【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

平成23年度決算(震災復興予算)提出済み 衆議院は3年分(平成21~23年度)の決算審査に心を砕け!

2013年01月09日 05時50分52秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]新藤義孝・前衆院決算・行政監視委員長、現総務相、自民党・衆・埼玉2区。

 政府・会計検査院は平成23年度(2011年度)決算を、2012年11月16日(金)に国会に提出していました。民主党下野にともない、「議案を成立させないと次の選挙に負ける」という当事者意識が薄れ、肩の荷がおりていました。それで、衆議院議案参議院議案のチェックが甘くなり、気づくのが遅れました。まあ別に、それでいいと思いますが、少し当事者から傍観者に意識が移りつつも、引き続き、国会(衆議院、参議院)はしっかり見ていきます。

 さて、この平成23年度決算とは、ひと言で言えば「震災予算(決算)」です。

 その冒頭には次のように書かれています(財務省ホームページ参照)。

[平成23年度決算書から引用はじめ]

平成23 年度一般会計歳入歳出決算

平成23 年度における
歳入決算総額は109,979,527,619,256 円
歳出決算総額は100,715,409,134,750 円
である。
したがって
歳入歳出の決算上の剰余金は9,264,118,484,506 円
である。

[引用おわり]

 このように歳入が109兆円、歳出が100兆円ということになっています。すなわち「帳尻が合っていない」。明治維新以来、複式簿記である民間企業のすべての関係者には理解できないでしょう。このように9兆円も帳尻があっていない決算をしているのが、国です。さらに恐ろしいことに、国会議員の9割以上は読むことができないのが実態です。衆参スタッフの9割以上、私以外の政治記者、さらには局長など霞が関の官僚の9割以上も読めない状態で、9兆円もの帳尻が合わない決算をしているのがこの国の実態です。

 さらに当初予算書、補正予算書、決算書で欄が違うなど書き方が統一されていません。このため、前の任期の民主党行政改革調査会では、予算・決算透明化ワーキングチームをつくり、政権交代チルドレンらが、まずは様式の統一で情報の公開・透明性をはかり、国会による予算決算のコントロール強化をめざしましたが、衆院側のほぼ全員が落選してしまいました。 

 平成23年度決算書が、衆議院解散という慌ただしい当日に提出されていたことに、、私も年が明けて気付きました。これで、衆議院決算行政監視委員会では、平成21年度決算、平成22年度決算、平成23年度決算が積み残しになったまま、通常国会を迎えることになりました。ちなみに、前の任期では一貫して野党・自民党が委員長をつとめ、政権交代後に新藤義孝委員長は第2次安倍内閣の総務相に出世してしまいました。今度の任期では引き続き野党のポストになり、日本維新の会の谷畑孝さんが衆院・決算行政監視委員長になりました。

 第182特別国会の会期末、2012年12月28日(金)の議事録です。

[国会議事録データベースから引用はじめ]

(前略)

谷畑委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。

 決算の適正を期し、行政監視の機能を果たすため、お手元の印刷物にありますとおり

 平成二十一年度決算外二件

 平成二十二年度決算外二件

 平成二十三年度決算外二件

 歳入歳出の実況に関する件外五件

以上の各件について、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

谷畑委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。 (後略)

[引用おわり]

 このように3年分の決算が閉会中審査となり、第183回通常国会に持ち越されました。決算(案)は衆参両院とも「先議」できる極めて例外的な議案です。ほかには国会同意人事くらいです。参議院決算委員会は、21年度決算の審査は終了。22年度決算も委員会1回と本会議1回で審査を終了(是認)できる状態です。

 何度も繰り返していますが、決算審査を3年分もためるようでは、どの党が官邸をやろうとも、うまく行くわけがありません。これは企業関係者だけでなく、すべての地方議員も驚き呆れている実態です。国に関しては「会計検査院の検査」(日本国憲法第90条)があるので、自治体より提出が遅れるのはやむを得ません。

 平成21年度予算(決算)は、麻生内閣が編成し、14兆円の1次補正をし、鳩山内閣が2次補正したものです。

 平成22年度決算は鳩山内閣が編成し、菅内閣が補正しています。

 そして、平成23年度は、菅内閣が当初予算を編成。震災復旧予算を計上して提出し、国会は大型連休中に全会一致で成立させました。そして、8月には、3党合意にもとづき、総理大臣のクビとひきかえに2次補正しました。野田内閣は就任直後から超大型の3次補正予算をつくり3党合意に基づき成立させました。これがいわゆる「震災復興予算」です。前提となる法律を衆・特別委の筆頭理事として民自公3党合意で成立させた立役者の藤村修さんが官房長官として官邸入りして関わりました。そして、第4次の補正までやりました。「4次」は戦後直後の片山・芦田内閣以来という歴史的な予算(決算)です。

 平成23年度決算では、環境省の一般会計での歳出は、当初予算書で「0・2兆円」でした。補正を反映した決算書では「1・4兆円」になっています。さらに「1・4兆円」のうち「0・6兆円」は執行しきれずに翌年度に繰り越されました。これはどういうことかというと、「繰越明許費(くりこしめいきょひ)」(財政法14条の3)」を活用しています。この会計手法の解説はこのエントリーでは省きます。この「0・6兆円」は、震災がれき(廃棄物)が処理したり、処理施設をつくりきれなかったから、0・6兆円繰り越したのでしょう。いわばがれきが残り、その処理予算の伝票である「0・6兆円」が翌年度に繰り越されたということになります。こういうところも、国会で明らかにすべきです。話は違うかも知れませんが、正月に次のような報道がありました。環境省福島再生事務所の課長補佐(39)が元旦に「今、富士山にいます」と家族にメールした後消息を絶ちました。静岡県警は4日、標高2000メートル付近で雪に埋もれた課長補佐を収容しました。彼の心持ちは永遠に分かりません。が、国家を背負う若い官僚がいるのに、特権階級である(前)衆議院議員たちが与野党の選挙向けパフォーマンスである「国会版事業仕分け」を優先し、決算審査をほったらかした姿は残念でなりません。

