【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【岡田克也】泉健太代表と並ぶ、ドイツ大使が表敬訪問もそぞろに「日本も防衛費GDP2%やるか」「立憲は憲法改正取り組むか」鋭い矢継ぎ早の質問に岡田さん「ドイツ政府は財源はあるのか」とやり返して助太刀

2022年07月28日 16時22分12秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]立憲民主党本部を訪れた、ドイツのシュミット公使、ゲッツェ大使と泉同党代表、岡田克也常任顧問、源馬謙太郎国際局長、2022年7月28日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党常任顧問の岡田克也さんは、きょねん11月に就いた泉健太代表と初めて、国会議員3人以内、個室で会談しました。泉代表と岡田さんが隣り合うのはこれが初めて。今月の参院選議席減少での党内の代表責任論をけん制するのがねらい。

https://youtube.com/shorts/EqNjijHooyY?feature=share

[動画]ドイツ大使ら表敬訪問の頭撮り、きょう2022年7月28日、宮崎信行撮影。

 きょう令和4年2022年7月28日(木)に泉代表は党本部で、ゲッツェドイツ大使の表敬訪問を受けました。両者はロシアによるウクライナ侵略で国際社会の認識を共有。そのうえでゲッツェ大使は「ドイツは防衛費のGDP比2%への引き上げを決めたが、(きょねん10月以降の自民党の公約のように)日本はどうするのか」「立憲民主党は憲法改正に取り組むのか」と鋭い質問を連発。同国政府のホームページによると、ゲッツェさんは1990年に外務省に入省。大臣秘書官、欧州連合の大使、イスラエル大使、中国大使を歴任した筋金入りの職業外交官のようです。

 この鋭い質問に対して、泉代表が党の方針をていねいに説明。この際、岡田さんがゲッツェ大使に「ドイツは防衛費を2%にするのなら、財源は何らかの手当てをするのか。10兆円規模になるはずだ」と横やりを入れました。岡田常任顧問として、泉代表に助太刀をしたともみてとれそうです。

 日本は「通貨は日銀・国債は財務省」ですが、ドイツは「通貨は欧州中央銀行・国債はドイツ政府」ですので、財政が硬直的になるきらいがあります。

 さて、大使・公使はきょうの会談をまとめた暗号電文をどのように本省に打電したのか。その答えが分かるのは、ドイツ情報公開法を私はつまびらかにしりませんが、10年後とか、30年後とか、いずれにせよ、同国なら世界政治の表舞台に居続けるのは間違いなさそうですから、時間がある人は開示請求をしてほしいところです。

 日本ドイツ友好議員連盟は、川崎二郎会長・岡田克也会長代理の「三重コンビ」が務めてきました。今から11年前の2011年10月にはヴルフ大統領(当時)が同県・伊勢神宮を訪問し、ヴルフ大統領と岡田さんが並んでお手水をしたようすが、同国大使館ホームページで発表されました(当ニュースサイト内関連記事参照)。

きょねん10月の総選挙で川崎二郎さんが引退。その後、遠藤利明会長・岡田克也会長代理の新体制となっています。そのような背景から、きょうの表敬訪問が実現しました。





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