恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

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ハルくんの独り言(本編7話)その4

2015-05-26 07:53:41 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編7話)その3へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編7話)その4


♪~

百花「あ、携帯鳴ってる…えーっと、どこに入れたかな」

ひらっ

譲二「あれ?百花ちゃん、何か落ち…。なっ!!」


佐々木が落とした紙切れ。それを拾い上げたジョージさんの顔色が変わった。


百花「え?」

譲二「…な、なんてことだ」

百花「マ、マスター? どうしまし…」


ジョージさんの手元をみた佐々木の顔も引きつっている。

佐々木のポケットから落ちたのは、さっき一緒に撮ったプリクラだった。


百花「それは、ですね…」

竜蔵「ジョージ、どうしたんだ? ん? 何だこれ…」


リュウ兄は、呆然と立つジョージさんからプリクラを奪って叫んだ。


竜蔵「お!春樹と百花のプリクラじゃねーか!」

一護・理人「はあっ!?」


剛史が興味深そうに覗きこむ。

剛史「どれ?」


さっきからみんな何を騒いでいるんだろう?


理人「ちょっと、ハルくん!どういうこと!?」

リっちゃんに問い詰められたけど、よく状況が飲み込めない。


春樹「何? 変顔のこと?」

理人「そういうことじゃなくて!どうして2人でプリクラなんて撮ってるの!」

剛史「まぁ、春樹からは誘わないだろうな」

理人「ってことは、百花ちゃんから誘ったの!?」

百花「そ、それは…」


佐々木が動揺している。

と、りっちゃんが佐々木の腕を掴んだ。


理人「僕も一緒に撮る! 行こう、百花ちゃん!」

百花「え!? 今から!?」

竜蔵「なら、俺も撮りに行くぞ!」

理人「リュウ兄はダメ! 僕と百花ちゃん、2人だけで撮るの!」

竜蔵「ガーン!」

さっきからの騒ぎ…もしかしてプリクラを一緒に撮るって、特別なことなのかな?


例えば恋人がするようなこととか?



引きつった表情のままのジョージさんが言う。


譲二「…俺も、若干ショックだったが…百花ちゃんに笑顔が戻ったからいいことにしよう。理人も諦めろ」


トドメにジョージさんの言葉。諦めろって…。

理人「えー」

やっぱりそうなんだ!

俺、佐々木と恋人でもないのに一緒にプリクラ撮っちゃった…。

うわぁ~。


春樹「佐々木、佐々木!」

百花「何?」

春樹「俺のことより、佐々木の方が心配かも。俺なんかと写ってて、佐々木の評判を落としちゃったら困るんだけど」

百花「ええ!? ないよ! 絶対それは、ない!」

春樹「そうなの?」

百花「そうなの!」

佐々木はなぜか顔を赤くしながらそう言い切った。


それなら…別にいいんだけど…。


ふと…。さっきから一護が黙ったままなのに気づいた。

一護を見る。

視線が合ったが一護はすぐに目をそらせた。

一護「…」


一護…もしかして、お前…佐々木のことを本気で…。


ハルくんの独り言(本編7話)~子供時代の思い出へつづく

 


ハルくんの独り言(本編7話)その3

2015-05-25 08:10:18 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編7話)その2へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編7話)その3


