木軸というのは、楽器の中でも大変重要な役割を果たすところの一つです。
というより楽器の部品に、大切な役割の無い物などはありません。
どの部品でもおろそかにできないのです。
とくに木軸は調弦の際に、始終手で触るところです。
ですから滑りやすいのもいやですし、握りにくいのも不愉快です。
木軸はこの写真のように、左から徐々に削っていきます。
最後に金糸と銀糸を交互に巻いていきます。これはデザイン上の問題です。
ただ、私の作る木軸は、普通の二胡より多少細いのです。
普通は、弦の巻きつけるところの太さが、10ミリから11ミリの間です。
私の作るものは、木の種類によって、この太さを変えます。
縞黒檀や、ブラックウッドなどは、9ミリの太さにします。
理由は、このくらいの太さだと多少の揺れがあるからです。
これを11ミリくらいの太さにすると、縞黒檀などですと、弦を相当強くはても揺れません。
揺れすぎてもちゅげんしてから音が狂うなどという高尾tもありこの辺の太さは微妙です。
シャム柿などは大変に木自体に弾力がありますので、たとえ11ミリにしたとしても揺れてしまいます。
揺れすぎて、パンと音の頭を出す時に、出にくいということもあります。
硬い繊維にもかかわらず、弾力がるというのが、シャム柿の特徴でしょう。
ですからあの粘りのある渋さのある音が出るのだと思います。
わびさびという感じはまさにシャム柿の音色の代名詞です。(光舜堂ではシャム柿の二胡は55万円で発売しています、会員15%オフ)
木軸は弦を直接巻き込み、右手の動きに即対応します。
そういう点で、二胡の音色を作る大切な要素でもあり、演奏しやすい音が出しやすいということに直接的にかかわります。
木軸で中国製の二胡によくあるのは(80%)木軸のがたつきです。
これは、木軸ががたついているために解放弦で金属的な雑音を発生させます。
そしてがたつきのあるために木軸の止まりが悪くなり抜けやすくもなります。
そのために中国の製品では、チョークの粉を棹の穴に入れます。
チョークは油分と一緒になると固まります。
今度は木軸が動かなくなったりもします。
基本的に、今の二胡の木軸の角度が、悪いからなのです。
ヴァイオリンなどのペグ(木軸)の角度というのは、30分の1、要するに、3㎝の長さで1mm細くなるのです。
二胡の場合は、19ミリの長さで、1mm強細くなります。
角度が強すぎるので抜けやすくなります。
ただヴァイオリンのように、30分の1にすると二胡の場合は動きにくくなりますから、たぶん角度を強くしたのだと思うのですが、
本当はその角度を強くした分かなりの精度が要求されるのです。
この木軸の削りというのは、そういう点で演奏上に大変大きな影響を与える部分ということが出来ます。
光舜堂では、あまりにも多くの二胡の木軸にがたつきがあるため、木軸の削り合わせというのは調整の一環として、
その費用の中に含めています。
ただし削り過ぎると、これは後が大変です、ですから皆さんはこれをやらないでください。
本格的な調整講座の時に、参加者にはこの方法を教えます。
というより楽器の部品に、大切な役割の無い物などはありません。
どの部品でもおろそかにできないのです。
とくに木軸は調弦の際に、始終手で触るところです。
ですから滑りやすいのもいやですし、握りにくいのも不愉快です。
木軸はこの写真のように、左から徐々に削っていきます。
最後に金糸と銀糸を交互に巻いていきます。これはデザイン上の問題です。
ただ、私の作る木軸は、普通の二胡より多少細いのです。
普通は、弦の巻きつけるところの太さが、10ミリから11ミリの間です。
私の作るものは、木の種類によって、この太さを変えます。
縞黒檀や、ブラックウッドなどは、9ミリの太さにします。
理由は、このくらいの太さだと多少の揺れがあるからです。
