【平成27年2015年8月7日(金)衆議院内閣委員会】
大延長国会の金曜日午後2時10分から一般質疑。
内閣官房・内閣府の各大臣のスケジューリングで、この時間帯になったようです。
やはり先週土曜日のTPPハワイ会合の妥結延期に関して、「新聞でしか知らないが」と断りながら質疑がありました。
甘利明TPP相は「日本の交渉者は議会対応があるので日程が限られると言うと、ゼロベースから交渉しようという話にならない(というメリットがある)」としました。
TPP条約の仮とりまとめ第8章の「知的財産権」について、著作権侵害の非親告罪化についてTPP相は「無制限で非親告罪化はありえない」とし、著作者によってパロディーなどを喜ぶ場合もあることから、非親告罪化をそのまま認めることは、今後もあり得ないとしました。おのおの、民主党の佐々木隆博さん、民主党の緒方林太郎さんへの答弁。
この後、「PFI法改正案」(189閣法55号)が趣旨説明されました。これに立ち会ったのが、甘利大臣、西村副大臣、小泉政務官で、どこの担当だかさっぱり分からないと思いましたが、調べたら、中央合同庁舎8号館にある「内閣府PFI推進室」というところのようです。
【同日 衆議院本会議】
まず、谷畑孝さんが衆参あわせて25年の永年在職表彰。
「北朝鮮船舶の出入港禁止制裁の延長の承認の件」(189承認4号)が全会一致で承認され、参議院に送られました。
「医療法改正案」(189閣法68号)が民維共反対、自公賛成多数で可決し、参に送られました。
可視化と司法取引を初めて導入する「刑事訴訟法改正案」(189閣法42号)が採決され、共反対、自公民維賛成多数で「修正」され、参に送られました。
衆では「70時間弱」 審議しており、参では7定例日以上が必要と推測され、4週間以上の審議になると考えるのが妥当とみられますが、今国会はまだ6週間程度あるため、改正刑訴法の成立する公算は極めて高い情勢となっているとみられます。
【同日 衆議院予算委員会】
「8月7日のNHK入り集中審議」ということで、「日本はこの地域における民主主義のリーダーだ」というバーコー庶民院議長の言葉を彷彿とさせます。
予算の実施状況の国政調査で、おもに、「経済情勢など」。
自民党の御法川信英さんは「きょうの関心は何かと言うと、高校野球で、NHK(総合テレビではなく)Eテレで放送しています」と自民党お得意の争点隠し。10年前の「8・8」郵政解散は、「午後7時2分開議、4分解散」と議事録にあり、NHKニュース7の生中継をねらったのは火を見るよりも明らか。それから10年の時がたって、自民党の国民分断工作は深刻です。
前日の8・6広島平和記念式典で、安倍晋三首相(自民党総裁)のスピーチで、「非核3原則の堅持」が過去のスピーチと違い、落ちていたそうで、民主党の4議員がリレーで責めました。そうすると、「あさっての8月9日の長崎平和祈念式典では入れる」という答弁になりました。これについて、民主党の岡田克也代表の同日午後3時からの定例記者会見で「2つの原稿をチェックしてほしい」と語り、広島と長崎の原稿を事前に両方とも見るべきだと、釘をさしました。
◇
民主党の岡田克也代表は平成27年2015年8月7日(金)の定例記者会見で「解散を言うときには覚悟をもって言う」と語り、2015年日米防衛ガイドラインの国内実施のための安保2法案(189閣法72号、189閣法73号)の参での採決に前後して、党首会談や党首討論で、安倍晋三首相(自民党総裁)に解散して信を問うよう直談判する意向があることを、示唆(政治用語で、ハッキリと明言はしないが、今後そう行動する可能性があることをほのめかすこと)しました。
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