帰り道、佐々木に尋ねた。


春樹「…ちょっとは元気になった?」


佐々木はちょっとびっくりしたように見返した。

そして、にっこり微笑んだ。



百花「うん、元気になった! ありがとう」

春樹「だって俺、佐々木の笑った顔好きだもん。俺だけで独占したいくらい」


佐々木と見つめ合う。

そうだ。

俺、佐々木の笑顔が見たくて色々元気づけようとしたけど…。

出来ることなら、佐々木の笑顔は俺だけのものにしておきたい。


百花「…私、ハルくんに励ましてもらってばっかりだね」

春樹「そう? 俺は逆に佐々木に励ましてもらってるよ?」

百花「そうなの?」

春樹「そうなの」

百花「ハルくんでも落ち込んだりすることあるの?」


佐々木に真面目に尋ねられて、俺は苦笑した。


春樹「俺を何だと思ってるんだよ」

百花「いや、そういう意味じゃなくて…。ハルくん、何でも完璧にこなしちゃうから、困らないんじゃないかなって」

春樹「…」


佐々木…。俺、全然完璧じゃないよ…。

この間だって、佐々木に八つ当たりして悲しませたし。

本当はもっともっと、佐々木が考えるような完璧な人間になりたいって思うけど…。

時々、これ以上は俺には無理って思えてくる。


春樹「…応えるのも、割と大変だけどね」


☆☆☆☆☆


カランカラン…

クロフネの戸を開けて入るとみんなが揃っていた。


百花「戻りましたー」

譲二「おかえり、百花ちゃん」

竜蔵「おう! お前ら、どこ行ってたんだよ!」

理人「ハルくん、ずるーい!百花ちゃんのこと独り占め?」

春樹「そういうわけじゃないよ。」

百花「…」

一護「…で? 何してたんだよ」


一護の言葉は、何気にトゲトゲしている。


春樹「ちょっとね」


俺は曖昧にごまかした。

佐々木を元気づけるために、空手の練習をサボったなんて……佐々木にばれないようにしないと。

佐々木に耳打ちした。


春樹「今日、出かけた理由は、2人だけの秘密にしとこっか」



ジョージさんと話している佐々木を置いて、みんなの輪の中に入った。

みんなから空手の試合のことを色々と聞かれる。

俺は今度の大会の日程を伝えた。


竜蔵「よし!今度の大会は応援に行くからな!」


マズイな…。

佐々木には空手の練習をサボったことは内緒にしたいんだけど…。


春樹「リュウ兄、声でかいって」

竜蔵「いいだろ!俺達しかいないんだし」

春樹「そういう問題じゃなくて…」

百花「大会?」

あ~あ、聞こえちゃったか…。

佐々木が不思議そうに聞く。


理人「あれ? 百花ちゃん、知らないの? ハルくん、今度、空手の大会なんだよ」

百花「そうなの?」

竜蔵「今日はてっきり練習してると思ったんだけど、道場行ってもいなかったし…」

春樹「リュウ兄!」


もう…勘弁してくれよ…。


百花「え…」


佐々木が申し訳無さそうに言う。

百花「ごめん…ハルくん、私…」


もう…。そんな顔を見たくないから今日出かけたのに…。


春樹「気にしなくていいよ。俺が佐々木と出かけたくて、サボっちゃったんだし」


俺はわざと明るく言った。


百花「ハルくん…ありがとう」

春樹「うん!」


なんとか…気にしないでもらえたかな?


ふぅ。


その4へつづく


ハルくんの独り言(本編7話)その2

2015-05-24 07:16:27 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編7話)その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編7話)その2


2人でゲームセンターに入り、プリクラの機械を探す。

いつもは気にしたことも無かったから、プリクラ機の中に入るのは初めてだ。


機械「お金を入れてねー」

春樹「うわ、狭っ…」


中に入ると結構狭い。


春樹「プリクラん中って、暑いし狭いんだね」

百花「ハルくん、プリクラ撮ったことないの?」

春樹「ないよ! 撮ろうと思ったことないし」

百花「あ、ごめん・・・やっぱりイヤだった?」

春樹「そんなことないよ。ただ、きっかけがなかっただけ。一護とかと撮っても暑苦しいだけだろ?」

春樹「それで…これって、どうやるの?」


初めての俺に佐々木は色々と教えてくれる。

やっぱり女の子はこういうのが好きなんだな。

機械に「ハイ、ポーズ!」と言われて撮れた写真が画面に写る。


春樹「げ…俺、変な顔」

機械「次、撮るよ~」

春樹「え? まだ撮るの?」

百花「ハルくん、ポーズポーズ!」


佐々木は慣れっこなのか、バッチリポーズを決めて微笑んでいる。


春樹「あ、え、えっと…」

機械「ハイ、ポーズ」


うわっ、待ってくれよ…。

カシャッ




出て来たプリクラに感心する俺を、佐々木は「おじいちゃんみたい」だなんて言って笑う。

俺は「初めてなんだから、仕方ないだろ」とちょっとふてて見せたけど……。

とにかく、佐々木が元気になってよかったって思う。

やっぱり、一緒に出かけて正解だった。



出来たプリクラを「どこに貼ろうかな」と俺が悩んでると、なんだか佐々木は慌ててる。

え?

