二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

龍頭の小葉紫檀の二胡お買い上げの方が決まりました!

2016-10-21 10:21:45 | ■工房便り 総合 
昨日、急遽、胡弓の木場大輔さんの演奏会を聴きに行きました。

パイプオルガンのように、

あるいは、雅楽でつかう笙(ショウ)のように、響き渡る音は、

日常の雑事から、解放してくれる開放感があります。

音楽イイなと久しぶりで思った次第です。

来月、東京の二胡弾きさん達には親しみのある、王子の『北とぴあ』で胡弓と三味線のライヴがあるようです。

これは是非聴きに行かなければと考えているのです。

何しろ400年ほど前に日本に入ってきた、胡弓と三味線。

今皆さんは、胡弓は日本の物と考えているようですが、

まだ入ってきたのは、400年前でしかないのです。

琵琶や、雅楽の楽器と言うのは、1300年ほど前に日本に入って来て、

日本の音楽の原形を作り出してもいます。

胡弓も三味線も、中国、あるいは、当時の東南アジアから、倭寇の活躍??で日本に入ってきたものでしょうね。

外国の、珍しい物として。

二胡の場合は、ここ数十年で出来上がったものですし、入って来て、まだ30年もたたないでしょう。

でも、あと50年もしたら、時代転換の早い今の時期、

きっと、70年後の人達は、これこそ日本の音色と、いかにも日本を代表する音色として、

世界に向けて音楽を作り出しているかもしれません。

これは冗談で無く、今光舜堂にふらりと入って来る、中国人観光客の方々が、

「へーー、二胡ってこうやって弾くんだ」という方が相当いらっしゃるのです。

音としてしては聴くのだけれど、あるいは観光地で大道芸としては見るのだけれど、

日本で初めて自分で弾いてみたという方がほとんどです。

皆さん三味線弾いたことありますか?

あるいは正月以外で三味線の音どのくらい聞きますかね。

たぶん中国でも、二胡は、そこまではいかずとも、どんどんヴァイオリンに追いやられているのではないでしょうか。

ともあれ、日常的に、ラジオから、あるいはテレビから音が流れてくるような状態ではないのでは??

25年くらい前は、北京空港でも、二泉映月が流れていたとは、聞いたことがありますが。

つい、20年ぐらい前は日本は世界でも有数のヴァイオリン生産国でした。

ところが今世界一は、中国でしょうね。

100万台に近い数字だという事があります。

二胡は、5万台くらい。

そのほとんどが、海外の華僑の多い国へ流れているといいます。

日本にも、一時期は1万台くらい輸入されていたといいます。

たぶん日本には、25万台くらい二胡があると思うのです。

で、三味線は?

たぶん、1万台くらいあるいは、もっと少ないかもしれませんね。

でも、胡弓も三味線も日本を代表する音色という事になっています。

ですから、70年後、いや、50年後には、二胡は(ニコは)日本の音色といわれているかもしれません。

そんな、50年後までその音色を残すべく、

今から20年近い前の大変良い小葉紫檀の二胡、、皮張替え手を入れました。

お買い上げ有難うございます。

この災害の多い日本で、爺としては最先端で皆さんに、何も協力も出来ず

せめて、災害に合ってしまった、あるいはこれからもそうであろう人に、ほんの少しですか力を貸せたらと、

元々の所有者の方と細やかに協力するべく、この金額全額、日赤に寄付させていただきます。
(こんなこと言わずにもっとたくさん、黙って協力している方もたくさん居るのは知っていますが何名かの二胡弾きの協力の上で成り立ったことですので書かせてもらいました、)

ありがとうございました。

きっとこの二胡は次に皮張替える時期15年後くらいまでは、日本の音として皆さんに良い音色聞いてもらえると思います。
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