【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【7/16】3つ大きく動く、(1)参・予算委閉会中審査(2)枝野・玉木両党「解党」で「民主党」へ(3)Go To キャンペーン「東京のみ除外」で来週から

2020年07月16日 21時31分33秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]取材する宮崎信行(左)と、ひな壇左から立憲民主党の川内常任幹事会議長、枝野代表、福山幹事長ら。

 きょうは3つあります。(1)参議院予算委員会の閉会中審査(2)枝野、玉木両代表が「解党」し「民主党」を結党する見通し(3)今週話題のGo toキャンペーンは「東京発着・都民除外」で予定通り22日からを公明党・赤羽国交大臣が決断ーー意外と動いた日でした。

【参議院予算委員会 令和2年2020年7月16日(木)】

 閉会中審査では、委員長の口上が昨日よりも進化。「新型コロナウイルス感染症と(熊本県を中心とした)令和2年7月豪雨で多くの尊い人命が喪われたのは誠にいたましい限りでございます。お亡くなりになられた方々とそのご遺族に対して深く哀悼の意を表しますと、ともに、困難な状況にあるみなさまに心からお見舞い申し上げます。またこうした状況に対してご尽力いただきますみなさまに深く敬意と感謝を表します」として「お亡くなりになられた方々に黙とうを」ささげました。

 9年前、放射能に関する衆議院厚生労働委員会参考にとして鮮烈な印象を残した、児玉龍彦東大名誉教授が参考人として登場。国民民主党の伊藤たかえさんの「子どものマスク常時着用の指示が出ているが熱中症の懸念があり、登校を控えている児童もいる」との指摘。児玉参考人は「改正インフルエンザ特措法のたてつけをかえて、ガイドラインは全国一律ではなく各自治体ごとに決めるべき。生活保障がある自宅隔離がいい場合も必ず出てくる。各地区の状態にあわせて本人が決め、それを支援する。聴覚障害のお子さんはマスクではなくフェイスシールドでないと伝わらないが、医師会はフェイスシールドではだめだ、と。劇場感染がおこるとガイドラインを守っていないと非難があるが、ガイドラインが今の新宿区では違うレベルになっている。その地区の状況にあわせないと、被害者が被害者を責めるような悪循環になりかねない」と語りました。

 熊本県などの避難所、ボランティアが「ウイズ・コロナ」に対応しておらず、復旧の遅れや避難所のあぶなさも各党から指摘が出ました。

【衆議院 同日】

 衆議院はとくになく、来週は衆参の文科委員会の閉会中審査。

【立憲民主党常任幹事会 きょう令和2年2020年7月16日(木)】
【国民民主党臨時執行役員会 同日】

 前日夕方に枝野・福山・玉木・平野の合計4名しか知らなかったと思われる電光石火の動きがあり、枝野、玉木両代表がきょう「解党して新党」の方向性を各々臨時記者会見で電撃発表。立憲はあす午前に議員会館で緊急議員懇談会を開き、午後にオンラインで県連に説明。国民はあす午後議員県連合同懇談会を事前に予定した中級ホテルで開催。所属国会議員の半分が執行部から説明を受けていませんが、「民主党」は確実な情勢となりました。国民民主党では榛葉賀津也参議院幹事長も「民主党」に参加する意向を示しました。「立憲パートナーズあらため立憲一般党員」は「民主党員」に自動的に移行する見通し。小選挙区の個別の候補者調整に関して両党本部は現時点で考えていない雰囲気を強く醸し出しています。

【新型コロナウイルス感染症対策分科会 同日】

 特措法第6条第5項にもとづく「専門家分科会」を官邸で開催。この直前に、公明党の赤羽一嘉・国土交通大臣が首相を訪ね、今週最大の政治案件だった「Go to キャンペーン」を22日から始めるものの「東京発着・東京都民除外」を発表しました。1次補正では「8月から」でしたが先週の突然の発表「7月22日から」を維持しました。

●あすの予定

 火曜日の閣議の中央省庁幹部人事が官報に掲載。法務省・検察庁では、林真琴検事総長があす付で就任。

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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

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