ビタミンP

苦心惨憺して書いている作品を少しでも褒めてもらうと、急に元気づく。それをトーマス・マンはビタミンPと呼んだ。

『いつも青空だけを見つめて

2008年07月17日 10時35分21秒 | Weblog


暮らしなさい』
(小笠原の父島で暮らすサトウ・ハチローのもとに届いた母親からの手紙の一節)

 まだ梅雨明け宣言が出されないが、窓からのぞくと真っ青な青空が広がっている。気温は今日も30度を超すという予報だが、やっぱり夏は青空がいい。

 青空はいいけれど、新聞をのぞくと、ろくなニュースはない。
 親に怒られたという理由でバスを乗っ取った少年、防衛省の裏帳簿破棄、教員汚職と、相変わらずのガソリン代高騰。
 新聞は、なぜ、もっと人間のよい面を拾わないのだろう?

『人生において重要なのは、いかに進歩すべきかを知ることではなくて、
辛抱強く働き、気高く堪え忍び、そして
幸福な生活ができるように、吾々の人生をいかに整理すべきかを知ることである。
・・・金銭や名誉のためのあらゆる空しき闘いの後には、
人生は主として実のある或る事柄に還元される。例えば
うまいもの、
良き家族、
苦労のない平和な心、
寒い朝の一杯の粥。
 その余は空の空なるものにすぎない』(『支那のユーモア』の著者・林語堂)
 

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