【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「3・11」から再スタート 参・決算委員会

2011年04月26日 06時47分47秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意

(このエントリーの初投稿日時は2011年4月26日午前7時)

【2011年4月25日(月) 参・決算委員会】

 参議院決算委員会は、3月11日の大地震発生で暫時休憩後、理事懇談会で散会を宣言していた平成21年度決算の質疑を再開しました。

 鶴保庸介・委員長(自民党、和歌山)は、「ただいまから会議を開きます。この際、一言(いちごん)申し上げます」として立ち上がって発言しました。

 「さる、3月11日、決算委員会は本日と同じここ(参議院)第一委員会室で、平成21年度決算の全般質疑を行っておりました。まさに、そのとき、三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生したため、私は理事と協議のうえ、委員会を暫時休憩し、閣僚にすみやかに官邸に向かっていただきました。この東日本大震災により、各地に甚大な被害がもたらされ、多くの尊い命が失われましたことはまことにいたましい限りであります。犠牲者のご遺族に哀悼の意を表しますとともに、被災者のみなさまにも心から、お見舞い申しあげます。特に本委員会の開催中に、地震が起きましたことを考慮し、犠牲になられた方々のご冥福をおいのりし、黙祷を捧げたいと存じます」と述べました。

 「ご起立下さい」と促すと、閣僚席の菅直人首相、野田佳彦財務相、江田五月法相のほか、各党の委員、参議院事務局員、さらには、強行採決のときも審議拒否のときも常に紙の上から筆を離すことがない記録部員(速記者)も立ち上がり黙祷。「3・11」からの再スタートを切りました。

 時計の針を元に戻すことはできません。参議院決算委員会は僕の大好きな委員会の一つです。ぜひ、自らの職責に専念して欲しいと思います。応援しています。例えば、平成21年度決算を通常国会会期中に是認(承認)し、会計検査院をせっついて、平成22年度決算書を前倒しで8月にも提出させて、各府省の見積もり書(概算要求)提出シメキリの8月31日前から審議入りするくらいにして、時計の針を前に進めて欲しいと思います。



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