二胡の頭は曲がっているところは同じ種類の別の木を接着してあります、
経年変化で木が動いたり、膠などが劣化すると、接着部分がはがれます。
その時には

このように平らになります。
それでは修理の順番を追って説明していきます。
平らに見えてもそこには膠やボンド
が残っています。指で触ってみると、ガサガサしているのが分かります。

そのガサガサをとります。(これをとらないと粉状態の膠の上にさらにボンドを乗せても再度剥がれるからです。
取る方法は

このように小さな刃物、(これはオルファカッターのアートナイフというのを私は使っています)
これをこの画像の様に、刃物を立てて、こそげとるように擦ってください。
この時に気を付けることは木の中心から外に向かって刃物を動かすことです、
しばらく擦っていると、

今半分作業したろころですが、その部分が光ってきますね、膠やボンドが取れた状態です、
続けてあと半分を中心から外に向かって刃物でこそげ落してください
これは取れた棹の方も同じようにやってください。
いくら平らにはがれたといっても、このくらいの隙間ができてしまうものもあります、

木が動いて多少反ってしまっているのでしょう。
プロの場合は、これをきれいに平らに削りなおします。そのほうがより接着力は上がります、
そして使うボンドも別の物になりますが、今回は、普段あまり木など削ったりしない方でもできる方法を考えました。
さてここで、用意するものがあります。
まずは、輪ゴムです(私の場合は自転車のチューブを細くしたものを使いますが、ご家庭でやる時にはこの輪ゴムでもかなり効果があります。
それをこのように二本とりにして、二本づつ繋げて、20センチくらいの長さにしてください、長ければ長いほど締め付ける力は強くなります

それからマスキングテープ
ボンド、先日のデンペンの時に使ったボンドと同じものです。

このボンドを、このくらい、

木の中心に3滴くらい、これで十分です、多すぎると、接着力が弱くなります。
このボンドは棹か頭かどちらかい一方につけてください。
そして、両方を手にもって強く、つよく合わせます。
なるべくきれいに合わせてください。
それからこのようにマスキングテープで、合わせたのがずれないように、上も下も止めます。
この作業はどなたかと、お二人でやったほうが良いかもしれません。
それから先ほどの輪ゴムをくるくると強く引っ張りながら巻き付けていきます。

輪ゴムを巻き付けた最後のところはマスキングテープで固定してください。
この時合わせ目がずれていないか確かめてください。
できたらボンドつけるところからこの輪ゴムを巻きつけるまでは5分くらいで完了させてください。
これでかなり接着の面が、密着します。
このボンドは大体3時間ぐらいでは動かなくなります、完全効果は24時間と書いてありますが、
まあ、半日置けば、 無理やり剥がさない限りは剥がれません。その後の作業は半日置けばできるでしょう。
半日立ちました、輪ゴムとマスキングを外すと、

この程度の隙間が出ていることもありますが、
ついているからこれでよいと、おもわれる方はここで終わりにしてもよいかと思います。
これはボンドがはみ出ていませんが、最初にボンドをつける時に多すぎると、ボンドがはみ出てしまいます。
そのままにしている人もいますが、出来たら刃物で削ずりとってみてはいかがですかね。
但し丸一日は運んだり、ぶつけたりしないようにしてください。
さてここから、もっときれいにしたいという方は、以下は、中国でも、日本のプロでも同じような方法で木の亀裂や、頭の補修などで行われている方法です。
更に別のボンドを用意してください。
私は、これを使います

ヘンケルのロックタイト460、あるいは403などもあります。
瞬間接着剤です、これは浸透性のあるもので細い隙間などに入り込んでいきます。
ほかにもアロンアルファーや、中には100円ショップの瞬間接着材などもあるようです。
好みで使ってもよいと思いますが、この460は固まっても色の変化がないのです。
普通、瞬間接着剤というのは、水分を吸収して硬化していきます。
その時にどうしても白濁してしまいますが、これは比較的白濁しないのです。
さてこれをどう使うかと言いますと、
まず120番くらいの(150番くらいでも良いです)紙やすりで、

このように接着面に沿って軽く削り込みます。
するとその削った粉が接着したときにできた隙間に入り込んでいきます。
その時にこの粉が隙間に入り込むように強く押し込んでください。指でも大丈夫です。
私はほんとに小さなハンマーで軽くたたいていきます。こうすると仕上がりがとてもきれいです。
それから接着面に沿ってこの460を流していきます。この時にも瞬間接着剤が良く浸透するように、何か硬いもので押し込んでください。

このボンドが乾いたら、再度、紙やすりをかけます、(10分後くらいですかね)
最初は120番次に240、、400、800、それから、1500、最終的には、コンパウンドで磨くと

このような仕上がりになります。これは二胡の普通の仕上がりと同じです。
ただここまでしなくとも、1000番くらいの市販のかみやすりでみがいたあと、
着色剤入りの蜜蝋などを塗っているメーカーもあるようです。
ですから楽器によっては布地で棹を磨くと何となく黒くなるものもあるのはそのためです。
次回は、割れた頭の補修です。
経年変化で木が動いたり、膠などが劣化すると、接着部分がはがれます。
その時には

