民主党代表の岡田克也さんは、平成27年2015年8月21日(金)午後3時からの定例記者会見=写真、筆者撮影、民主党本部内=で
「アベノミクスは到底成功したとはいえないし、国民の半分以上は実感していない」と語り、 アベノミクスを批判しました。
●「アベノミクスは到底成功したとは言えない」
岡田代表は「(第一の矢の)次元を超えた金融緩和で、円安になり、株があがって、もう一つは(第2の矢の)公共事業予算を当初はかなり増やしたということで、安倍政権スタート時には人々の期待を集めたわけですけど、しかし、その後は一向にパッとしないというのが現実ではないかと思います。円安は続いていますから、株の値段が上がったり、円安に伴う企業の利益、(ドルベースではなく)円ベースでの利益が増えていますが、別に輸出が(数量ベースで)増えたわけではないし、設備投資が目の前で増えているかというとそういうわけではない。メディアはかなり囃し立てますが、アベノミクスが成功したとはとても言えない」としました。
●外国人訪日客の増加は民主党政権でのビザ発給要件緩和の実績
「インバウンド(=外国人訪日客)はビザの発給を大幅に緩和して外国人の旅行者を呼ぼうとしたのは民主党政権で実行したことで。非常に中国の方が日本に来やすくなり、それが(アベノミクスの)円安もあって、(年間で)2000万人台をうかがうところまで来たのは良いことだと思います」
●異次元の金融緩和には「出口があるとは思えない」
異次元の金融緩和は「次元を超えた金融緩和」と言い換え、「国債を日銀の大量に買わせて、私は出口があるとは思えない。次元を超えた金融緩和により、大きな重荷を背負った、格段に荷物が重くなった、非常に憂慮しています」
と語り、出口戦略がなく、国債に関するリスクを日本銀行、日本政府が抱え込んだとの認識を示しました。
これに先立つ「冒頭発言」では、自らこの日の日経平均株価の3%の下落に言及。
●日経平均急落は「アメリカの利上げ観測なども一つの原因かと思う」
「アメリカの利上げ観測なども一つの原因かと思います。アメリカの出口戦略が進んでいく中で日本の株価にさまざまな影響を及ぼすことはこれからも予想されます。そもそもこれまで超金融緩和、円安という中での株高で、経済の実際が立ち直った中での株高ということでは必ずしもなかった。株高が政権の評価に直結しているかのような言い方を少し前まで政権側はしていたようですが、今日のような事態をどうコメントするのか。やはり政治というのは日々の株価で一喜一憂すべきものではないことをあらためて申し上げておきます」
と述べ、日経平均と実体経済が関係ないことを示唆し、安倍自民党が日経平均回復をアベノミクスの成功のように喧伝したことを批判しました。
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