おもしろケアマネ全員集合! (監修:アヒルとガチョウの2人)

主任介護支援専門員・社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の男2人が『笑い』と『気づき』の情報を共同発信いたします。

しゃぶしゃぶ。  【ガチョウ】

2008年04月02日 | 雑感
 東京都の新入職員を迎える「入都式」が1日、豊島区西池袋の東京芸術劇場で開かれ、石原慎太郎知事は400億円の追加出資が決まった新銀行東京について「いろいろ会社に関する法律があって(都が)遠慮して、民間の方に任せた結果こうなった。私も大きく自戒した」と述べた。

 石原知事は式辞で、2016年の東京五輪招致に絡んで、民間企業がアイデアを出したキャッチフレーズやポスターについても、「ばかばかしい。見てられない」と一刀両断。「やっぱり民間民間と、信用しすぎて民間に任せるとダメ。みなさんの感覚でやってもらいたい」などと新入職員を激励した。【MSN産経ニュース】

 皆さんの感覚って公務員の感覚である。何となく公務員VS民間みたいですね。
民間と言ったって、この民間はトヨタ自動車である。日本中の株式会社とは意味が違う。また新銀行東京の初代の代表執行役の仁司泰正氏を任命した責任を自戒していない。

 小泉元首相が郵政民営化をしたことも記憶に新しいが、民間活力の良さ悪さもあるし、公権や公務員に相応しい業務もある。ここでは一つ一つを議論しないが、新銀行東京の失敗を石原節で跳ね返した発言である。本当に自戒したなら、こういうこと入都式では言わない。

 公的資金の注入を受けた銀行をはじめとして、金融機関の多くは金融庁の厳重な監督下に置かれ、経営内容の詳細なチェックを受けている。また日本長期信用銀行や日本債券信用銀行など破綻した銀行の経営者は厳しく刑事責任を追及された。

 ところが、新銀行東京は、バブル時の銀行にも見られないような放漫で無責任経営で貴重な財政資金を浪費し、更に破綻が確実であるにもかかわらず、なおも財政資金を投入して延命措置を図ろうとしている。

 これほど問題が明らかな銀行であるにもかかわらず、銀行を監督する立場の金融庁も、不正を追及するはずの捜査当局も、新銀行東京への検査や捜査を行っていない。石原知事に対抗できないのか不思議で仕方ない。民間金融機関に比べて著しく甘い。民間の常識で言えば、トップの辞任は避けられない。その方の訓示に笑えた。

 きっと新銀行東京にも昔で言うMOF担でもいるのであろうか? 今は金融庁なのでFSA担になるのかな? まさか金融庁の検査部門の人や捜査当局者がしゃぶしゃぶを食わされたとも思えない。