 国会日程としては、委員会の主務大臣である麻生太郎財務大臣(副総理、金融相)の日程をおさえる必要があります。ただ麻生財務相は衆参の予算委員会にも出席しなければいけません(公聴会、参考人質疑は除く)。2月~5月まで補正予算・当初予算・暫定予算と切れ目なく両院の予算委が開かれるスケジュールが予想されます。そこで、夕ナベ審議が考えられます。昨年7月26日(木)に新藤委員長は午後4時1分開議 午後5時59分散会で委員会を開きました。すき間の日程に委員会を設定し、ベテラン・中堅がとっさに質疑してもいいでしょう。さらには、土日、大型連休も審議してもいいでしょう。あるいは、財務大臣の出席のルールについて与野党理事が協議してもいいでしょう。毎年必ずNHK国会中継が入る衆院の委員会は、予算委と決行委の2つだけなんです。このため、2003年マニフェスト解散(第43回衆院選)で野党・民主党(菅直人代表・岡田克也幹事長)が議席を延ばしてから現在まで、委員長ポストは野党が務める慣例となっています。

 ほぼ同じ質問時間が割り振られるであろう、民主党・無所属クラブと、日本維新の会との間で、民主党議員が質疑のクオリティで圧倒することは非を見るより明らか。民主党再生戦略にもつながります。 

 なお、新しい決行委では、野党・自民党として委員長を務めた今村雅弘さん(自民党・佐賀2区)が理事(おそらく筆頭理事)になったようです。河野太郎さん(自民党・神奈川15区)が前の任期に引き続き理事を務め、公明党の石井啓一政調会長も理事になったようです。民主党では福田昭夫さん(栃木2区)が理事になったようです。このメンバーに期待します。

 突貫工事で、第183通常国会中に、3年分の決算審査を終えることが、党派を問わず、衆議院に問われた至上命題です。

関連エントリー)

衆議院決算行政監視委員会は平成【21】年度決算を閉会中審査すべきだ

参議院決算委員会の「準」総括質疑 会期内に平成22年度決算を仕上げるべきだ


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細野幹事長のっけから猛スパートの定例会見 下野にもかかわらず記者多数集う

2013年01月07日 19時17分52秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]民主党幹事長の細野豪志さん、2013年1月7日、民主党本部、筆者撮影。

 民主党は2013年1月7日(月)、党本部で役員会を開き、この後、細野豪志幹事長が就任後初めての定例記者会見を開きました。野党になったので、私はてっきり5人くらいしかいないかと思ったら、現地には数十人の記者が詰めかけていました。3年3ヶ月の与党期では、参議院から党本部に下る道で必ず警察官からどこへ行くか聞かれましたが、きょうはそれはなくなり、のんびりしたムード。が、民主党、日本維新の会、みんなの党など各党を1人~2人の記者が担当する布陣の社が多く、むしろエース級が配属されたようです。


[写真]下野にもかかわらず、多くの記者、スタッフら各社の精鋭が集った民主党ホール、記者会見開始の20分前に筆者撮影。

 記者会見の司会は党副幹事長(国会議員)から党職員に、ニコニコ動画の中継は生放送から、録画中継にかわったようです。もちろん民主党チャンネルのUSTREAMは生放送。今後は、幹事長会見が毎週月曜日の午後5時、代表会見が毎週木曜日午後3時(ともに週により変更あり)に開催されますので、どんどんチェックしてみてください。

 細野幹事長は「今年最初の記者会見ですが、役員会にあわせて週1回定例化したいので、ぜひご参加いただきたい」と呼びかけました。

 そのうえで、「役員会では海江田代表から民主党再生の年にしたい、との話があった」としました。細野さんは力こぶを握りしめるように、「海江田代表から参院選に向けて野党間の協力を進めたいとの話があった。通常国会における対応と参院選対策をクルマの両輪にしていく」、「土曜日に徳島県、高知県、月曜日に福島県を訪れる」、「来週には(日本維新の会、みんなの党との)幹事長会談を開催したい」、「民主党再生党本部を今週に立ち上げる」、「(私たちの基本理念につづく)党の綱領策定の委員長になったので、できるだけ早くたたき台をつくりたい。地方組織や地方議員も含めて議論したい」、「党大会を遅くとも3月のアタマ、というよりもできるだけ早い段階に開催したい」と立て続けに発信。のんびりムードだったホールは、のっけからの猛スパートに熱気を帯びました。

 しかし、こんなに気合いが入っていて、大丈夫なんですかね。

 何事も初めが肝心。ということで、私もはじめに書くと、細野さんが不倫した山本モナさんがその後不倫した有名人の奥さんは私と高校の同級生なんです。そのため、私は長年、細野さんに対して複雑な感情を持っているし、これからも完全に払拭されることはないでしょう。このように人の輪はつながっているので、政治家は異性とカネの問題は気を付けないといけないと感じます。気持ちは分かりますが若気の至りです。

 山本モナさんのことはこのくらいにしましょう。

 のっけから猛スパートをみせた細野幹事長ですが、細野さんの取扱説明書に「故障した場合は?」という項目はないと思います。もしも、細野さんが重荷を背負って猛スパートして、それで故障してしまえばそれまでであって、細野さんという存在はとにかくそうやっていくしかないんだと考えます。

