二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂の評価

2022-06-23 10:53:19 | 光舜松脂
ベルリンの高橋さんが再び光舜松脂の事書いておられます。

人の、新しい物事に対する評価というのは、まあ、様々ですね。
今まで接していたものに対する愛着というのがあります。
機能を優先するような、機械などでも、そういうことがあります。
以前、そうですね、20年くらい前の建築や内装の現場にはこのようにタコ足の配線が床に散らかっていまして、工事の最終期間になったりすると、お互いの配線が絡み合ったりもしていました。

今ではそのようなことはありません。
殆どの工具が、充電式になってきています。

ですから電源の取り合いも無いです。稀にうちの充電器が無くなったなどということはありますが。
でも、最初に充電式の機械が出てきたころには、充電式なんか力が足りなくてと否定的な意見もありました。確かに少し力は弱かったのですが、2,3年でもう全く問題の無いくらいになったのですが、それでも10メートルもあるようなコードを引っ張りまわして現場で作業をしている人は、つい4,5年くらい前まではいましたね。(もちろん工具の種類によっては、有線の物を使う場合もありますが、)最近ではいつの間にかわたくしの家の家族が、インパクトドライバーを買っていたりするのには驚きました。
これが単に機能の問題だけででなく、感性に関わるものなどは、さらに時間がかかります。
西野二胡など二胡ではないと、今から13年ほど前にはよく言われました。
本場で勉強した訳でもないのにとも言われました。
6年ぐらいたって、金沢の孟さんがとても西野二胡を気に入っていただいてメインで使うようになってからですかね、本場の人が気にいるのだからということなのかもしれませんが、最近になってチェンミンさんの低音二胡をよく使っておられます。また弦堂さんのように本場で勉強してきた方から評価されるようになってから、そして又、先日の兵庫の平和の祭典で鳴尾さんの西野二胡のCDMが2000人の会場で後ろの席まで音が通ったということから、人工皮にもかなりの良い評価をいただくようになりました。
「西野さんのは20年早いんだよ。だから長生きしなくちゃね」とほぉさんによく慰めてもらったものです。
確かにインテリアのデザインや素材の使い方などあるいは二胡の制作、そして今回の光舜松脂・本当に評価されるには20年かかるかもしれません。私やほぉさんの時代ではなく、もうネオちゃんの時代でしょう。ですから弓つくりだけでなく、二胡造りも、松脂作りも教え始めています。
松脂作り5回も熱をかけて、そのたびに温度や煙の具合を確かめ、化合の割合にしても、0,3%と0,3125%の違いを安定させるというなかなかに微妙な制作物なのです。それも出来上がったのは、ほぉさんが作った最初の原型の加工方法があったからでもあります。
新工房には音楽室が出来上がります。工房が出来上がりましたら、ご来房いただいて、弓や楽器だけでなく松脂の7種類の違いお楽しみください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ



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