恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ハルくんの独り言(本編7話)その3

2015-05-25 08:10:18 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

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☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編7話)その3


帰り道、佐々木に尋ねた。


春樹「…ちょっとは元気になった?」


佐々木はちょっとびっくりしたように見返した。

そして、にっこり微笑んだ。



百花「うん、元気になった! ありがとう」

春樹「だって俺、佐々木の笑った顔好きだもん。俺だけで独占したいくらい」


佐々木と見つめ合う。

そうだ。

俺、佐々木の笑顔が見たくて色々元気づけようとしたけど…。

出来ることなら、佐々木の笑顔は俺だけのものにしておきたい。


百花「…私、ハルくんに励ましてもらってばっかりだね」

春樹「そう? 俺は逆に佐々木に励ましてもらってるよ?」

百花「そうなの?」

春樹「そうなの」

百花「ハルくんでも落ち込んだりすることあるの?」


佐々木に真面目に尋ねられて、俺は苦笑した。


春樹「俺を何だと思ってるんだよ」

百花「いや、そういう意味じゃなくて…。ハルくん、何でも完璧にこなしちゃうから、困らないんじゃないかなって」

春樹「…」


佐々木…。俺、全然完璧じゃないよ…。

この間だって、佐々木に八つ当たりして悲しませたし。

本当はもっともっと、佐々木が考えるような完璧な人間になりたいって思うけど…。

時々、これ以上は俺には無理って思えてくる。


春樹「…応えるのも、割と大変だけどね」


☆☆☆☆☆


カランカラン…

クロフネの戸を開けて入るとみんなが揃っていた。


百花「戻りましたー」

譲二「おかえり、百花ちゃん」

竜蔵「おう! お前ら、どこ行ってたんだよ!」

理人「ハルくん、ずるーい!百花ちゃんのこと独り占め?」

春樹「そういうわけじゃないよ。」

百花「…」

一護「…で? 何してたんだよ」


一護の言葉は、何気にトゲトゲしている。


春樹「ちょっとね」


俺は曖昧にごまかした。

佐々木を元気づけるために、空手の練習をサボったなんて……佐々木にばれないようにしないと。

佐々木に耳打ちした。


春樹「今日、出かけた理由は、2人だけの秘密にしとこっか」



ジョージさんと話している佐々木を置いて、みんなの輪の中に入った。

みんなから空手の試合のことを色々と聞かれる。

俺は今度の大会の日程を伝えた。


竜蔵「よし!今度の大会は応援に行くからな!」


マズイな…。

佐々木には空手の練習をサボったことは内緒にしたいんだけど…。


春樹「リュウ兄、声でかいって」

竜蔵「いいだろ!俺達しかいないんだし」

春樹「そういう問題じゃなくて…」

百花「大会?」

あ~あ、聞こえちゃったか…。

佐々木が不思議そうに聞く。


理人「あれ? 百花ちゃん、知らないの? ハルくん、今度、空手の大会なんだよ」

百花「そうなの?」

竜蔵「今日はてっきり練習してると思ったんだけど、道場行ってもいなかったし…」

春樹「リュウ兄!」


もう…勘弁してくれよ…。


百花「え…」


佐々木が申し訳無さそうに言う。

百花「ごめん…ハルくん、私…」


もう…。そんな顔を見たくないから今日出かけたのに…。


春樹「気にしなくていいよ。俺が佐々木と出かけたくて、サボっちゃったんだし」


俺はわざと明るく言った。


百花「ハルくん…ありがとう」

春樹「うん!」


なんとか…気にしないでもらえたかな?


ふぅ。


その4へつづく