 ただ、「震災対策では思いがある」と語るなど、政治改革、行政改革、定数削減、震災対策に関しては、与党期の心残りがあることを明かしました。そのうえで、健全野党としてこれらのテーマに取り組みたいとしました。ですが、震災対策と定数削減(きょねん11月16日に3党合意済み)は別として、再び与党になったときに、心残りをやる。ということでは駄目なんでしょうか。

 とはいえ、しっかりと組織をつくっていく。海江田代表という人も、どちらかといえば、のんびりしたムードがあるように感じます。それと猛スパートの細野幹事長は良いコンビなのかも知れません。まだ分かりません。その一方、櫻井充政調会長は第1次野党期に、予算委員会の準備にのめり込みすぎて吐血した、というメールマガジンを読んだ記憶があります。高木義明国会対策委員長は、第1次野党期に国対委員長を務め、第1次与党期には衆院議院運営委員長を務め、安定感があります。加藤敏幸・選挙対策委員長は、連合会長とおなじ組織の出身者です。このような海江田-細野-櫻井、海江田-細野-高木、海江田-細野-加藤のラインにおいて、細野幹事長が扇の要になるのかもしれません。まだ、正直、代表も幹事長も人物について、あまりよく知りません。とはいえ、とにかく半年間の間に組織をつくる。それと国会対応をしっかりやる。そのためには、細野幹事長の猛スパートにかけてみてもいいように感じました。 


[写真]「新年仕事始め」という巨大な横断幕を前にあいさつする安倍晋三・自民党総裁(首相)、自民党本部ホームページから。

 これに先立ち、ごらんのように自民党本部901会議室では「新年仕事始め」という巨大な横断幕をかかげて、自民党仕事始めが開かれました。このもようはニコニコ動画で生放送されました。自民党のみなさん、日本を取り戻して、よかったですね。

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岡田克也最高顧問が年頭所感「2013年はしっかりと日本政治の再生と日本の再生のために第一歩を記す」

2013年01月06日 20時06分13秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]海江田万里候補の応援弁士にかけつけた岡田克也さん、2012年12月11日(火)、東京・新宿区、筆者撮影。

 民主党の岡田克也最高顧問は2013年(平成25年)の年頭メッセージを発信しました。

 「2013年―日本政治と日本の再生への第一歩を記す1年にしたい」と題し、「しっかりと日本政治の再生と日本の再生のために第一歩を記す。そういう1年にしたいものだと考えています」としています。

 第46回総選挙での惨敗について「日本の政治、自民党の政治でうまくいかないから現在の日本があるわけで、自民党に代わる民主党に対する国民の皆さんの期待は、決して失われていない」と、50年スパンの長い歴史観から、自民党にかわって衆院の過半数の候補者を擁立できる唯一の勢力である民主党は底堅いとのパラダイム(大きな考え方)を示しました。

 そして、これからの4年間について、「国民の皆さんの期待に応えられるように、もう一度民主党を鍛え上げる」とし、「能力があり、3年3カ月頑張ってきた多くの仲間が議席をなくす結果となりました。彼らをしっかり支えて、捲土重来を期す。次の選挙でしっかりと民主党の政治をもう一度よみがえらせる必要がある。あるいは、新しい民主党の姿を見せる必要があると考えています」と語りました。

 岡田さんは第44回総選挙惨敗の後も、民主党副代表(仕事は2週間1回、30分程度常任幹事会に出席するだけ)という閑職で、日本列島を2周半周り、総支部長のサポートをしました。次期総選挙で民主党「241」を可能にするために、海江田万里代表らの後方支援に回る考えを明確にしました。

 2013年最初の放送となった、6日(日)のフジテレビ新報道2001の中で、今やあまりにも有名となった歴史的シーン、第126回通常国会1993年6月15日夜の自民党本部6階での、政治改革関連法案を会期末で廃案とするよう党議決定した臨時総務会のシーンが放送されました。


[写真]2013年1月6日(日)放送のフジテレビ新報道2001から。左から岡田克也さん(背中)、浜田幸一さん、簗瀬進さん、増子輝彦さんの各自民党衆院議員(当時)、1993年6月15日、自民党本部6階総務会室前廊下。

 ご覧のように、総務会を開いて政治改革関連法案(小選挙区比例代表並立制、政治資金規正強化、政党助成法)廃案を党議決定し、中選挙区制でのんべんだらりんと永久王国を続けようとする浜田幸一・自民党衆議院議員に対して、猛然と抗議する、左から岡田克也さん(背中)、簗瀬進さん、増子輝彦さんの3人の自民党衆議院議員(当時)。3人とも1990年初当選の1期生で、派閥はそれぞれ別ながら、政治改革を実現する若手議員の会に結集した同志です。なお、岡田さんがハマコーの胸ぐらをつかんでいるようにも見えますが、これは見えざる手です。イチバン背の高いメガネをかけた人物は第46回衆院選で日本維新の会衆院議員(比例東海ブロック単独)となった藤井孝男さんです。安倍晋三首相や野田佳彦前首相は、このころまだ国会議員になっていません。


[写真]簗瀬進さん。


[写真]民主党の増子輝彦副代表。
 
 当時、自民党学生部2年生だった私は、政治改革廃案に憤慨しかけておりました。「政治改革を実現する若手議員の会」の行動は、私にとっては、あたかも正義のヒーローが立ち上がったかのように感じられました。まさに永遠のヒーローです。なお、岡田さんがハマコーの胸ぐらをつかんでいるようにも見えますが、これは見えざる手です。