このように平らになります。
それでは修理の順番を追って説明していきます。
平らに見えてもそこには膠やボンド
が残っています。指で触ってみると、ガサガサしているのが分かります。

そのガサガサをとります。(これをとらないと粉状態の膠の上にさらにボンドを乗せても再度剥がれるからです。
取る方法は

このように小さな刃物、(これはオルファカッターのアートナイフというのを私は使っています)
これをこの画像の様に、刃物を立てて、こそげとるように擦ってください。
この時に気を付けることは木の中心から外に向かって刃物を動かすことです、
しばらく擦っていると、

今半分作業したろころですが、その部分が光ってきますね、膠やボンドが取れた状態です、
続けてあと半分を中心から外に向かって刃物でこそげ落してください
これは取れた棹の方も同じようにやってください。
いくら平らにはがれたといっても、このくらいの隙間ができてしまうものもあります、

木が動いて多少反ってしまっているのでしょう。
プロの場合は、これをきれいに平らに削りなおします。そのほうがより接着力は上がります、
そして使うボンドも別の物になりますが、今回は、普段あまり木など削ったりしない方でもできる方法を考えました。
さてここで、用意するものがあります。
まずは、輪ゴムです(私の場合は自転車のチューブを細くしたものを使いますが、ご家庭でやる時にはこの輪ゴムでもかなり効果があります。
それをこのように二本とりにして、二本づつ繋げて、20センチくらいの長さにしてください、長ければ長いほど締め付ける力は強くなります

それからマスキングテープ
ボンド、先日のデンペンの時に使ったボンドと同じものです。

このボンドを、このくらい、

木の中心に3滴くらい、これで十分です、多すぎると、接着力が弱くなります。
このボンドは棹か頭かどちらかい一方につけてください。
そして、両方を手にもって強く、つよく合わせます。
なるべくきれいに合わせてください。
それからこのようにマスキングテープで、合わせたのがずれないように、上も下も止めます。
この作業はどなたかと、お二人でやったほうが良いかもしれません。
それから先ほどの輪ゴムをくるくると強く引っ張りながら巻き付けていきます。

輪ゴムを巻き付けた最後のところはマスキングテープで固定してください。
この時合わせ目がずれていないか確かめてください。
できたらボンドつけるところからこの輪ゴムを巻きつけるまでは5分くらいで完了させてください。
これでかなり接着の面が、密着します。
このボンドは大体3時間ぐらいでは動かなくなります、完全効果は24時間と書いてありますが、
まあ、半日置けば、 無理やり剥がさない限りは剥がれません。その後の作業は半日置けばできるでしょう。
半日立ちました、輪ゴムとマスキングを外すと、

この程度の隙間が出ていることもありますが、
ついているからこれでよいと、おもわれる方はここで終わりにしてもよいかと思います。
これはボンドがはみ出ていませんが、最初にボンドをつける時に多すぎると、ボンドがはみ出てしまいます。
そのままにしている人もいますが、出来たら刃物で削ずりとってみてはいかがですかね。
但し丸一日は運んだり、ぶつけたりしないようにしてください。
さてここから、もっときれいにしたいという方は、以下は、中国でも、日本のプロでも同じような方法で木の亀裂や、頭の補修などで行われている方法です。
更に別のボンドを用意してください。
私は、これを使います

ヘンケルのロックタイト460、あるいは403などもあります。
瞬間接着剤です、これは浸透性のあるもので細い隙間などに入り込んでいきます。
ほかにもアロンアルファーや、中には100円ショップの瞬間接着材などもあるようです。
好みで使ってもよいと思いますが、この460は固まっても色の変化がないのです。
普通、瞬間接着剤というのは、水分を吸収して硬化していきます。
その時にどうしても白濁してしまいますが、これは比較的白濁しないのです。
さてこれをどう使うかと言いますと、
まず120番くらいの(150番くらいでも良いです)紙やすりで、

このように接着面に沿って軽く削り込みます。
するとその削った粉が接着したときにできた隙間に入り込んでいきます。
その時にこの粉が隙間に入り込むように強く押し込んでください。指でも大丈夫です。
私はほんとに小さなハンマーで軽くたたいていきます。こうすると仕上がりがとてもきれいです。
それから接着面に沿ってこの460を流していきます。この時にも瞬間接着剤が良く浸透するように、何か硬いもので押し込んでください。

このボンドが乾いたら、再度、紙やすりをかけます、(10分後くらいですかね)
最初は120番次に240、、400、800、それから、1500、最終的には、コンパウンドで磨くと

このような仕上がりになります。これは二胡の普通の仕上がりと同じです。
ただここまでしなくとも、1000番くらいの市販のかみやすりでみがいたあと、
着色剤入りの蜜蝋などを塗っているメーカーもあるようです。
ですから楽器によっては布地で棹を磨くと何となく黒くなるものもあるのはそのためです。
次回は、割れた頭の補修です。