1982(昭和57)年2月に、
早稲田大学人物研究会にぜひスピーチをしてほしいという依頼を受け、
田中角栄元総理大臣はマイクの前に立つと若者たちの前で語り始めた。
「君たちね、自分の置かれている立場をね、ありがてぇことだと思わんとダメですよ。
寝言を言ったり、不満言ってる奴ね、人生死ぬまで不満を抱き続ける人間になるぞ。
社会が悪い、政治が悪い、田中が悪い・・・なんて言って、テメエ、何があるんだ。
人に貢献できるようになって言えよ!
・・・人間てェもんはね、そりゃ恋もすりゃ妻ももらう。妻をもらえば子供もできる。
子供ができりゃ、学校にもやらねばならん。
(子供を)大学に入れるかどうか、そんなことを考えておったら恋もできない。
断じてやるんじゃ!
・・・「子供が十人おるから羊かんを均等に切る」
そんな社会主義や共産主義みたいなバカなこと言わん。
君、自由主義は別なんだよ。
(羊かんを)チョンチョンと切ってね、一番ちっちゃい奴にね、一番デッカイ羊かんをやるわけ。
そこが違う。分配のやり方が違うんだ。
大きな奴には『少しぐらいガマンしろ!』と言えるけどね、生まれて3、4歳のはおさまらんよ。
そうでしょ? それが自由経済っ!」
学生たちからは「分かりやすくて知性が伝わる。素晴らしい!」と大好評だった。
(あるツウィートから)