春樹「もしかして、人に見られるの、イヤ?」

百花「イヤじゃない…けど」

春樹「けど?」

百花「みんなに冷やかされちゃうよ?」

春樹「でも、佐々木が撮ろうって言ったんだよ?」

百花「ハルくんがイヤなわけじゃないよ! 私とプリクラ撮ったとか、ハルくんに変な噂流れちゃったら、どうしよう…」

思いもよらない佐々木の言葉に俺は戸惑った。


春樹「へ?」

百花「ダメだ!ハルくん、やっぱ捨てよう!」


一人で慌ててる佐々木がなんだか可愛くて、可笑しくて俺は腹を抱えて笑ってしまった。

そんな俺を困惑したように眺める佐々木。

俺は佐々木に「さっき笑われたしおあいこだね」って言った。


百花「う…やっぱりハルくんて、根に持つタイプ」


拗ねた佐々木も可愛い。


春樹「さあ? どうでしょう。それと…俺は絶対これ、捨てないよ? 佐々木は捨てちゃうの?」

百花「…捨てない」

春樹「なら、よかった」


佐々木の口からプリクラは捨てないと言ってもらって、少しホッとする。

だって、せっかく佐々木と一緒に撮った記念のプリクラなんだから…大切に取っておいて欲しいよね。


百花「次はどうしようか!」

春樹「そうだな…佐々木は何したい?」

百花「少し休憩したいかも…あの中、暑かったから喉渇いちゃって…」

春樹「俺も」


ああ、ジョージさんのアイスコーヒーが飲みたい…。

って、もしかして佐々木もおんなじこと考えてるかな?


春樹「佐々木、今ジョージさんのコーヒーが飲みたいって思わなかった?」

百花「すごい!どうして、分かるの?」

春樹「俺も同じこと考えてたから。戻ろうか、クロフネに」

百花「うん!」

佐々木の返事は、一緒に出かける前よりも元気に聞こえた。


その3へつづく


ハルくんの独り言(本編7話)その1

2015-05-23 07:32:26 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編6話)その4へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編7話)その1


