法改正案」(212閣法1号)と「特別職公務員給与法及び大阪・関西万博特措法の改正案」(212閣法2号)。立憲が「212閣法2号」の修正案を提出し、立憲・共産の賛成のみで否決。政府原案は維新が反対し、自民・公明・立憲・国民・共産が賛成して可決すべきだと決まりました。
 特別職の自衛官は212閣法1号で人勧通り賃上げされます。
 質疑の中で、れいわ新選組(令和)の大石あきこさんは、「4月の時点であり、物価はもっと上がっており、実質賃下げだ。ショボい」とし「自民、維新とも公務員削減を詫びろ」と語りました。

【衆・安全保障委員会】
 「防衛省職員給与法改正案」(212閣法5号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆・厚生労働委員会】
 おおむね7年ほど前、2016年の衆参ねじれ解消以降は、参考人質疑をした当日には採決をしないという暗黙の了解があったと思いますが、やぶられました。
 「麻薬取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)はまず与党のみ対政府質疑1時間。続いて参考人質疑となり、一般社団法人「ARTS」代表理事の田中紀子さんらが意見を述べました。続いて、野党の対政府質疑で終局し、採決しました。

 討論では、共産党の宮本徹さんが「医療用大麻解禁条項には賛成だ」としつつ「使用罪の新設条項に反対する」と述べました。宮本さんは与党議員からきょうの審議で考え方が変わったとの声があったとも付け加えました。採決で、共のみ反対の賛成多数で可決しました。

 質疑の中で、山井和則さんは歌舞伎町で大麻が蔓延していると指摘。きのう参・内閣委での塩村あやかさんの質疑の流れをくんで、歌舞伎町の大久保公園で「悪質ホスト」への売掛金(ツケ)払いなどのために立ちんぼとなったり性風俗店に勤務したりした女性を守るよう、大臣、消費者庁、警察庁に問いました。武見敬三厚労相はホスト及びスカウトによる職業斡旋は「職業安定法63条に違反してあり女性客が有害業務につかないよう、警察庁と連携して指導していく」と明言しました。同党は月曜(11/13)午後12時半からの内閣部会で警察庁やNPO法人ばっぷすからマスコミフルオープンでヒアリングする予定。

[写真]大麻ではなく、市販医薬品の大量摂取オーバードーズで痙攣する若い女性、東京・歌舞伎町の「トー横広場」で、きょねん、宮崎信行撮影。

【衆・文部科学委員会】
 学術会議問題のように政府のコントロールが高まることへの懸念が出ている「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)。与党のみ30分質疑。続いて、参考人出頭要求を議決。きょうは散会しました。次回は14日(火)9時からで、参考人質疑。

【衆・外務委員会】
 上川陽子外相への質疑があり、参側に遅れて、店開きとなりました。立憲民主党会派に所属する松原仁さんは新・東京26区から出馬する構えで党を離れていますが、引き続き立憲会派で登場しました。
 「TPPへの英国加盟議定書承認案」(211条約1号)が大臣から趣旨説明されました。今国会の条約の承認案件はこれだけ。

【衆・国土交通委員会】
【衆・環境委員会】

 一般質疑。

【参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会】
 長谷川岳特別委員長が議事をとり、自見はなこ地方創生相と河野太郎デジタル相が所信を述べました。

【参・消費者問題に関する特別委員会】
 自見はなこ消費者担当相が所信的あいさつ。自見さんは今国会で法案を担当しており、担務が多いので、どこかでパンクするかもしれません。

【参・情報監視審査会】
 非公開で開かれました。

●来週月曜日(11/13)は午後1時から参議院行政監視委員会のみ。

【定例閣議】
 補正予算案を決定しました。日本の高い技術で印刷・製本して20日(月)に国会提出のはこび。

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【衆法・超党派】秘書と職員は人事院勧告実施「国会議員秘書給与法改正案」を超党派で起草、成立へ

2023年11月10日 07時10分08秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 与野党の国会対策委員会などは令和5年人事院勧告の実施のための「国会議員秘書給与法改正案」(212衆法 号=未提出)を開催中の第212回臨時国会に提出することで合意しました。山口俊一・衆議院議院運営委員長が起草し、次の本会議で趣旨弁明して可決し、参議院に送られる見通し。

 人勧を実施すると、政策担当秘書・公設第一秘書・公設第二秘書の月給が1560円から2520円までの金額分が増加。それとは別に、ボーナスの支給月数が4・4か月分から4・5か月分に増えます。

 国会職員の給与等に関する規程を改正する規程案も議決する公算。

 きょうの世論は、特別職給与法改正案で、岸田文雄首相が48万円賃上げされることで沸騰。人事院勧告制度への言及がないまま「なぜ、今?」と炎上し、「特別職国家公務員給与法改正案」(212閣法2号)の衆議院内閣委員会での趣旨説明後に、官房長官が記者会見で「全額国庫返納」を明言するなど、フランス革命の1年前といったような雰囲気になっています。

 以上です。
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