恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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鈴音~その2

2015-05-29 07:55:15 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

鈴音~その2


〈アリサ〉
ジョージのベッドで愛し合った後、ジョージにギュッと抱きしめられた。


譲二「ありがとう、アリサ」

アリサ「どうしたの? 急に」

譲二「いつも、こんな俺のことを慰めてくれて…」

アリサ「そんなこと…」


あたしはジョージのことが大好きだから…。

だけど、口から出た言葉は違っていた。


アリサ「あたしはジョージの愛人だからね…。お金もたくさんもらってるし、ジョージを慰めるのは当たり前のことだよ」


一瞬ジョージは言い淀んだ。


譲二「…そうだね。だけど、アリサには感謝してるよ」

アリサ「そんな…感謝なんて」


あたしはジョージの額にかかった前髪を掻きあげた。

愛しい人の瞳が露わになる。


アリサ「ジョージはいつもあたしに優しくしてくれるから…、それだけで充分だよ」


ジョージの頭を抱き寄せて、そっと唇にキスをすると、ジョージからもキスを返してきた。

そして、あたしの唇をむさぼるように…何度も何度もそれを繰り返した。




☆☆☆☆☆

ジョージは仕事にでかけているから、昼間はあたし一人で過ごす。

洗濯機から取り出した洗濯物をベランダに干していく。

それが終わると手すりにもたれて、ぼんやりと景色を眺めた。


風が髪をなぶっていく。


顔にかかる髪を払いのけながら、昨夜のジョージの言葉を思い出した。


……『アリサには感謝してるよ』


感謝かぁ…。

好きな女の子を抱いた後で『感謝してる』なんて言わないよね? 


普通の恋人なら、『大好き』とか『愛してる』とか…。

あ~あ…。あたしも、美緒さんのようにジョージに愛してもらいたい…。


思わず漏れた本音にため息をつく。


ジョージと暮らす前のことを思えば、今は天国みたいなものなのに…。


大好きな人と一緒に暮らして、時々朝まで愛してもらって…。


贅沢だよね…。



でも、人間は幸せにはどんどん慣れっこになって、もっともっとと求めてしまうものみたい。



その3へつづく