【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「渡辺新党は自民党と協力」福田首相が示唆 デモクラシー重大危機

2008年08月28日 23時59分45秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

 福田首相(自民党総裁)が渡辺新党(改革クラブ、渡辺秀央党首・荒井広幸幹事長)との連携を表明しました。

 首相官邸でのぶら下がりインタビューで、「わたしどもの政策と考え方を含めて、同じ方向であるならば協力していける。国会では、政策が合うのであれば力を合わせてやるのは当然だ」と述べました。

 これは福田首相が自民党と渡辺新党と協力して、参院で法案審議を有利に進めようと企んでいることを示唆したものでしょう。渡辺新党が報道されてから数時間後のインタビューで「新党歓迎・協力示唆」をしたということは、福田さんは渡辺新党構想を事前に知っていた可能性が大きいです。

 二階経産相、古賀選対委員長らが裏で動いていた可能性が指摘されています。渡辺氏ら五人組には「移籍金2億円」が用意されていたという未確認情報もあります。

 また荒井さんは新党日本から離党するときに、田中康夫代表に「分党」を強く迫りました。これは「分党」なら荒井さんに政党助成金が振り込まれますが、「離党」だと政党助成金が受け取れないからです。田中代表は荒井さんに徹底的に抵抗したので、荒井さんはお金に困っていた可能性があります。

 渡辺新党はあす、午後3時から憲政記念館で結党記者会見を開きます。しかし、5人組は政党要件ギリギリですから、1人でも欠けると新党構想は崩壊します。この5人組に税金が振り込まれるなんて悔しくないですか?主権者(国民)の投票行動が一切働かないところで、5人組の新党結成・与党入りに税金まで援助される。許せません。デモクラシーの危機です。

 自民党総裁が渡辺新党をこれだけ歓迎しているということは、自民党は公明党との連立解消を目論んでいるのかもしれません。

 渡辺新党の結成にウラでお金が動いたのではないか?これだけマネー不足の日本でそのお金はどこから調達したんでしょうか?福田首相は新党構想を事前に知っていたのではないか?

 渡辺新党は臨時国会冒頭の争点のひとつとなってきました。

 くどいですが、1人欠ければ、渡辺新党は潰せる、ということをもう一度指摘します。

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新党「同じ方向なら協力」=福田首相(時事通信) - goo ニュース

 福田康夫首相は28日午後、渡辺秀央氏らが結成した新党について「わたしどもの政策と考え方を含めて、同じ方向であるならば協力していける。国会では、政策が合うのであれば力を合わせてやるのは当然だ」と述べた。新党結成を歓迎し、国会対応などでの連携に意欲を示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。



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