二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

色々なお問合せ・どうしたら二胡造りを仕事にできるのか?

2020-04-27 12:01:08 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
この質問、たまにあります、

趣味で二胡を作っている方は、かなりおられるのではないでしょうか。

趣味だからと言って、中途半端なものというわけではありません。

中には相当良い音の物を作る方もおられますし、時々は販売している方もおられます。

ただそのような方というのは、今までに仕事として、ものを作り出すことをやっていた方が多いようです。

それも単に知識ということではなくでは、ご自身手を動かして何かを作り出して来ていた方でしょう。

電気工事をやってきた方で、とても素敵な花窓など作っている方もいらっしゃいますし、

仕事はプラスチック系だけれど、趣味で木の船を作っていた方とか、この方は人工皮まで作り出して販売しておられます

あるいは自動車会社に勤めていて、その定年後になどという方もいらっしゃいます。

また趣味で販売はしていなくとも、年間10台以上作っている方などもいらっしゃいます。

この方も若いころから、木工が趣味であったという話を聞いたことがあります。

いずれにせよ、何らかの形で機械を使ったり、木を削ったりするのに慣れている方ということが言えると思います。

また、費用は、どのくらいかかるのかというお話もありました。

もし仕事にしていくとすれば、機械だけでも、中古で集めても、200万くらいはしてしまうでしょう。

木はネットなどでぽつぽつと買えば、黒檀などでしたら、3万もあれば、出来ると思います。

但し仕事にするということになると、ネットでは一つ問題があります。

その材料がどのくらい乾いているのかわかりにくいのと、バラバラな材料ですから、乾燥度がみな違います。含水計というのはありますが

良く乾いた材料とあまり乾いていない材料を一つの楽器ん組み上げたとすると、後々木が動いてきた時に問題は多く出るでしょう。

この木が動いてくるということが、作らない方にはわかならないのです。



この画像にしても、たぶん皆さんには平らに見えますよね。

でも実際には、この先端のとがっているところは、剥がれた瞬間に反るのです。

まだ先端がボンドの力でかけたりもしています。そうとう古い材料ですと、そのまま平らな場合もあるにはありますが、ごく希ですね

先生かたの中には瞬間接着剤でペタッと付けて、ほら直ったという方もいるでしょう。

楽器屋さんでさえそのレベルの人もいます。
 
ですから本来はこれを真平に削りなおすのですが、今回皆さんにお勧めしている方法ですと、多少の木のそりなどは無視しても付けられる方法です。

何しろ二胡を直してくれるところがほとんどお近くにないというのが現状ですから、とにかくご自身でやってみてはいかがですかというのが、

今書き続けている自分でできる修理の方法なのです・

いずれこんな状況が落ち着いたら、いつか光舜堂へいらしてください、ご希望でしたらやり直しますよ。

話が飛びました。二胡を作る話です

趣味で自分の物ということなら良いのですが、仕事となればそうもいきません。

やはりある程度乾燥した同じ材から、切り出す方が安定した二胡ができます。音も整ってきますし、雑音も出にくくなります。

また壊れにくいです。

ベストは丸太から切り出して、部材に近い状態にして、数年あるいは十数年乾燥させないと、安定したものはできません。

ですから本場の中国では古い家具を解体して作るというのが行われていました。

そのためには古い材料の入手先というのが必要になります。

ヴァイオリンや、ギターなどは、そのための材料やさんがあります。

二胡には日本にはないですね、そこでおすすめは、古い床柱などから切り出すことですね。

そうなると床柱一本買わないといけません。材により数十万円というのもあれば、100マンを超えるものもあります。

私の場合は80年以上お付き合いのある材料屋さんがあったりしますので、その中から古いものを選ばせてもらってきました。

二胡屋としてはとても運が良かったと思いますし、手持ちでも、紫檀な度は相当持っていましたから。

でも、今回お問い合わせいただいた方は、お若い方で、ある程度の木工の知識お技術もお持ちの方ですから、

やる気さえあれば、十分二胡造りになれるのではないですかとお答えしました。

そこで、少し考えたのですが、もし皆さんの中で二胡造りを始められたいという方がいらしたら、

材料ぐらいは、お分けしようかと思うのです。

床柱一本というのは、皆さんの手に余ります、何より製剤ができないですし、その乾燥にも時間がかかります。

表面的には含水は15%くらいとしても、3センチも中に入ればその含水はほとんど25%を超えてしまうのです。

まあ、細かい話は後々、

今私としては、ほんとに二胡の制作あるいは修理などに向き合ってくれる方が出得来ないかな、というかすかな希望です。

二胡は、(すべての楽器は)作ってみなければわからないからです。

ヴァイオリンなどはもうこの数十年世界中の音響に興味のある学者の方たちが、あらゆる検査機械でデータを取り

そのデータに基づいて、ヴァイオリンの制作などもやっています。

しかし取れないデータ落ちうのもたくさんあるのです。

例えば、オールドのヴァイオリンは弾き込まれてきています、その元の弾き込む前のデータというのはとれないのです

研究としては意味があるのではないかと思いますが、

有名な料理家のレシピと同じように作ったとしても、その有名な料理家の味になるのでしょうか。

まず何より材料の質が相当違うような気がします。

それらの学者さんの研究というのは、皆さんがお持ちの楽器に役に立つのかと言えば、そうもいかないでしょう。

何しろ根本の木の性質が違いますから。

木は一枚一枚それぞれに違う性質を持つといってもよいくらいなのです。

その材料を知るというのが、楽器つくりのまずは根本になります。

作ることはと相当難しいですが、修理となると、様々な経験がないとできないのですが、

せめて、皆さんがもしかしたらできるかもしれないと言思える二胡の修理のこと、書き続けようと思います。

もちろん中にはとても上手に直せる方もいるでしょう、しかし、楽器の修理などとんでもないと思う方がほとんどの方だと思うのです。

でも頭が折れてしまった、どうしよう。

デンペンがはがれてきてあるいは減ってきて、皮がみえそう。

とにかく、急場しのぎであろうとデンペンが張り替えられ頭が接着できる状態、それを皆さんにやっていただきたく、書いています。

嬉しいことに、数名の方が、はがれたデンペン直りましたとか、

頭がどうやらついたようだとか、相当きれいに直りましたなど、ご連絡いただいています。

また、ボンドの付け方の量などのご質問も来ています。

とにかく今このような状況、ひとにも会えず楽器屋にもいかれず、

実際にはこれは二胡の業界に限れば、楽器屋さんが遠くていかれないというのは、今だけの問題ではないのですが。

いつの日にか、せめて、車で一時間くらいのところに、二胡を直せる人が増えてくれると、良いですね。

それにはまず、二胡を作れる人が増えないといけませんが。











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