「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア兵とウクライナ兵のモチベーションの違いの理由<ウクライナ紛争2024/08/25

2024-08-25 14:22:24 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

モチベーション
モチベーションとは、人が目標や対象・方向に向かって行動を起こす、それを維持するための原動力・動機・やる気となるような目的やきっかけを意味する表現です。 ビジネスの世界では「仕事への意欲」を指し、社員のモチベーションを引き出すことは「動機づけ」と呼ばれています。2023/05/18

これは、兵員集めの方法の違いによるところが大きいです。

<ロシアの場合>
応募兵
給料が通常給料の3~5倍。応募が少ない時は10倍もあり。その他ボーナス・奨励金あり。
多分、傷害保険や死亡保険もついている⇒ワグネル方式
勧誘文句
「君!ごっつく稼いで男になれ!」
(ロシアの田舎に行くと不景気で仕事にあぶれた人が大勢いるそうです)

<ウクライナの場合>
強制連行⇒ほぼ犯罪者の逮捕と同じ
ワンボックスカーで街に繰り出し、適当な年齢の男を見かけたら、有無を言わさず車の中に引き込み連れて帰る。逆らうとボコボコにされる。
勧誘文句
ナシ、場合により暴行付き

ウクライナの場合は、徴兵に応じる人はいません。だから犯人逮捕のような方式でしか集められません。しかも40代~60代が中心で、兵士に不適格な人も強制連行されます。

・・・・・・・・・・・・・

ウクライナ政府は隠していますが、もう開戦当初に志願した意欲のある兵士は、戦死したか傷痍軍人となりほとんど残っていません。
だから特に今年の5月以降は、上記の方法で集めた新兵が多数です。

訓練方法にも違いがあり、ウクライナの方はろくに実弾発射訓練もせず前線に送り込みます。
ロシアの方は、実弾発射訓練は徹底的にやってから前線に送り込むようです。

ロシアの方は平均年齢は30代くらいではないかと思います。ウクライナの方は去年の段階で44歳くらいでした。今年は、もっと年齢が上がっていると思います。

このような違いを考えるとロシア兵とウクライナ兵のモチベーションの違いが、分かると思います。

加えて勝ち戦と負け戦の違いがあります。
だからロシア兵の方は、ガンガン!戦います。
ウクライナ兵の方は、余り戦わず逃げ出すことを考えます。

兵士個人で考えてもモチベーションと体力が全然違います。
おまけにウクライナの方は慢性的に兵士不足が続いていますから、今は1対2位の兵力差があると思います。
ポクロウシクPokrovsk方面の場合は、1対4に拡大します。

この兵力差、モチベーションの差、体力差、兵器の差などが実際の戦闘現場でモロに現れます。
特に今年になってからウクライナ軍の劣勢が目立つのは、これらのことが原因です。
そのためほとんどの戦場でウクライナ軍の劣勢が続きます。だから、この劣勢を挽回するのは、ほぼ無理と言えます。

地上戦では勝ちようがないので、ウクライナ軍はロシア領にドローン攻撃したり、長距離ミサイルを撃ち込んだり、ロシア軍が少なそうな場所に奇襲攻撃をかけて攻めているふりをしています。
フリだけでは劣勢を誤魔化せませんので、今回自爆攻撃的にクルスク侵攻作戦を行いました。
これで2・3か月は、誤魔化しが効くかもしれません。

今、ウクライナの戦場で行われているのは、このような戦いです。基本的な構図は同じですから、時間が経過するほどウクライナ軍の劣勢は酷くなると思います。

だから本来ならウクライナ政府は停戦交渉を始めなければなりません。(やるだけ無駄だからです)
しかし和平が成立すれば、ウクライナでは確実に政変が起きると思います。
こうなれば戦争を遂行してきた連中は、徹底的に糾弾されて八つ裂きにされるでしょう。

これが嫌だから、また権力維持のために負け戦を続けている構図があります。
今の権力構造に乗っかっている連中を排除しなければ、無条件降伏まで戦争は続くと思います。
第2次世界大戦当時の陸軍独裁内閣と、ほぼ同じなのが現在のウクライナ政府です。

こんなものを支持してせっせと支援している分けです。
いくらロシアを潰したいからと言って、余りに酷すぎませんか❓
戦争と無関係なウクライナ市民は戦争地獄の中にいます。
それを無視してウクライナを代理戦争に駆り立てているNATOは、本当に「あくどい」と思います。
日本政府もその仲間です。
恥ずかしくなりませんか❓

だからウクライナからは、多くの兵役年齢の男が国外に脱出しています。
『ウクライナ国外に出国(逃亡)した動員年齢男性65万人・BBC<2023.11.25』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/91018955cb6e140cf598962b8d7d3826

これは去年の11月の日記です。
この時点でさえ兵役可能年齢の男が65万人ユーロ圏に脱出しています。ユーロ圏以外を含めれば、もっと多いはずです。
その後も、命がけのあるいは賄賂を支払っての脱出は続いています。
ウクライナの徴兵係が、犯人逮捕のような強引な徴兵をしなければ、ならない理由が分かるでしょう❓
戦争に行きたいウクライナ人のとこなど、ほとんどいないからです。
しかも徴兵の地域があくどくて、親ロシア派の多い南部と東部から集中的に徴兵しています。
これはウクライナ西部の過激民族主義者の、東部と南部に対する差別(または弾圧)です。

※こんなことは日本の新聞やテレビは、全く報道しないと思います。
しかし、これがウクライナ国内で行われている現実です。これを知って尚、戦争を煽り立てる人間は気が狂っていると思います。
日本の軍国主義者ですね!

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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