二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

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2023-04-11 08:41:54 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
これ何の数値かと言いますと、二胡の胴と棹と蛇皮と台の役割の大まかな比率です。
そして材料とその手間を加えたものの比率でもあります。
二胡と言うと、どうしても、皮やそれを張る胴の役割や、価値に目が行ってしまいがちです。
先日あるお客様が、工房にいらして、西野二胡を弾いてみました。
その時の感想が、「なんて触りやすい、扱いやすい棹なの!!」
音や音色より先に棹の触りやすさに驚いていました。
そこでご自身の二胡の棹だけでも作ってもらえないかと、「良いですよ!ただ皆さんが思うより費用はかかります。材料によっては違いますが、おおよそ、その楽器の3分の1くらいの費用ですよ」
なんでそんなにかかるのか?ただの棹ではないかとおっしゃるので、材料費を細かく計算してあげました。
おおよそ、胴を作るのと同じくらいの量が必要なのだとご納得いただきました。
その上西野二胡の棹は、胴に近いところが16ミリ頭に近いところで21ミリの太さがあるのです。
これは古楽器の良く鳴る楽器を見習っているからです。
下に向かって細くなっていきます。おかげで手の動きに従って、いつも触り心地の良い状態が出来ていくのです。
また、その上に虎口にフィットするように削りますから手に優しいです。
通常の二胡は手でさっわる部分がただの円形硬い感じがしますが、西野二胡は違います。柔らかいです.感触が!
上から下まで微妙に形が変わります。
まあ、これは実際に触ってもらうしか仕方がないです。
でも、棹は楽器の一部です、その役割は二胡の音の3分の1、あるいはもっと音色に、響きに役に立っているのです。
蛇皮もそうですね、大した量では無いようですが、その働きはやはり、3分の1くらいはあるのでしょうね。
新しい蛇皮が入りました。

しかし、その蛇皮!また値段が上がったのです。金額比率としては3分の一より増えたのかもしれないです。これから益々上がるとのこと、その上次第に、下手をすると、突然!蛇は使ってはいけないという事になりかねません。
CDMにも力を入れないといけないですね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ






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