二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

店主Web対談☆1 弦堂さんからスタート

2020-08-13 08:17:06 | 光・弦・堂☆店主対談
二胡を愛する皆様ご無沙汰しております、ほぉです!
弦堂の店主 三山さんと、光舜堂店主 西野のWeb対談がついに始まります!
「このお二人の書くブログは、日本二胡界の宝物です」と呼んで下さるほど楽しみに待たれていた方々も少なくなかったそうで、大変お待たせいたしました!
なにしろ、この宝物、二人のやり取り原文のまま誤字脱字と改行の修正無しでは、恐ろしく読みにくい!!無編集掲載は、脱落読者が続出するのは明らかで!
なので、それこそ持ち腐れてしまうと危惧したワタクシ、立ち上がった次第です。いえ、物理的には数分間しか立てないんですが (笑)
とにかく、勝手に名付けて、『光・弦・堂☆店主Web対談』!!
どうぞお楽しみくださいませ。



【二胡絹弦 - 弦堂→】
西野さんが二胡を作られるようになって10年以上になられますけれども、西野さんが最初に作品を発表された頃から時々うちに「西野二胡はどうですか? 光舜堂はどうですか?」といろんな方から尋ねられていました。

それでだいぶん前から興味があったのですが、神田の店舗で初めて見せていただいたのが去年でとても時間がかかってしまいました。

10年以上前というと中国二胡の分類すらよく理解されておらず、また個人的には古楽器を見つけるようになったりとか、まだそれぐらいの時期でした。
ですから、あの頃に見せていただいてもはっきりわからなかったかもしれません。

二胡は中国の楽器ですけれども、それを日本で製造するということで、何か意識されていることはございますか?


【西野 →】
最初の頃は、中国の楽器というのは、あまり意識していなかったですね。

それより、亡くなった母親の遺品として渡された楽器が、見ると、皮が少し亀裂が、入っていて、これは直さないと、ということに気持ちが行っていましたから。

それにはニ胡というのはどんな楽器かと、安い蘇州系のニ胡を買ってきて、分解するところから始めましたね。とにかく皮が手に入らなかったですね。
沖縄の、三線作っている人を紹介してもらって、端切れを、分けてもらったのが始まりでしたね。

作りばじめると、面白くて、しかし、皮張りは二年かかって、やっと、なんとかまともに張れるようになりましたね。

なんとかこれなら、と思う楽器を持って中国屋楽器店さんに持って行ったところ、いきなり「これ、買います」と、15万渡されました。驚きましたね、売りに行ったわけではないので。

そしたら、オーナーの、ショウホウさんが、
「これは、日本人の作ったニ胡として記念すべきものですから」と。

でも、「これは、単なる真似です。良いところも悪いところも中国の楽器と変わりない。折角これだけの技術があるのだから、日本人が作ったニ胡、というのを作って下さい。ニ胡は、地方にによって色々な音と形があるのです」

と、言われてからですかね、中国の楽器というのを意識して調べ出したのは。
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