【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

大久保秘書の拘置「24日まで」に延長 予算成立絡みの不安定な世論に突入の可能性

2009年03月14日 02時38分25秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 毎日新聞の報道によると、民主党の小沢一郎代表の大久保秘書の拘置期限(14日)の前日にあたる13日、東京地裁裁判官が「3月24日まで」の拘置延長を認める決定を出したとのことです。

 不思議なことに毎日新聞の電子版にしか出ていませんが、「断定調」で書いているので事実だと思います。

 3月24日は火曜日。同じ週の3月29日(土)に2009年度予算案の30日規定(憲法59条)を迎えます。

 参院民主党は3月28日(金)までに本会議で予算案を「否決」するとみられます。この後、両院協議会を開き、衆参での意見のすりあわせに入りますが、明確なルールがない「会議の公開・非公開」「議事録の作成」などについての話し合いが必要です。

 仮に自民党が両院協議会の開催や結論を待たずに3月30日(月曜日)、31日(火曜日)辺りに、「衆院の議決(予算を可決すべし)が国会の議決(予算成立)となる」ことを宣言する衆院本会議を開くと、内閣支持率・政党支持率を大きく下げる可能性があります。

 3月24日までに必ず下される東京地検の「判断」が、年度末の世論に波紋を広げる可能性が強くなりました。地検のエリート検察官は「国策捜査」と言われると、むしろ意気込んで「俺が国を変えてやる」という意識になる傾向があるそうです。よって自民党は検察がつくりだす不安定な世論の中、予算成立をめぐる国会運営の大きな判断を迫られることになりそうです。

 なお、2009年度予算の財源(歳入)を裏打ちする、予算関連法案の参院での採決は4月以降にずれ込むと思われます。さらに麻生首相が13日、追加景気対策を財務大臣に指示しながら、2009年度第1次補正予算案編成の指示を見送ったことから政府自民党は綱渡りの経済・財政運営を迫られることになります。

違法献金:大久保容疑者ら拘置延長を決定 - 毎日jp(毎日新聞)

 東京地裁は13日、小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で逮捕された会計責任者、大久保隆規(47)、前西松建設社長、国沢幹雄(70)両容疑者ら3人について、24日までの拘置延長を認める決定を出した。

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