二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

駒はヨコシマ!

2024-04-01 14:23:15 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
久しぶりに二胡の事です。
最近お客様からご要望の多いのがこの駒
画像では似たように見えますが、左はにこのこま(松節)そして右側が彪駒
鮮やかに音が!
という意味で名付けた彪駒です。
以前私の作った彪駒や黒彪駒など、ネットで販売してもらってたのですが、案の定ネットでもあるいは直接お客様から、「言ってるほどではない!」
と批判というかご意見いただきました。
そこで販売を中止したのです。
勿論その後お店にいらした方や、調整会などでお会いした方で、そのように合わなかったという方には駒を削ったりして調整させてもらったり、あるいは皮が柔らかくなって来ていて、かなり高さのあるものでないと音になり切れなかった駒は交換したりもしました。
二胡の駒は高さが大切です。
これは二胡の駒だけでなくヴァイオリン系の駒も同じです。
コントラバスなどの駒は高さが調節できるようになっているのもあるくらいです。

そこで、考えたのが、松節の駒、左側ですね。

これは、少し高めに作っておくと、ほとんどの二胡を鳴らしますし、しばらく弾きこんでいるうちに木の柔らかいところ、冬目が振動で少し潰れてきて馴染んでくるのです。
だからでしょうね、昔はこの松節が二胡の駒として標準だった時代もあるようです。
ところが、元々の松の木からこの画像のように真横に製材するのが大変で次第につくられなくなったようです。それもありますが、他の木、紫檀や老紅木の方が、高さが合いさえすれば音が良いと思う人も増えてきたのか、この30年くらい様々な材料で二胡駒が作られ販売されてきています。

駒は高さが合いさえすれば、どんな木でもそれなりの音で二胡はなります。
また老紅木の音が良い、紫檀の音が、あるいは黒檀の駒の音がと人の好みも様々ですから、自分の納得するものに出会うまで、沢山購入している人もいます。
そんななかで、やはり、この彪駒(ゼブラウッド)の横の縞がしっかりしたものは本当に鮮やかに音色を引き出してくれると、最近になっってまた制作依頼も増えてきています。
この彪駒、本当は高さを楽器に合わせた方が良いのですが、それでも、多少の違いは、松節ほどではなくとも吸収してくれるようで、ご来店のお客様には大変人気なのです。
以前ネットでは色々言われたのですが、(もちろん沢山褒めてくれた人も多いです)この松節と彪駒は比較的多くの二胡を鳴らすようです。
ですので、もしかしたら、ご自身の楽器が10年も15年も弾きこんできて皮が柔らかくなってしまっていない限り、あるいは、何か不具合で皮がゆるくなっていない限り、相当良く皆さんの楽器を鳴らすと思いまして、また発売することにしました。
ですから購入される皆さんも、ご自身の二胡の皮の状態、を考えてから購入してください。

どうぞよろしくお願いします。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ




Comment    この記事についてブログを書く
« 名前は「B」!! | TOP | 光舜松脂の通販が一時停止し... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと