大変良い、というか同じような事を悩んでおられる方も多いと思います。
ですのでここに一項立ち上げさせていただきました。
まずこちらからの質問です。
お持ちの二胡は蘇州系ですか北京系ですか?
金属軸ですか、木軸ですか?
糸千斤ですか?固定千斤ですか?
それらによって方法論はかわります。
ですのでかなり一般的な、蘇州系木軸と考えて、お答えします。
舞台上の湿度が高いのですか?温度も高くなりますよね。
これは単なる推測ですが、7,8年弾きこんだ二胡ですか?もしそうだとすると皮が緩くなり始めているのでしょう。
そうするといくつか方法があります。まず駒の高さが高い物に変えてみるのは一つの方法です。
あなたの二胡を実際に見てみないとわかりませんが。
高さが9,5ミリ以上あるもの、出来たら9,8以上が欲しいですね。
市販品ですと、「二胡姫」さんのハンドメイドシリーズの小葉紫檀の駒、これは高さもあり音の出がキッパリしているのでこのような時は役に立つと思います。
ただ、音の好みが有るので、この駒は相当強い音になりますから演奏家向きではあります。
二胡姫さんに聞いてみてください。
駒で言うと、光舜堂のフェルナンブーコの駒はこのような時に役に立ちますが、弾きこみに時間がかかるのともしあなたの二胡の皮が薄いと、雑音の固まりになります。
また彪駒黒彪駒ともに、光舜堂においてあるものは、それぞれの二胡に合わせるために、少し高さの高い物が置いてあります。
もし光舜堂にいらっしゃる機会があれば、この高さの高い物で調整できます。
もう一つ考えられるのは、千斤の素材はもしかして木綿ですか、あるいはタコ糸か、麻?
これは湿度で伸びます。
そうすると、いくら巻き直しても湿度が高くなるとともに伸びて来て、駒の押さえが、悪くなり音は出にくく、特に高音は一気に下がります。
その場合は、ポリエステル系の千斤に取り換えてください。
そしていつもより弦が少し棹に近くなるように巻いてください。
今までの弦と棹の間が、20ミリとすれば18ミリぐらいになるように、2ミリぐらいは近づけた方が良いと思います。
もしあなたの二胡の千斤が、プラスティックの固定千斤だとしたら、その時には木の楊枝を先端を切って、たぶんゴムが付いているでしょうから、そのゴムと固定千斤の間に差し込んでください。
弦ではなくスポンジの外側に差し込むと、弦が少し棹側に押さえつけられますから、駒も少しは皮に密着します。
もしあなたの二胡が、この3,4年ぐらい前に購入したもので、蛇皮を触ってなんかふわふわとしているような皮だった場合、これは皮を張り替えた方が早いと思います。
これは上海系の最近の二胡に多いことで、木の乾燥度が悪く、日本に来てから木が収縮して、皮が緩くなってしまった状態なのです。
この二胡は最初からよく二胡の音がするものです、普通なら2,3年弾きこんだ時の音が最初からします。
しかし、3,4年すると一気に高音がでなくなる症状が出てきます。
いずれにせよ、高さのある駒、そして千斤を少し強めに弦と棹の間を縮めてみてください。
そして巻き方ですが、なるべく弦に巻かれる回数が少ない方が音は良く出ます。
せいぜい、弦に巻かれている回数が、0,5ミリの糸だとして6,7回、1mmの太い物だとしたら3回ぐらいでしょう。
巻きすぎると高音の振動が出にくくなります。
高音は振動部分が短くなり振動も弱くなりますから、しっかりした素材の物でないと鳴りにくいのです。
太鼓をの革を指で強く押しながら叩くと音が高くなるのと同じ原理だと思ってください、指の押さえが弱いと鳴りませんよね。
今までの二胡の千斤の巻き方がかなり巻き数が多いですから、どうしても高音が出にくくなるというのもあります。
もしあなたが、関西に近い方なら夏には、私は調整会を兵庫県で開きますので持っていらしてください。
あるいは、どうぞ光舜堂へ。
追伸、これから少しづつ、地方へ調整をしにまわろうと考えています。
あるいはどこかの教室の先生が、呼んでいただけるのなら、伺います。
早速今年は長野と、関西へ行きます。
もしかすると、長崎も行こうかと思っています。
楽器の調整というのは一台一台に合わせるものです。
今までこのようだったからという考えで決まりきったやり方だけをしている時代ではなくなっています。
もし同じやり方で済むならこんなに、皆さんが二胡の調整で悩むはずはないのです。
理由は、作られた環境と違う環境で二胡を育てなければいけないからです。
ほんとに沢山のメーカーが沢山の種類の二胡を沢山の考え方で作っているからです。
ですのでここに一項立ち上げさせていただきました。
まずこちらからの質問です。
お持ちの二胡は蘇州系ですか北京系ですか?
金属軸ですか、木軸ですか?
糸千斤ですか?固定千斤ですか?