 あれから20年。今でもこのときの姿が私にとって政治を見る原点であり、ずっと信頼し、尊敬しています。

 そして、この日生まれた子がことし6月中旬には有権者になって第23回参院選に投票するんですね(ビックリ)。

 私のことしの目標は「とことん経済」と「説明力、説得力を高める」。

 「この画像の歴史的意義を説明しなさい」。

 一見、たんなる大人のけんかに見えるこの映像(画像)。これが今の政権交代ある政治につながっている。このことを、当時ゼロ歳児だった有権者にも分かるよう説明する。これは相当なハードルです。

 この問いに答え、かんで含めるように説明し、説得する。全員は無理でも、50・1%の人には分かってもらう。まあ、男子一生の仕事なのかも。ということで、7月に向けて、この場面、何度かブログにも登場させながら、説明していこうと思います。こういうときこそ、原点に帰りたいんでね。

 言うまでもなく、岡田さんは民主党衆院議員、簗瀬進(やなせ・すすむ)さんは第23回参院選全国比例・民主党公認候補(予定者)、 増子輝彦(ましこ・てるひこ)さんは民主党参院議員(2016年改選)ということで、3人とも民主党にいるのは頼もしい限り。

 1993年6月15日~18日にかけての経緯もまたていねいに説得したり、エピソードも増やしながら、国会を中心に、再度、一から積み重ねていきます。

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川内博史さん、赤いふんどし姿で水浴び反省、参院出馬示唆 山尾しおりさん「組織として力量不足」

2013年01月05日 17時54分08秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]元旦に水行をする、川内博史・前民主党衆院議員(鹿児島1区総支部長)、2013年1月5日放送のTBS「みのもんたのサタデーずばっと」、筆者撮影。

 2013年1月5日放送のTBS「みのもんたのサタデーずばっと」は、落選総支部長3人を含む、民主党5人が登場。野党期の民主党が5人も登場したのは初めてで、ありがたいことです。政権交代可能な二大政党政治のためには、国会にいない総支部長もどんどん起用してほしいし、視聴者も番組制作者の心意気に応じるべきでしょう。

 この中で、鹿児島1区で落選した川内博史前衆院議員の年末年始の様子がビデオ放映され、川内さん(隊長)が電話出演しました。

 

 ご覧のように赤いふんどし姿で水を浴びる隊長。20年間やっているそうです。この中で、支援者の方から「残念だったな。参院選に出るの?」と声をかけられた川内隊長は「またいろいろ考えて。みなさんと相談しながら」と語り、第23回参院選(ことし7月)の鹿児島選挙区への出馬に含みを残しました。鹿児島選挙区は今は1人区となっていますが、第21回参院選では自民党に0・3ポイント差まで迫ったことがあります。このときの候補者(自治労県委員長)は衆院総支部長(前衆院議員)に転じており、3年前の候補者は弁護士。隊長の半年後の参院での国政復帰の可能性も出てきました。
 
 スタジオには、早稲田大学政経学部および早大雄弁会同級生で、第41回衆院選初当選の同期の桜。5回連続でともに当選を重ね、今回初めて明暗を分けた渡辺周・衆院議員(静岡6区)が「今の川内君の心境というのは痛いほど分かるので、彼の分まで(私が国会で)がんばりたい」と呼びかけ、川内さんが電話口で絶句するシーンがありました。ナベシュウやな人なんですよね。とにもかくにも、バッチがあってこそというのが、あまりにも残酷かつあまりにもやさしい選挙と政治の関係です。


[写真]山尾志桜里・民主党衆院愛知7区総支部長(前衆院議員)、2013年1月5日放送TBS番組から筆者撮影。

 愛知7区から上京した山尾志桜里(山尾しおり)さんも登場。山尾さんは「(圧勝した政権交代選挙のときも、)党は私たちのことを知らないし、私たちは(第45期衆議院での党内混乱で)党への帰属意識が薄れていった」と語り、「組織としての力量不足」が民主党惨敗の原因だと指摘しました。山尾さんは第46回衆院選で、9・2万票をとりながら敗北。比例東海ブロックは4人当選(全員が愛知県)し、惜敗率89・70%で次点につけています。愛知県は相対的に組織が強いので、首長選で組織を守るために衆院議員が責任立候補を求められる場合があるので、繰り上げ当選の可能性は高いです。とはいえ、負けは負けです。

 みのもんたさんは山尾さんになぜ民主党から立候補したのか質問。山尾さんは「民主党は自民党にかわる勢力になると思っていたし、良い先輩もいるから」と答えました。みのさんが「それは誰?誰?」と鋭く突っ込むと、山尾さんは「岡田さんや前原さん」と答えました。

 
[写真]するどいツッコミで人気のみのもんたさん、TBS「みのもんたのサタデーずばっと」、2013年1月5日放送から。

 岡田克也最高顧問は副総理としての卒業会見で「3年3か月、なぜ国民から信頼されなかったのか、そのことについてきちんと総括が必要であるというふうに申し上げてまいりました。そういった考えに近い意見も確かにありました。例えば、山尾志桜里さんの意見などはそういう意見だったと私は思います」と語っています。これは2012年12月22日の総括会議についての発言ですが、これはマスコミクローズだったので、「山尾さんの意見」と言われてもなんだか分かりません。岡田さんは時々、こういうことがありますが、これは分からなければ質問すればいいということなのでしょう。江田五月最高顧問は、12月22日当日の活動日誌で「山尾志桜里さんは反省の弁として、地域活動が足りなかったことと民主党隠しの気持ちがあったことを挙げましたが、これは大なり小なり全員に共通する反省点だと思います」としています。江田、岡田両最高顧問がともに、山尾さんだけ人名を挙げました。これはどうしてだろうと思いましたが、民主党の女性総支部長で東大法学部卒は山尾さん一人しかいないんですね。これは初めて気付きました。政治家というのはあまり特定の固有名詞を挙げないのですが、両最高顧問も後輩の落選という現実に本心を隠せず。山尾さんが気になるということでしょう。学歴が能力に比例するわけではありませんが、民主党が政権政党として、官僚機構を使いこなす上では、東大法学部卒というのは大事なことです。ぜひ、山尾さんは確実に国政復帰してほしいものです。