今日は空手の練習日だ……が、サボる。

迷いはない。昨夜からいろいろ考えてそう決めたから。

クロフネのドアを開けて、元気に挨拶した。


春樹「こんにちはー」

譲二「いらっしゃい! あれ? 今日はお前…」


今日が空手の練習日だと知ってるジョージさんは、困惑したように俺を見つめた。

俺はそのことを佐々木に悟られないようにと慌てて言った。


春樹「いいの、気にしないで」

百花「ハルくん、何か飲む?」

春樹「いや、今日は佐々木に用があって」

百花「私?」

春樹「俺とちょっと、お出かけしようよ」

百花「お出かけ?」


佐々木は、きょとんとした顔で俺を見つめた。


☆☆☆☆☆


俺のせいで元気の無くなった佐々木を元気づけたくて、外に連れだしたものの…。


百花「ハルくん、どこに行くの?」


佐々木が少し戸惑ったように言う。

ごめん……。どこに行くか具体的なことは考えてなかった。



春樹「んー、そうだな…映画でも見る?」

百花「え? もしかして、特に目的ないの?」

春樹「うん」

百花「じゃあ、どうして…」

春樹「佐々木、元気なかったから」

百花「私?」

春樹「そう、進路のことで悩んでたでしょ?」

百花「それは…」

春樹「だから、今日はパーッと遊ぼうと思って」

百花「ハルくん…」


ちょっと感激したような顔で佐々木が俺を見つめた。

やっぱり誘ってよかった。


春樹「それに、佐々木には笑っててほしいから。せっかく笑った顔が可愛いのに、辛い顔してるのは勿体ないよ」

百花「またすぐそうやって…!」

春樹「ハハッ!本当だって。えーっと、それでどうしようか? 映画とか言っちゃったけど、佐々木は何したい?」

百花「えっと…」


佐々木はちょっと考え込んだ。


百花「うーんと…あ! 海に行きたい」

春樹「いいね! 楽しそう! 今日は佐々木のしたいことしよ?」

百花「ありがと!」


と言っても…海? って、ここから行くには…。


春樹「えっと…どっちの方向だっけ?…」

百花「うーんと…」


しばらく考え込んでいた佐々木が振り向いた。

何か言いたげにしている。


春樹「佐々木? どうかした?」

百花「あの…やっぱり、ゲームセンター行かない?」

春樹「ゲーセンに? いいけど…どうしたの? 急に」

百花「えっと、その…い、一緒に…」


言い淀んだ佐々木の顔が少し赤らんでいる。

なんだろう?


春樹「一緒に?」

百花「プ、プリクラ…撮りませんか?」


なんだ、そんなことか。


春樹「いいよ」

百花「え!?」

春樹「いきなり深刻な感じになるから、どうしたのかと思って心配したよ」

百花「だって、その、キライかなぁって」

春樹「好きとか嫌いとか考えたことないけど…。いいよ、撮ろう」


深刻なことじゃなくてホッとした。

安心した俺は、佐々木と2人ゲームセンター目指して歩いて行った。

その2につづく


近づいていく2人の距離~その9

2015-05-22 07:42:49 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

近づいていく2人の距離~その9


〈アリサ〉

譲二「美緒は俺の元恋人だって前に話したよね?」

アリサ「うん」

譲二「彼女は俺を捨てて、好きな男のもとへ出て行った…」

アリサ「ひどい…」

譲二「いや…。ひどくはないんだ…」

アリサ「どういうこと?」

譲二「ひどいのは俺の方なんだ」



そう言って、ジョージは微笑んだ。

その笑顔はとても辛そうだった。

ジョージはどう話そうか迷うようにしばらく黙り込んだ。


譲二「俺は…美緒が別な男のことを好きだと知ってて…。身体を奪い、無理やり自分の恋人にした…」

アリサ「え?」

譲二「俺は彼女と三年間付き合ったけど、その間も美緒はその男のことを好きだった」

譲二「俺は彼女と結婚したいと思ってた…。でも、その前に美緒はその男と再会し…俺は捨てられたって訳さ」


ジョージはおどけて笑ってみせた。

あたしは言葉が出なかった。


譲二「軽蔑するだろ? 俺は最低の男だ…」


あたしはジョージを慰めたくて抱きしめた。


アリサ「ジョージはその人のことをすごく好きだったの?」

譲二「ああ…。美緒は…俺より10歳下でね。美緒が子供の時から俺は知ってた。その頃はとても懐いてくれてて…。
10年くらい離れて過ごしたんだけど…。送られてくる写真を見てるうちにだんだん彼女のことが好きになって…。再会した時には自分を抑えられない位好きになってた…」

アリサ「ジョージ…。あたしじゃその人の代わりになれないよね?」


ジョージは悲しそうに微笑んだ。


譲二「ちゃんとなってるよ…」

アリサ「うそ!」

譲二「嘘じゃない。俺が落ち込んだ時、何度もアリサに慰めてもらったよ。
俺の心は壊れかけてて…。
気を抜くとすぐ空中分解しそうになるけど…、今までなんとか踏ん張って来たのはアリサのお陰さ…」


あたしたちは抱きしめ合った。


譲二「今度はアリサのことを教えて…」


あたしはジョージに質問されるまま、どんな家庭に育ったのか、なぜ娼婦をしていたのかを話した。


アリサ「軽蔑する?」

譲二「いや…。軽蔑するくらいなら、最初から付き合ってないさ」


あたしたちは抱きしめ合い、キスを重ね、身体を何度も重ねた。


アリサ「大丈夫? まだ気分が悪い?」

譲二「少しね…。でも、アリサのことはもっと抱きたい…」


あたしたちは前よりももっと仲良くなった。



『近づいていく2人の距離』おわり