【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

経済の海江田万里か 組織の馬淵澄夫か 第17回民主党代表選、第2次野党期の代表・ネクスト首相はだれ?

2012年12月24日 20時11分57秒 | 第182特別国会(2012年12月)安倍再登板

[写真]海江田万里さん(左、経済産業省ホームページから)と馬淵澄夫さん(右、国土交通省ホームページから)

 第2次野党期の党再建のリーダーと同時に、次の内閣の首相(ネクスト首相)を選ぶ、第17回民主党代表選は2012年12月25日(火)に告示され、同日午後2時からの代表選出集会(両院議員総会)で決まります。報道によると、立候補を予定しているのは、元政調会長で元経産相の海江田万里さんと政調会長代理で元国交相の馬淵澄夫さん。2人とも2度目の立候補になります。有権者は衆議院議員57人と参議院議員88人。中央代表選挙管理委員長は最高顧問で元法相の江田五月さん。野党の代表選ですが、NHKは午後2時から生中継してくださるようです。

 ともに経済閣僚をつとめた2人ということで、いかんせん景気・経済が弱すぎた第1次与党期の立て直しにはもってこいかも知れません。ただし、所信表明はわずか10分間ずつです。馬淵さんは、政府外議員の時代には「脱デフレ・日銀法改正」などを主張しましたが、少し実態経済と金融政策などの連動性については、不確かな感じがします。馬淵さんは民間人、政府内での組織運営の実績をアピールしたいそうで、「経済の海江田」対「組織の馬淵」という構図かも知れません。

 一方、海江田さんは旧総評系産別組織内の参議院議員に浸透しているようですが、実は、隠れ軍事オタクという側面もあります。1期生だった第131回国会の平成6年10月27日(木)の衆院安全保障委員会で、海江田さんは当時の村山富市首相(社会党党首)に次のように質問しました。

 「村山総理は先日、海上自衛隊の観艦式にお出ましになりました」「恐らくこれまではほとんどおつき合いをされていなかったのではないかと思いますが、そうして自衛隊の方たちとおつき合いをして、総理自身の気持ちの中で自衛隊観に変化が起きたのかどうなのか。これは頼もしい存在だとお思いになったのか、あるいは相変わらずこれはなかなか油断のならない存在だと思っておられるのか」「(観艦式で)栄誉礼を受けておられるのを見ておりまして、何となく気恥ずかしいような気がしておるのではないだろうかという気がするのですが、いや男冥利に尽きると思っておられるのか、いやどうもああいうのは苦手だと思っておられるのか、一言お聞かせください」

 村山さんは自治労出身ですが、海江田さんのツッコミはなかなか興味深いところです。

 一方、馬淵さんのブログを読みながら、日常活動して当選したという2009政権交代チルドレンも多いようです。

 いずれにしろ、党再建について、私は楽観していますが、しっかりと目を光らせていく所存です。
 
海江田氏が優位=25日に選出―民主代表選(時事通信) - goo ニュース

 民主党は25日、引責辞任する野田佳彦代表(首相)の後任を選ぶ代表選を告示、午後の両院議員総会で党所属国会議員145人(衆院57人、参院88人)による投票で新代表を選出する。海江田万里元経済産業相(63)と馬淵澄夫政調会長代理(52)の一騎打ちとなる公算だ。参院議員に支持を広げる海江田氏が優位に立つが、態度を保留している議員の動向によっては流動的な面もある。

  代表選に関し、細野豪志政調会長は24日、自らに近い議員に海江田氏支持を伝えた。ただ、細野氏を支持する議員グループとしては自主投票とする方向だ。

  海江田氏は24日午後、参院議員会館で記者団に、自民党の安倍晋三総裁が掲げる金融緩和について「学者の中にもいろんな考え方がある。国民生活を学説の実験台にしてはいけない」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。細野氏を次期幹事長に起用するかどうかについては「代表になれたときに考える」と述べるにとどめた。

  一方、馬淵氏は同日夕、都内のホテルに設置した選対事務局に入り、党所属議員に電話で支持を訴えた。馬淵氏は記者団に「最後はどれほど(党)再生に対する意気込み、熱意、行動力があるのかが問われる」と決意を語った。 



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