 きょうの番組には、渡辺周・衆院議員(静岡6区)、長妻昭・衆院議員(東京7区)、中山義活・前衆院議員(東京2区)、山尾志桜里(山尾しおり)前衆院議員(愛知7区)、川内博史前衆院議員(鹿児島1区)に続き、海江田万里・民主党代表も出演しました。海江田代表は「民主党は改革の党として長妻さん、岡田さんががんばってくれた」とし、「アメリカで言うリベラルと日本でいうリベラルは違う」として、3月に採択する新綱領に「リベラル」の文字は入れない方向性を示唆しました。


[写真]ミュージカル映画「アニー」の1場面から、コロンビア映画「アニー」。左の肖像画はジョージ・ワシントン初代大統領、中央はアニー、右はフランクリン・ルーズベルト第31代大統領。

 きょうは山尾さんが出ると聞いて、早朝から「アニー」を見ながらTBSが始まるのを待ちました。お金儲けで心が汚れた共和党員(日本でいう自民党員に相当)の心をきれいにし、大恐慌時のアメリカ・ホワイトハウスに乗り込み、民主党員のフランクリン・ルーズベルト大統領に「ニューディール政策」を進言したアニー。「朝が来ればトゥモロー いいことがあるトゥモロー」。衆議院の任期は4年間ですので、1461日(うるう日含む)。自民党の今の議席数だとなかなか解散しないでしょうから、まだ1440日あると考えた方が無難でしょう。

 やはり、テレビ局は、こうやって民主党落選総支部長もなるべく取りあげるべきでしょう。

 あすで民主党惨敗から3週間。正直、私もそろそろきつい時期になってきました。「民主中道勢力の結集」「政権担当可能な非自民勢力の結集」の名の下で、根っからの保守主義者・根っからの自由主義者である自分を隠しきれなくなってきました。そのなかでも、やはり、「朝が来ればいいことがある」というアニーが教えてくれたことばを糧になんとか生きていこう。

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2013年1月28日(月)召集へ 第183回「経済」国会 民主党はそれまであせらないことが大事

2013年01月04日 22時26分36秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]衆議院本会議場のレプリカ(憲政記念館の一般展示室から)筆者撮影。

 検索が増えていますので、ご案内します。

 政府・自民党は、第183回通常国会を2013年1月28日(月)に召集する方針です。この場合は、当初会期末は6月26日(水)となり、第23回参院選は7月4日(木)公示、7月21日(日)投票となる見込みです。延長は1回まで。

 加藤勝信・内閣官房副長官(自民党衆院議員)が与党・自民党国会対策委員会に伝えたと報じられています。

 国会法第2条は「常会(通常国会)は毎年1月中に召集するのを常例とする」、第10条は「常会の会期は150日間とする」と定めています。国会法第1条は「国会の召集詔書は、集会の期日を定めて、これを公布する」とあり、召集詔書は、憲法7条の天皇の国事行為の第2項「国会を召集すること」にもとづき、内閣の助言と承認にもとづき天皇陛下が発する国事行為です。なので、政府・自民党に一方的に決定権があります。

 2013年は3年に1回の参院選がお尻にある通常国会。会期の大幅延長ができないうえ、国会審議が選挙結果に直結する、与党にとって厳しい第183回国会です。21世紀に限っても、与党は2004年、2007年、2010年の参院選で3連敗しています。2001年、本予算(案)審議中に不人気の内閣が退陣予告をし、予算成立後の4月に自民党新総裁が誕生。「自民党をぶっ壊す」という訳の分からない公約をかかげてなだれ込んだ第19回参院選しか与党勝利はありません。

 第1次安倍内閣が一度だけ臨んだ通常国会(第166回国会)も、6年前ですから、大幅延長ができない通常国会でした。消えた年金記録への世論の反発をかわす目的もあり、12日間延長。改選予定だった自民党の大仁田厚・参院議員が「会期の延長に反対して議員を引退する」という混乱のほか、第21回参院選の投票日が7月22日から29日になったことで、地方税増税による給料天引き増加の2度目(7月25日)をまたいでしまい、第1次安倍内閣は惨敗しました。このトラウマは第2次安倍内閣の主要メンバーは共有しているはずで、1月末ギリギリに召集し、衆参ねじれに対応して、優越規定のハードルが低い、補正予算、暫定予算、本予算(当初予算)の3つの予算を確実に成立させることで、参院選に一気呵成になだれ込みたい構え。ただし、7月に景気が回復し、さらに、雇用、給与が回復している保証はまったくありません。

 また報道によると、召集直後は、安倍晋三首相の所信表明演説と麻生太郎財務相の財政演説にとどめ、本予算(案)提出後に、政府4演説(安倍首相の施政方針演説、岸田文雄外相の外交演説、麻生財務相の財政演説、甘利明経済財政政策担当相の経済演説)を行う、ていねいな国会運営をするという構想があるようです。この場合は、民主党らは2回にわたって両院本会議の各党代表質問(NHK入り)ができることになります。その間にも両院の第一委員(会)室での予算委員会の基本的質疑、集中審議などで、大型連休前後まで毎週のようにNHK入り国会中継に登場する見通しになります。

