2023年3月21日 22:39
☆興味のない人は、スルーしてください。
その前に、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠選手が、クラブと1年契約を更新しました。もう1年現役を続けることを決めたようです。もう39歳ですから、常時出場は無理ですが、大体チームがピンチになったときに出場してゲームを作り直します。ピッチ上の監督です。
もう、アイントラハト・フランクフルトのレジェンドであり、もしかするとドイツで一番有名な日本人かもしれません。実際の契約は、2028年まであり引退後は、クラブで指導者の道を歩むかフロントに入るか、どちらかの道が約束されています。選手としての実績だけではなく、人間性やリーダーシップの部分を評価されてのことです。クラブも昨シーズンは、欧州リーグで優勝しました。鎌田選手はこの大会で大活躍しました。これは、クラブにとって2回目の快挙です。
まあ、それは脇に置いてフライブルクの話です。
私がサッカーに興味があるのは、スポーツとしてではありません。リーグの運営のあり方とか歴史、そしてクラブの運営や歴史を読むと参考になる部分が沢山あります。そして、その国のお国柄や風土を知ることが出来ます。それが一番面白いのでしょうね?
SCフライブルク
https://ja.wikipedia.org/wiki/SC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF
1980年代には、ドイツ2部の弱小チームでそのまま3部~4部に降格してクラブは衰退する運命にありました。
同じ地域に「フライブルガーFC」と言うクラブがあります。こちらは、一時期はSCフライブルクよりも格上のクラブになりました。しかし、その後クラブは低迷して今では、アマチュアレベルの下位リーグのクラブになりました。
本来であれば、「SCフライブルク」の方が、こうなっても何ら不思議ではありませんでした。
その運命を変えたのが、アッヒム・シュトッカーと言う人物です。「SCフライブルク」に大口のスポンサーを紹介します。
最初は、「フライブルガーFC」の方に紹介します。しかし、断ってしまいます。そのため「SCフライブルク」に、そのスポンサーを紹介してクラブは、支援を受け入れました。資金を得た「SCフライブルク」は徐々に成績を出していきます。アッヒム・シュトッカーは、クラブの会長に選出されクラブの運営に努力します。
この二つのクラブの運命を分けたのは、アッヒム・シュトッカーと言う人物です。スポンサーを受け入れたクラブは、その人を会長に迎え成長していきます。
そうしなかったクラブは、没落していまや見る影もありません。たった、これだけの事が二つのクラブの運命を決めたのです。
しかし、クラブは素人集団でクラブ運営が出来ませんでした。そこで会長は、大決断を下します。
引用>
アッヒム・シュトッカー会長はクラブ内に新しい風を吹き込める監督が不可欠とし、1991年にそれまで全くの無名でハンブルク郊外の町で高校の教師をしながら、それまでドイツ3部以下の様々なチームを率いていたフォルカー・フィンケを監督に抜擢する。このプロ監督としてはおろかプロ選手としても経験の無かった監督の招聘は周囲を大きく驚かせたが・・
<引用終わり
その大英断は、大正解で実質的なGMの権限と監督の権限を与えられた「フォルカー・フィンケ」は、クラブをドイツを代表する模範的なクラブに導きました。
つまり、成功と不成功の分岐点にいるのは、「人」なのです。弱小から中堅のクラブに成長するクラブには、必ずこのような「キー」になる人がいます。そのような「人」を探し出せないクラブは、没落していきます。
クラブの成功の土台を全て作り上げたフォルカー・フィンケ監督でしたが、クラブ首脳陣との関係が悪化して就任16年目のシーズン後に引退を決意しました。監督の解雇には、大反対が起きましたが結論は、変わりませんでした。
その後、新監督のもとクラブは2007~2008シーズンから2部リーグを2シーズン経験しましたが、3シーズン目からは1部リーグの常連となり2部リーグに降格したのは、2015~2016シーズンだけです。
前監督時代の最高順位は、1部リーグ3位です。それは、1994~1995シーズンで随分古い時代です。今期は、チームは好調で現在、4位につけています。
3位にいる「 ウニオン・ベルリン」も2部リーグから昇格してきたチームです。2019~2020シーズンに1部に昇格しました。このクラブには、聞けば泣けるようなサポーターのクラブ愛があります。その話は、また今度。
だから、今年のブンデス(1部リーグ)の上位の顔ぶれを見ると驚きます。上位には、来たことがないチームが2チームいます。
「 ウニオン・ベルリン」が1部の昇格し急激に順位を上げてきたのにも、誰か「人」が関係していると思います。
つまり、サッカーに限らず全ては「人」がいるかどうかで成功と不成功が決まるのだと思います。サッカークラブの出世物語が、それを証明しています。
ブンデス4位の何が、すごい?
チャンピオンズリーグへの出場権が得られます。
ドイツには、4枠ありますから4位以内のクラブは、ヨーロッパ最高峰のチャンピオンズリーグに出られると言うことです。これは、ヨーロッパのサッカー選手の憧れであり、ステータスです。
そのフライブルグにいるのが、堂安律選手です。やっと、最近調子が出てきて2試合連続ゴールで4得点目を決めました。やっぱり、攻撃的なポジションにいる選手は、チームに貢献するだけでは足りません。ゴールやアシストと言う目に目る結果が必要です。チームが4位にいると言うことは、堂安律選手はチームに貢献しているということです。
プレミア・ブライトンの三苫選手の評価が急上昇しているのは、公式戦トータルの数字です。ここまで公式戦で9ゴール6アシストを決めています。だから、カップ戦でも3ゴール決めています。アシストも多いでしょう。実際には、アシスト未遂とかまがいを含めると、もっと多いです。絶好のパスを味方が決め損なった・とかね・・
最後は、やっぱり三苫選手の話になりましたね?