【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

菅義偉首相、きょう日曜日も決断できず「調整中」、もはや逆・菅直人だ、コロナGoTo問題

2020年12月13日 22時55分58秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
[写真]菅義偉首相、宮崎信行撮影。

 日曜出勤なのに、決断できませんでした。

 新型コロナウイルス感染症第3波で、最大の原因だと目の敵にされている「GoToトラベル」について、西村コロナ相は都知事と内閣府で、愛知県知事と電話で会談し、東京23区、名古屋市を一時停止する案について意見交換。その後、首相官邸で菅首相、田村厚労相、加藤官房長官と30分以上協議しましたが、引き続き調整することになった(gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2012130007
)と報じられました。

 新型コロナウイルス感染症は、第1波ではキャバクラなど夜の街クラスター、第2波ではホストクラブなどが目の敵にされ、「潰せ」など経済的な観点がない批難が殺到しました。キャバクラ、ホストクラブはともに風俗営業規制・適正化法にもとづく警察の許可営業ですが、警察に対する批判はなく、SNSでの糾弾となりました。7月22日からは「GoToトラベル」として、法的根拠はなく、第1次補正の1・6兆円でスタート。35%補助なので、4・7兆円のお金が動く計算で、人為的に止められない状況となり、他の問題を差し置いて、菅自民党政権に対する世論の批判の象徴となっています。

 民主党政権での菅直人(かんなおと)首相・民主党代表は「日本をギリシャにするな」「東電福島原発のバッテリーを交換しろ」といった直接の指示で、官邸内外を混乱させ、野党・自民党の塩崎恭久さんらから「菅直人リスク」と呼ばれ、国会内外で徹底批判を浴びました。

 福島原発や東電本店に乗り込んだ菅さん同様に、現首相も行動的で、官邸内の早朝散歩と、ホテル渡り歩きを続けていますが、100日間、病院に視察に行ったことはありません。2021年中にも、自民党内で退陣論が浮上する可能性もあります。

 以上です。


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