 年度内に本予算が成立しない国会日程は、野党・民主党としては初体験。立党以来の「健全野党路線」のイメージと現実とのギャップにとまどう可能性もあります。立党以来両院のフロントベンチ(与党第1党ないし野党第1党)に座り続ける民主党にとって国会対応の新機軸を打ち出す柔軟性が海江田万里代表に求められます。

 予算中心の「経済国会」「景気国会」となりますが、第181臨時国会の「近いうち解散」の条件として、民主党は2012年11月16日(金)の解散直前に、自民党、公明党と「衆議院の定数削減で(第183回)通常国会の会期末までに結論を得る」との3党国対委員長合意をしており、一般法案の審議がまったくないわけではありません。

 一方、二大政党は通例通常国会召集直前の1月に開いてきた定期党大会を3月ごろに延期しました。野党・民主党にとっては、通常国会召集までは出番はありません。あせらないことです。

 詳しい日程は「今後の政治日程 by 下町の太陽」でもお知らせしていますので、参照してください。

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海江田代表、新春メッセージ 一度下野すれば、過去の与党期に対して国民は寛容との認識を示す

2013年01月04日 10時38分41秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

 元日付朝日新聞などに第23回参院選の立候補予定者一覧が載っていました。一覧表を見ながら、自分なりに丸づけしました。仮に、我が党の党勢が夏までに回復せず、みんなの党、日本維新の会との選挙協力に失敗しても、最低でも28~30議席はとれそうです。さらに最悪の場合として、2人区で公示直前に第三極が良いタマをぶつけてきたとしても、24議席を下回ることはないと思います。なので、第23回参院選で負けても、「参院70議席」の党として、2015年の第18回統一地方選を迎えられる。党勢回復に関して楽観的です。

 海江田万里代表は2013年1月1日にあたって、新春メッセージをYouTubeなどで発信しました。

 海江田代表は「過去の政権与党である自民党に対し、民意は寛容であったともいえます」との認識を示しました。

 この「寛容」という言葉について、よく調べてみました。そうすると、海江田さんが言っていることは要するに、政権にいたときの政策、答弁、振る舞いについて、下野という責任を果たせば、その後の選挙で、国民は2度も咎めない(とがめない)、ということを言っているようです。

 日本に限れば、政権交代ある二大政党政治はまだ始まったばかりです。たしかに、自民党長期独裁政権での乱暴狼藉は第45回衆院選の下野で責任をとっています。第46回総選挙にあたって野党・自民党の与党時の政策を再び咎める動きはありましたが、説得力に欠きました。

 その前提にあたって、第1次与党期の3年3ヶ月の徹底的な検証が必要です。海江田本部長の党再生本部は、3年3ヶ月について徹底的に検証します。まだ、私の所には打診が来ていませんが、外部有識者も交えることになっています。

 海江田代表は「再起を目指す前職の方々を含め、全国各地の同志が持てる力を存分に発揮し、その力を結集できるよう党内の体制を整備」することが大事だとしました。57人の現職だけでなく、少なくとも全国で200人の総支部長が、半年~4年間にいつでも立候補できる体制を整えておく。これができるのは、自民党と民主党の2つしかありませんから、この時点で、話は簡単です。

 私はこれからも、岡田系(反小沢系)、経世会系、新進党系、連合系、穏健なる保守・反リベラルの旗を持って走ります。そのうえで、民主党内の主流派争いで参院選にわざと負ける余裕などありません。野党内の主導権などあまり興味がありません。海江田代表のもと、「寛容」という言葉を学んだり、景気・経済を「学びて時に之を習う」でブラッシュアップしながら、第23回参院選の必勝を期します。

 

国民の皆さんへ

民主党代表 海江田万里


新年あけましておめでとうございます。

逆境にもかかわらず民主党を応援して頂いている皆様をはじめ、国民の皆様に三つのことを申し上げます。

第一に、民主党の検証。

この度、私が本部長を務める党再生本部を立ち上げました。外部の有識者を交えて、歴史的な政権交代から今回の総選挙での敗北までの3年数ヶ月を徹底的に検証し、政権与党としての民主党に欠けていたもの、さらに伸ばしていくべきものを明らかにしたいと思います。

第二に、民主党の結束。

先の総選挙で惜敗し、再起を目指す前職の方々を含め、全国各地の同志が持てる力を存分に発揮し、その力を結集できるよう党内の体制を整備します。結束の拠り所となる民主党の綱領を刷新し、格差是正を図り、改革を断行する民主党の立ち位置を明確にします。

第三に、民主党の再生。

3年前の総選挙で惨敗した自民党が、先の総選挙では再び政権の座に着きました。政権与党であった民主党には厳しい民意が示されましたが、過去の政権与党である自民党に対し、民意は寛容であったとも言えます。私たちは、このことを頭に置きつつ、党再生本部においてアクションプランを立て、党の再生を着実に進めます。

「冬来たりなば春遠からじ。」今の逆境を悲観せず、決して屈することなく、再び国民の信頼を得られる政党になることをお誓いし、新年のご挨拶といたします。本年も民主党をよろしくお願いします。