それらによって方法論はかわります。
ですのでかなり一般的な、蘇州系木軸と考えて、お答えします。
舞台上の湿度が高いのですか?温度も高くなりますよね。
これは単なる推測ですが、7,8年弾きこんだ二胡ですか?もしそうだとすると皮が緩くなり始めているのでしょう。
そうするといくつか方法があります。まず駒の高さが高い物に変えてみるのは一つの方法です。
あなたの二胡を実際に見てみないとわかりませんが。
高さが9,5ミリ以上あるもの、出来たら9,8以上が欲しいですね。
市販品ですと、「二胡姫」さんのハンドメイドシリーズの小葉紫檀の駒、これは高さもあり音の出がキッパリしているのでこのような時は役に立つと思います。
ただ、音の好みが有るので、この駒は相当強い音になりますから演奏家向きではあります。
二胡姫さんに聞いてみてください。
駒で言うと、光舜堂のフェルナンブーコの駒はこのような時に役に立ちますが、弾きこみに時間がかかるのともしあなたの二胡の皮が薄いと、雑音の固まりになります。
また彪駒黒彪駒ともに、光舜堂においてあるものは、それぞれの二胡に合わせるために、少し高さの高い物が置いてあります。
もし光舜堂にいらっしゃる機会があれば、この高さの高い物で調整できます。
もう一つ考えられるのは、千斤の素材はもしかして木綿ですか、あるいはタコ糸か、麻?
これは湿度で伸びます。
そうすると、いくら巻き直しても湿度が高くなるとともに伸びて来て、駒の押さえが、悪くなり音は出にくく、特に高音は一気に下がります。
その場合は、ポリエステル系の千斤に取り換えてください。
そしていつもより弦が少し棹に近くなるように巻いてください。
今までの弦と棹の間が、20ミリとすれば18ミリぐらいになるように、2ミリぐらいは近づけた方が良いと思います。
もしあなたの二胡の千斤が、プラスティックの固定千斤だとしたら、その時には木の楊枝を先端を切って、たぶんゴムが付いているでしょうから、そのゴムと固定千斤の間に差し込んでください。
弦ではなくスポンジの外側に差し込むと、弦が少し棹側に押さえつけられますから、駒も少しは皮に密着します。
もしあなたの二胡が、この3,4年ぐらい前に購入したもので、蛇皮を触ってなんかふわふわとしているような皮だった場合、これは皮を張り替えた方が早いと思います。
これは上海系の最近の二胡に多いことで、木の乾燥度が悪く、日本に来てから木が収縮して、皮が緩くなってしまった状態なのです。
この二胡は最初からよく二胡の音がするものです、普通なら2,3年弾きこんだ時の音が最初からします。
しかし、3,4年すると一気に高音がでなくなる症状が出てきます。
いずれにせよ、高さのある駒、そして千斤を少し強めに弦と棹の間を縮めてみてください。
そして巻き方ですが、なるべく弦に巻かれる回数が少ない方が音は良く出ます。
せいぜい、弦に巻かれている回数が、0,5ミリの糸だとして6,7回、1mmの太い物だとしたら3回ぐらいでしょう。
巻きすぎると高音の振動が出にくくなります。
高音は振動部分が短くなり振動も弱くなりますから、しっかりした素材の物でないと鳴りにくいのです。
太鼓をの革を指で強く押しながら叩くと音が高くなるのと同じ原理だと思ってください、指の押さえが弱いと鳴りませんよね。
今までの二胡の千斤の巻き方がかなり巻き数が多いですから、どうしても高音が出にくくなるというのもあります。
もしあなたが、関西に近い方なら夏には、私は調整会を兵庫県で開きますので持っていらしてください。
あるいは、どうぞ光舜堂へ。
追伸、これから少しづつ、地方へ調整をしにまわろうと考えています。
あるいはどこかの教室の先生が、呼んでいただけるのなら、伺います。
早速今年は長野と、関西へ行きます。
もしかすると、長崎も行こうかと思っています。
楽器の調整というのは一台一台に合わせるものです。
今までこのようだったからという考えで決まりきったやり方だけをしている時代ではなくなっています。
もし同じやり方で済むならこんなに、皆さんが二胡の調整で悩むはずはないのです。
理由は、作られた環境と違う環境で二胡を育てなければいけないからです。
ほんとに沢山のメーカーが沢山の種類の二胡を沢山の考え方で作っているからです。
長崎はたぶん秋になると思います。
夏ですか? 是非長崎へいらして下さい~♪ 楽しみにお待ちしています~!
ご丁寧な回答ありがとうございます。
蘇州系二胡で千斤はポリエステル、弾きこんで1年くらいの二胡です。抜群の音色と、自分では思っているのですが、湿度に影響されやすいことと、必ず裏返る音が一つあることが欠点です。見て頂きたく思いつつ東京まで伺う機会がなくって悶々と…。
駒に関しては、私も高い駒で高密度の駒の方が湿度に強いような気がしていました。それに加えて、千斤の巻き方も重要なんですね…。
巻きなおしてみます、といえるくらい達者だったらいいのですが、今巻いてある千斤よりうまく巻ける自信がないので…。
大変原始的な方法ですが、舞台に出る前にエアコンの前に二胡を置き、除湿するという方法で最初の1,2曲くらいはしのげるのですが…。
今年こそはなんとしてでも調整をお願いしたいです。
現在、黒彪駒待ちのところでもあります…。
ブログにお邪魔してしまってすみませんでした。
ありがとうございます。