これを11ミリくらいの太さにすると、縞黒檀などですと、弦を相当強くはても揺れません。
揺れすぎてもちゅげんしてから音が狂うなどという高尾tもありこの辺の太さは微妙です。
シャム柿などは大変に木自体に弾力がありますので、たとえ11ミリにしたとしても揺れてしまいます。
揺れすぎて、パンと音の頭を出す時に、出にくいということもあります。
硬い繊維にもかかわらず、弾力がるというのが、シャム柿の特徴でしょう。
ですからあの粘りのある渋さのある音が出るのだと思います。
わびさびという感じはまさにシャム柿の音色の代名詞です。(光舜堂ではシャム柿の二胡は55万円で発売しています、会員15%オフ)
木軸は弦を直接巻き込み、右手の動きに即対応します。
そういう点で、二胡の音色を作る大切な要素でもあり、演奏しやすい音が出しやすいということに直接的にかかわります。
木軸で中国製の二胡によくあるのは(80%)木軸のがたつきです。
これは、木軸ががたついているために解放弦で金属的な雑音を発生させます。
そしてがたつきのあるために木軸の止まりが悪くなり抜けやすくもなります。
そのために中国の製品では、チョークの粉を棹の穴に入れます。
チョークは油分と一緒になると固まります。
今度は木軸が動かなくなったりもします。
基本的に、今の二胡の木軸の角度が、悪いからなのです。
ヴァイオリンなどのペグ(木軸)の角度というのは、30分の1、要するに、3㎝の長さで1mm細くなるのです。
二胡の場合は、19ミリの長さで、1mm強細くなります。
角度が強すぎるので抜けやすくなります。
ただヴァイオリンのように、30分の1にすると二胡の場合は動きにくくなりますから、たぶん角度を強くしたのだと思うのですが、
本当はその角度を強くした分かなりの精度が要求されるのです。
この木軸の削りというのは、そういう点で演奏上に大変大きな影響を与える部分ということが出来ます。
光舜堂では、あまりにも多くの二胡の木軸にがたつきがあるため、木軸の削り合わせというのは調整の一環として、
その費用の中に含めています。
ただし削り過ぎると、これは後が大変です、ですから皆さんはこれをやらないでください。
本格的な調整講座の時に、参加者にはこの方法を教えます。
そしてますます、西野二胡が欲しくなってきました。(こまったな・・・)
二胡は、中国の特異な民族楽器、で終わってしまうのは惜しい魅力的な楽器ですね。
失礼な例えかもしれませんが、ラーメンみたいに、日本で独自に進化して愛される「日本の二胡」が生まれるのは、素晴らしいことだと思います。
中国の曲も好きですが、私は日本民謡や演歌の名曲などをじんわりひけるようになりたいと思っています。
歌は下手なので、声の代わりに日本の旋律を歌ってくれる二胡が欲しいです。
材質では、近所にもたくさんあるケヤキの木が、どんな音なのか興味津々。
いかにも日本・・・な音色だったら楽しいのですが。
そのうち光舜堂さんにお邪魔して、実際にきいてみたいです。
西野先生、十分養生なさって、今後もバリバリ「日本の二胡」を作ってくださいよ!
西野もその日本ならではの素材に興味を持ち、2把だけ作ってみた事があります。
良い音色でしたよ♪
現在は、究極の音色を追求しているので、これまで試して来た中でも
際立って美しく鳴る限られた樹種でしか作りませんが、
工房に、世界に2把だけのケヤキ二胡のうちの、
チャリティーオークションで旅立った双児の片割れが居りますので
いつかご来店される時、前もってご連絡いただけたらお店に持って参りますよ。
でも、西野先生としては、ほんとうに作りたい音色ではなかった、という事なわけで・・・
微妙ですが、やはりどんな音か聞いてみたい気がします。
お店にうかがうとしたら、春、お引越しの後になると思います。
ご迷惑でなかったら、ケヤキ君に会わせてください。
その時にはまた、連絡いたします。