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あけましておめでとうございます 平成25年、2013年

2013年01月01日 00時17分59秒 | その他

 あけましておめでとうございます。

 平成25年の年明けです。

 ブログを始めたときと同じく、安倍内閣。私たち民主党穏健なる保守派は、野党内野党。

 と、まったく同じ場所に帰ってきました。初心に戻りました。

 自民党安倍政権は第23回参院選(2013年7月21日日曜日か)に向けて、補正予算、暫定予算、本予算と景気・経済に専念した政権・国会運営をします。望むところ。私はおこがましくも、経済は得意だという自負があります。しかし、知らず知らずのうちに実態経済観がさび付いていたり、理論的な勘違いを直さずに来たかも。初心に戻り、ていねいに指標の読み方、用語、理論の使い方を点検しながら、第183通常国会(2013年1月28日召集、6月26日当初会期末か)での自民党の答弁ミスをひと言たりとも見逃さない気構えで、必ず安倍自民党から日本を取り戻します。

 野党内保守勢力が、民主党、日本維新の会、みんなの党と鼎立する事態となりました。政権担当可能な非自民保守勢力の結集も頭の片隅におきます。しかし、それは心にしまい、あくまでも民主党の立て直しと7月の参院選勝利をめざします。

 政権交代ある二大政党政治の完成は、これからが正念場。ことしは両院の本会議場、第1委員(会)室が主流となりそうです。チャンスは少ないです。少ないからこそ、日々の精進が大事です。

 私は清々しい、晴れ晴れとした思いで、新年を迎えました。

 本年もどうぞよろしくお願いします。

 今後の政治日程(ことしの政治日程)を更新しました。
 
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鳩山由紀夫さんの代表質問、「厳しい経済情勢は政治災害だ」とした上で民主党政権のしくみを明かす

2013年01月01日 00時00分00秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 鳩山由紀夫さんの代表質問(29日)、自民党国有地問題を抜き出してお伝えしましたが、それ以外の部分です。現下の深刻な経済状態について、「生活の危機は麻生内閣による人災、政治災害だ」との認識を示しました。

<民主党政権における政治と行政の仕組み>

 ①官僚主導の政権から国民主導の政権への脱皮
 ②政治主導で国の総予算(二百数十兆円)を国民の優先度に従い全面的に見直し
 ③与党と政府が一体となって政権運営に責任を持ち、政府と与党の使い分けをしないこと
 ④.ひも付き補助金を地方一括交付金にし、国から地方へ権限と財源を大幅に移譲し地域主権(地方分権)を実現する
 ⑤国民一人一人が主権者として政治に参加できるようにする
 ⑥友愛に基づく自立と共生の社会をつくる

 これはいいですね。
 この6項目を軸に、予算審議では民主党の政策の紹介、続いて政府を利用して数字などを入れ込み、議論で揉みあげ、国民に宣伝する。

 「友愛に基づく自立と共生の社会」もいいですね。「友愛」は鳩山一郎さんのキーワードですが、民社党と労働組合の「同盟」(総評と合併し、現在の連合に合流しました)のキーワードも「友愛」です。
 そして「自立と共生」は羽田孜・小沢一郎の新生党のキーワードです。寄り合い所帯が志を一つにした民主党にふさわしい。

 そして「他山の石以て玉を攻むべし」。
 自民党への「身を切るための6カ条」

 ①天下り、わたり廃止。
 ②ひも付き補助金をなくし、族議員絶滅。
 ③議員定数削減。
 ④百害あって一利ない派閥の解消。
 ⑤自民党支部は7000もあり、管理が行き届いていない。
 ⑥自民党本部は国有地なので国民に返せ。

 この中で、党支部など政治資金団体の管理の徹底と場合によっては、整理・統合も与党になる前にやっておいた方がいいかもしれません。

 自民党政府を利用して、国会の場で、マニフェストの最終点検をしましょう。「定額給付金2兆円があれば・・・」「内閣人事局の設置ではなく公務員制度改革は・・・」「消費税増税を付則に書き込むのなら・・・」というような話をすると、自民党の土俵に乗ることになりますからいけません。

 飛行機が誘導路から滑走路に進むことをTaxingと言います。Taxing中に飛行機の羽根を見ていると、上下にパタパタとすることがあります。あれは機長が最終確認をしているのでしょう。

 シートベルトをしめ、政権交代準備完了。もうすぐ滑走路です。

 以上です。


小沢一郎氏、午後7時から地方議員と国会内で懇談 毅然と欠席してほしい

2013年01月01日 00時00分00秒 | 第175臨時国会(2010年7月)ねじれ
 小沢一郎氏がきょう7日午後7時から民主党所属の自治体議員(地方議員)を衆議院第一議員会館10階に呼び出し、懇談することが分かりました。民主党代表選は、地方議員も郵便投票(11日必着)の対象で、すでに投票済みが半数を超えている、と思われます。このタイミングでの呼び出しは、地方議員に党員・サポーターへの呼び掛け、あるいは地方議員から衆院議員への突き上げを狙っているのでしょうが、効果は限定的で、いよいよ小沢陣営が追い込まれてきた可能性が高くなっています。

 代表選終盤に向けて、菅さんはひきしめ、小沢陣営はしめつけを強化しており、異様な緊張感に包まれています。この代表選で菅総理が再選し、向こう2年間の任期を得ないと、民主党はどういうことになるか、長期的な視点が地方議員に求められます。基本的には欠席がベストです。

 小沢一郎さんに近づくとろくなことはありません。役職者なら別ですが、今は党・政府の役職を持っていないんですから、会う必要はまったくありません。小沢氏に近づくと、必ず最後は不幸になります。私は何人もそういう人を見てきました。これはネガティブ・キャンペーンではありません。地方議員さん、あなたの人生を思って書いているんです。

