華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ペイフォワード

2009年10月20日 09時20分31秒 | Weblog
先日、仲良しKorean・Lizと駅で話していたときのこと。彼女は同じ大学の看護科の3年生。不要になった教科書をそのとき一冊くれた。そして私はちょうど実習に出る前だったので、電車を待っている間、彼女にいろいろとアドバイスを受けていた。そのとき、まったく知らない、少し年配の女性がツツ…と寄ってきて

「アナタたち、QUT(うちの大学)の生徒なの?」

そうですけど何か?

「私も看護科の生徒なの。要らなくなった教科書をあげるわ。私も友人から貰い受けたものだからただでいいわよ」。

マジっすか?

超ラッキー。

前にも触れたことがあるけど、教科書はとにかく高い。一冊平気で一万円を超す。そのくらい価値があるものとは言え、それらを各科目ごとに買い揃えるとなるとかなり痛い出費になる。値段がネックになって買わない生徒もいるほどだ。しかし、私のようにじっくり勉強しないとついていけないタイプは必須と言っていいだろう。
その女性はオーストラリア人で、今学期が最終のよう。ゆえに教科書がもう要らないそうだ。しかも私たち留学生は現地学生にくらべ4倍近い授業料を払っているので気の毒にも思ってくれたらしい。でも古本屋にいけば売れるのに。すげー親切。

私はその翌週から実習だったため大学に行かない旨を伝え、電話番号とメールアドレスを交換。今週会うことになっていた。そして先日の日曜日に会いたいとメールすると。

返事が来ない。

たばかられた!?

とりあえず今日いっぱい待って、連絡がなかったら電話してみようと思っている。
元々、棚からぼた餅のような話だったので本当にいただけなくてもガッカリはしない。それよりか、こうして知らない人に対してでもフレンドリーに声を掛けてくるあたりがオーストラリアのいいところだとしみじみ。昔の日本もそうであったとは思うけど。“情けは人のためならず”(確か英語ではPay Forwardと言ったと思う)。本が頂けたとして、近い将来、私と同じような下級生を見つけたら絶対同じことをしようと決めている。

連絡あるといいなー。

…お金も浮くし。
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