2013年8月20日付読売新聞7面(国際面)に、元北朝鮮工作員で現在は韓国安保関連機関職員の「金東植」氏(仮名、50歳)の独占インタビューを掲載しました。写真はぼかし加工をされている金氏ですが、7月に「誰も私を通報しなかった」というタイトルの韓国語の著書を出版し、驚きをもって報じられているそうです。
このうち、1990年代前半に、工作員が訓練を受ける朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の首都(平壌)にある、「順安招待所」で、「田中さん」(タナカさん)という身長170センチメートルぐらいの男性に日本語を習っていたと証言しました。奥さんも日本人だったと証言しました。
特定失踪者問題調査会のホームページを見ると、田中さんは複数いますが、1978年6月にウィーンで失踪した、現在64歳の「田中実さん」の可能性があります。
この特定失踪者問題調査会の事務局は、元民社党職員が務めている関係から、民主党政権ではほとんどの拉致問題担当大臣が民社協会員が務めました。もともと民社協会は親韓国(反北朝鮮)なので、このルートで、昨年、韓国にいる脱北者から、複数のルートで、北朝鮮で生存している日本人拉致被害者(特定失踪者)の情報が入っていた、と当時私は聞いていました。
岡田克也副総理は2012年8月31日の、参院での「野田および自公民問責決議」の後の記者会見で、冒頭自ら発言し、「さきほど、日朝間での予備協議が終わったということで」「より高いレベルでの日朝政府間協議をできるだけ早い時期に北京で開催する方向で調整することになったということであり」「日本として重大な関心を持つ拉致問題しっかりとした議論がなされるよう期待をする」「私が外務大臣のときにも」「水面下のいろいろなことはあった」「福田内閣のときに再調査を行うという、そういう合意ができた」「ぜひこのチャンスを逃すことなく、前に動かす、そのことをしっかりと野田内閣としてやっていかなければいけない」と語っています。
しかし、この後、自民党が「近いうち解散を守れ」と抵抗野党化してしまい、3代目の金国防委員長への政権交代直後からの融和ムードと終わってしまいました。
民主党政権化では、尖閣諸島を栗原さんから国が買い取り整備しやすくするなど外交安全保障での実績がありました。できれば、拉致問題も解決したかったところですが、野田問責を打たれたあとの厳しい状況で、総選挙対策に期待しているのではないか、と足元を北朝鮮に見られたのかもしれません。
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