 苦しいですが、小沢一郎さんをここで歴史の舞台から退場させないと日本は前に進めません。新進党を解党した男に日本を任せられるはずがありません。「小沢卒業」という歴史的必然に向けて、協力していきましょう。地方議員のみなさん、少なくとも都市部選出のみなさんは、有権者全員が味方だと思ってください。大丈夫です。

 心配ないからね。必ず最後に菅は勝つ。

【麻生“ナチス”暴言】AP通信が速報&どこがどう暴言かご説明します。

2013年01月01日 00時00分00秒 | 自民党

 8月4日付麻生幹事長、世界が許さない“ナチス”暴言 【議員辞職すべし】で取り上げた麻生発言について、ブログやネット掲示板での議論が沸騰しています。ぜひとも、もっと本質的な議論をしていただきたいと思います。

 東京都千代田区永田町1丁目7番1号の「国会議事堂」内での発言でも、「ナチスを例えに出した」時点で、麻生さんの首相の座はもうありません。

 APが至急電を流しています。
 その前に日本語で、ひとつの事例をご紹介します。

 ベルルスコーニ伊首相が2003年7月に騒動を起こしています。同首相はこの発言のあと、総選挙に負けて、野党に転落しています。その2年後、ベルルスコーニ財閥(TV局など)の総力を挙げて、選挙に勝ったので7月の洞爺湖サミットにやってきました。とはいえ、以下の発言の後、政権から転落したということを念頭に置いてお読み下さい。

(読売新聞の過去記事を参考にリライトさせて頂きます)

ベルルスコーニ・イタリア首相が失言、外交問題に 独議員に「ナチス強制収容所長役ぴったり」(2003年7月4日)

 イタリアのベルルスコーニ首相が欧州議会でドイツ選出議員を「ナチ」呼ばわりし、シュレーダー同国首相が公式謝罪を求める外交問題に発展している。

 ベ首相は、欧州連合(EU)議長として初めて出席した欧州議会で、シュルツ議員がベ首相がイタリア国内のメディアを牛耳り、自身が被告となった裁判を凍結する法律を成立させたことを批判。

 これに腹を立てたベ首相は、「(私の財閥で)ナチスの強制収容所を舞台とした映画を撮っているプロデューサーを知っているが、あなたは収容所長役にぴったりだ」と発言した。

 議場は騒然となり、議長がその場で発言を取り消すよう求めたがベ首相は拒否。ドイツのシュレーダー首相は3日、自国の国会でべ首相の“暴言”について、「不適切で受け入れられない」とし、「ベ首相がすべてを謝罪することを期待する」と述べた。
 イタリア国内でも、「ベ首相は政治家としてアマチュア」(伊紙コリエレ・デラ・セラ)などと批判の大合唱となっている。

 ◇

 この後、ベ首相はシュレーダー首相に電話し、謝罪しました。

 ベ首相は次の総選挙(2006年1月)で敗北し、政権交代。2008年1月に巧みな国会戦術で解散に追い込み、2年ぶりに政権奪還し、1ヶ月前にイタリア首相として洞爺湖にやってきたわけです。

 このように“ナチス発言”は首脳と国の信頼を貶め、政権転落につながります。グローバリゼーションの世界ですから、非欧州国の日本でも、同様です。

 さて、AP通信が英語で世界に発信しました。私は日本国民の一人として、このAP電があまり世界の英字紙で採用されないことを、あえて願いたいと思います。

  「ナチス」「ヒットラー」は、どのような意味合いであっても、絶対に比喩に用いてはいけません。これは世界の常識(Common Sence)です。理由は分かるでしょう。ユダヤ人が許さないからです。

 5日の日経平均が下落したら、麻生さんのせいだと思っていいかもよ。

Aso angers DPJ with remark likening party to Nazis(AP) 
2008 Aug 4 10:03 AM US/Eastern
 
 TOKYO, Aug. 4 (AP) - (Kyodo)—Newly appointed Liberal Democratic Party Secretary General Taro Aso angered the Democratic Party of Japan on Monday by making a remark likening the main opposition to the Nazis, referring apparently to the DPJ's victory in last year's upper house election.

 In a meeting with House of Councillors President Satsuki Eda, who hails from the DPJ, Aso said Germany had precipitated a tragedy "after deciding to let the Nazis assume power at one time," according to participants at the meeting.

 DPJ Secretary General Yukio Hatoyama called the remark "an intolerably abusive statement" and demanded that Aso, the LDP's new No. 2 leader after Prime Minister Yasuo Fukuda, withdraw it.

 "The DPJ won a sweeping victory in last year's upper house election. But does it aim to win power?" Aso was quoted as saying to Eda. "If so, the DPJ needs to act in a more responsible manner."

 The DPJ-led opposition camp, which controls the upper house, can block bills that have passed the House of Representatives in which the LDP and its coalition partner, the New Komeito party, hold a comfortable majority.

 "The public voted for the Nazis," Aso was quoted as saying, while Eda responded that people today would "not make such an unreasonable choice. I don't think the public see the DPJ in such a way."

 Aso later told reporters that he did not mean to liken the DPJ to the Nazis, saying, "I only said it is important to deliberate matters seriously in the upper house" out of concern that being negligent in such talks could allow the emergence of forces like the Nazis.

 Hatoyama told reporters the DPJ finds it difficult to overlook Aso's comment. "In linking us to the Nazis, this remark could give the impression that if the DPJ assumes power it will embark upon oppressive politics."

 Azuma Koshiishi, leader of the DPJ's upper house caucus, also questioned Aso's comment, saying, "Is it right for the secretary general of a governing party to say things that could be misunderstood?"