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「北の山・じろう」時事日記

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株価暴落の過去の例を振り返る<2025・04・09

2025-04-10 09:01:01 | 株式投資 資産運用

(1)株価暴落の過去の例を振り返る
大和ネクスト銀行
2000年以降の日経平均株価の「●●ショック」を振り返るリーマン、チャイナ、コロナ……
2020年6月8日
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/2020_243.html

これは、日経平均だけについて書いています。そして値幅の起点の取り方も少し胡麻化しています。
それでも過去の暴落時の値幅を比較するには分かりやすいと思います。

大型と言う意味では・・・
①ITバブル崩壊2000年~2001年43・3%
②リーマン・ショック2008年~2009年51・3%
③チャイナ・ショック2015年~2016年28・3%
④コロナ・ショック2020年2月~2020年3月30・6%
⑤2022年の調整(期間1年、下落率N225で20%弱)

米国株、急落継続リスク S&P500衝撃コロナ級 エヌビディア大幅安
https://www.ig.com/jp/news-and-trade-ideas/sp500-sees-largest-weekly-drop-since-pandemic-era-after-trump-ta-250405
S&P500のコロナショック時の下落率、30%超
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/48227
ダウは、下落率36%強
※NY市場は、2020年2月3月と大幅暴落し、4月から反転上昇に転じて再度、上昇トレンドを回復。
だから、コロナショックは急落であり、長い期間と大きな値幅を伴う、他の暴落①~③とは違います。
仮に今回の暴落が、④類似の一時的な急落なら、2~3か月で底入れして反転上昇に向かう可能性が大きいと言えます。

(2)⑤の上昇途中の大きな調整。
この場合は、下落する値幅はそれほど大きくならないと思います。NYは違っていてS&P500とナスダックは20%を超える大きな値幅の調整になりました。ナスダックは、30%程度調整したような気がします。

(3)①~③型の期間の長い値幅の大きな暴落
リーマンショックの例
1番天井2007年2月26日ザラバ高値18300
2番天井2007年7月
1番底2008年10月28日ザラバ安値6994
2番底2009年3月
(1)にあった調整期間と下落値幅は、1・2番天井から計算しておらず2008年の戻り高値から計算しています。
実際の暴落期間は、足掛け3年に及び値幅は18200~7000(終値ベース)です。下落率は60%を少し超えます。
NYダウは、2007年高値が14400くらい。2009年安値は7000を割り込みました。ダウの下落率は50%を少し超えるくらいです。

(4)今回の暴落は、S&P500で見ると2025年2月19日がWトップの2番天井です。(終値ベース)
翌日の2月20日から下落が始まっています。
S&P500株価時系列
https://nikkeiyosoku.com/spx/data/
2月19日6,111.15
4月8日4,982.77
下落値幅1128・38(下落率約18・46%)
終値ベースだとまだー20%を割り込んでいません。
ザラバ・ベースだとー20%程度でしょうか。
NYは、暴落していると言っても東京ほどではありません。

(5)仮に今回の暴落が一時的な急落であれば来月には回復に向かうのではないか・と思います。
回復傾向が出てこなければ、一時的な急落ではなく年単位の日柄を要する大型の調整(暴落)である可能性が高くなります。
トランプ関税が直接の引き金ですから、アメリカの関税問題に方向性が出てこないと大口の投資家は動きようがないと思います。だから今、大口の年金などの運用資金もヘッジファンドなどのアクテイブ運用の大口投資家も様子見だろうと思います。

(6)実体経済に確実に悪影響が出てきますから、景気悪化=企業収益の減少を織り込む動きになれば、更に株価が下落するか可能性もあります。
日本株
「足元の相場急落とボラティリティー(変動率)の上昇で、CTA(商品投資顧問)などが株価指数先物に大規模な売りを進行中との観測も出ている」
米債券市場
「さらに、厄介なのが米債券市場でファンドの大規模な持ち高解消に伴う、流動性不足の兆しが見え始めている点だ。 」
https://moneyworld.jp//news/05_00170212_news

と言うように株価暴落の影響が、債券市場にも出始めています。
一番恐ろしいのが金融不安です。今のアメリカの身勝手さでは、仮に金融不安が起きても2009年のように日米欧の中央銀行が一致して対応できない可能性もあります。そうなれば、世界の企業は資金不足に陥り大型倒産の連鎖が起きる可能性もあります。
だから、今回のトランプ暴落は非常に性質の悪い暴落です。

このようなリスクがあり、それが解消されるめどが、今のところありません。
簡単に、ここまで下落すれば安いだろう・的な安易な考え方はしない方が、いいように思います。
誰が考えようと、先行きどうなるは、不確定要素が多すぎてわかりません。


項目「株式投資 資産運用」目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/d2aa6f03b3416264142d6e6426f1f9c0


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